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第6章(1)雪side
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***
それから三日後、それなりに体力が戻ったオレは退院した。
紫夕はまだ目を覚さないけど、その二週間後には普通の病室に移れて、酸素マスクと身体中に付いた心電図や点滴の数はずいぶん減った。
面会が普通に出来るようになったから、風磨さんや杏華や海斗もよく面会に来てくれたり、トニーさんと茶々さんはオレの様子を心配して会いに来てくれた。
でも、オレの声は、まだ出ないままーー。
マリィいわく、失声症って言って、心に大きなダメージを受けるとなってしまうものらしい。
「焦らなくていいわよ」って、マリィは暫く任務に行かなくてもいいように上に掛け合ってくれて、休暇が貰えたオレに紫夕の看護を手伝わせてくれてる。
難しい事は出来ないけど、顔や身体を拭いてあげたり出来るだけで……。ううん、傍に居られるだけで、オレは本当に幸せだった。
けど、やっぱり早く目覚めてほしいーー。
「雪」って、名前を呼んでほしい。
大きな手で、頭を撫でてほしい。
広い腕の中に、閉じ込めるような抱き締めてほしい。
紫夕の右手を取って、その手の平に何度も自分の頬を擦り付けたけど……そんなんじゃ、全然足りないんだ。
もっと、触ってほしいーー……。
他人の手も、体温も、気持ち悪いと思ってた筈だった。
でも、紫夕を好きになって、オレはいつの間にか自分から触れたい、触れてほしいと思うようになっていた。
「っ、雪。今度の任務から帰って来たら……お前を、抱いてもいいか?」
……何時まで、待たせるの?
オレの方が、限界になってきちゃうよーー。
そんな事を思いながらオレは毎日毎日、紫夕の傍に居た。
……
…………そして。
紫夕が倒れてから、一ヶ月が過ぎようとしていた。
それから三日後、それなりに体力が戻ったオレは退院した。
紫夕はまだ目を覚さないけど、その二週間後には普通の病室に移れて、酸素マスクと身体中に付いた心電図や点滴の数はずいぶん減った。
面会が普通に出来るようになったから、風磨さんや杏華や海斗もよく面会に来てくれたり、トニーさんと茶々さんはオレの様子を心配して会いに来てくれた。
でも、オレの声は、まだ出ないままーー。
マリィいわく、失声症って言って、心に大きなダメージを受けるとなってしまうものらしい。
「焦らなくていいわよ」って、マリィは暫く任務に行かなくてもいいように上に掛け合ってくれて、休暇が貰えたオレに紫夕の看護を手伝わせてくれてる。
難しい事は出来ないけど、顔や身体を拭いてあげたり出来るだけで……。ううん、傍に居られるだけで、オレは本当に幸せだった。
けど、やっぱり早く目覚めてほしいーー。
「雪」って、名前を呼んでほしい。
大きな手で、頭を撫でてほしい。
広い腕の中に、閉じ込めるような抱き締めてほしい。
紫夕の右手を取って、その手の平に何度も自分の頬を擦り付けたけど……そんなんじゃ、全然足りないんだ。
もっと、触ってほしいーー……。
他人の手も、体温も、気持ち悪いと思ってた筈だった。
でも、紫夕を好きになって、オレはいつの間にか自分から触れたい、触れてほしいと思うようになっていた。
「っ、雪。今度の任務から帰って来たら……お前を、抱いてもいいか?」
……何時まで、待たせるの?
オレの方が、限界になってきちゃうよーー。
そんな事を思いながらオレは毎日毎日、紫夕の傍に居た。
……
…………そして。
紫夕が倒れてから、一ヶ月が過ぎようとしていた。
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