スノウ

☆リサーナ☆

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第1章(1)紫夕side

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そして、最後に……。


「んじゃ、こっからは作戦通り分かれるぞ。
杏華きょうか海斗かいと、狙撃班の2人は崖上の方から」

「了解です!隊長!」
「は、はい~っ!!」
「さ、行くわよ!海斗かいと!」
「ま、待って下さい!杏華きょうかさ~ん!」

俺が指示を出すと、二人は賑やかに消えて行く。
その姿に思わず「ククッ」と笑い、俺は視線を移してもう1人のメンバーに声を掛けた。

「……さて、お前は俺と一緒に来い。ゆき

「了解」

誰よりも小さい、ポツリとした返事。

無表情で感情の起伏を全く感じさせない少年、真白ましろ ゆき
五年前に俺が拾ってきたあのクソガキだ。
魔器マギは双剣ー雪桜ゆきざくらー。
白髪に薄水色の瞳。本人があまり過去を語らないから推定になるが、歳は18歳。服装には特に関心がないようだが、幼い頃に虐待されて出来た傷跡が身体に無数にあるからか、一年中長袖に長ズボンしか着ない。だがマリィが「あらん!ゆきちゃんせっかくイケメンなのに勿体無いわぁ~!」とか言って、いつもコイツに似合う服を持ってくるから(しかも意外にセンスもいいから)、まるで貴族のような服装。それでもって中性的で綺麗な顔立ちだから、映えるんだよな~マジで。


俺が歩き出すと、ゆきは少し離れてついてくる。
16歳の時に魔器マギの適合試験に合格して、こうして一緒に仕事をするようになって二年が経った。

……でも。
俺は本当は、コイツに魔器マギを持たせるつもりもなければ、隊員にすらさせたくなった。
それなのにゆきがこうして今一緒に居るのは、俺が任務で留守にしている、ほんの数日間の出来事のせいだった。

……
…………。
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感想 33

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