スノウ

☆リサーナ☆

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第1章(2)紫夕side

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***

任務が終わって本部に帰還。
俺が報告書を提出してから自分の部屋に戻ると、風呂場からシャワーの音が聞こえた。
守護神ガーディアンには寮もあって、安いし食事付き。少々狭い事さえ目を瞑れば問題ないし……って。まあそもそも、ほぼほぼ任務で家に居る時間なんて少ねぇから寝られる場所さえあれば、俺達隊員はどうでもいいのだ。

それにしても、だ。

ゆきの奴、風呂長ぇんだよな~……」

俺は溜め息を吐きながら背中から斬月ざんげつを降ろして玄関の壁に立て掛けるとブーツを脱ぎ、部屋に上がった。手袋を外し、とりあえず台所で手だけ洗うとソファーに腰掛ける。

仕方ねぇ。
ゆきが出て来るまで飲んで待つか~。

あらかじめ手の届く場所に設置してある冷蔵庫から缶ビールを取り出すと、蓋を空けてグイッと一気に飲み干した。
俺とゆきは昔からの流れで今も同居中。もう五年の付き合いになるから別に遠慮とかないのだが、少々合わない面と言うか気になる部分はある。

まずは風呂。
こっちとしても任務終わりは汗かいてるし、おまけに疲れてるからシャワー浴びてさっさと横になりたいんだが、ゆきは俺からしたらかなり長風呂だ。一体何処をそんなに洗ってんだ?って何度も聞きたくなる。
おまけに風呂の回数も多い。夜入ったのにまた朝も入るし、たまに夕方にも入ってる事がある。
だから、「紫夕しゆうさんの所、水道代高くないですか?」ってもう何度言われたか分からねぇ。

あと、手洗いもめちゃくちゃするんだよなぁ~。
寒い時期なんか洗い過ぎでめちゃくちゃ手荒れしてて、いつもマリィに「紫夕しゆうちゃん!家事をゆきちゃんばっかりにさせてるでしょ~!」って怒られたりと誤解を受け……って、それは当たってるな。
ゆきは洗い物とか洗濯物も溜まるのが嫌みたいですぐに洗うし、部屋だってアイツのスペースはキッチリ片付いてる。

潔癖症、って言うのか?
あ~、あと、香水事件は参った。
本部にたまに業者が来て店が並んだ時、杏華きょうかゆきを無理矢理連れてったらしく、そこで何故か袋いっぱい(財布の中身全部使ったんじゃねぇ?!って位)に色んな香水買ってきたんだよなぁ。
しかも、使い方間違ってて、まるで消臭剤のように部屋に振り撒いて、もうクセェのなんのって……。
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