スノウ

☆リサーナ☆

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第6章(1)雪side

6-1-2

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「ヤバいぞッ!!左肩から腕にかけての損傷が激しくて出血が止まらない!早く、輸血の準備をッ……!!」
「心肺機能も低下してます!!点滴も急いで!!早くッ……!!」

……
…………ザワザワ、ザワザワしてる。
でも、その声は段々と遠くなっていって……オレの耳には何も、聞こえなくなった。

ああ、この感覚、知ってる。
母さんが、オレの前からいなくなっちゃった時だ。
心の中が空っぽになっていくような、そんな感覚。

……オレ、は。
また、独りぼっちになるの?……母さん。

急激に身体が冷えてきて、震えが止まらない。

「っ……ゆき君っ?!ゆき君!!」

風磨ふうまさんが名前を呼びながら身体を支えてくれたけど、この時オレは何も分からなくなった。

血の気のない紫夕しゆうの横顔見つめたまま、いつの間にか闇に堕ちていくかのように……。深い深い、眠りの世界に、入って行った。

……
…………。

………………
……………………

もう、何も見たくない。
もう、何も聞きたくない。

ほら、やっぱり……あの時、オレは死ねば良かったんだ。
そしたら、またこんなに辛い想いをしなくてすんだ。
大切な人を、二度も失うような事もなかった。

あの時、死ねてたら……、……。

……
「……ーーゆき
真白ましろ ゆき
今日から、オレはお前をそう呼ぶ。よろしくな、ゆき!」

っ……やめて。

「好きだ」

っ、やだやだ……やめて!

ゆき。俺はお前が好きだ」

ッ……やめ、てよ。
何で、オレに……そんな事言うの?

「お前の事が、誰よりも1番好きだ」

っ、……そんな事、言われなかったらッ……!
オレはこんなに嬉しくて、幸せな気持ちを知らずに……いられたんだ。
心を失ったままの人形で、いられたんだ。

それ、なのに……、……っ。

暗闇でうずくまって居たら、暖かい光を全身に感じた。
ゆっくり顔を上げると……。オレの目の前には、大切な人と見た、世界一綺麗な夕陽が広がっていた。


……オレは、あの時。
あの時、オレは……何て言ったんだっけーー?

……
…………。
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