スノウ

☆リサーナ☆

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第8章(2)紫夕side

8-2-4

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「だってあの子、オレの髪色と紫夕しゆうの髪色が入ってて……。あの子なら、家族になれるって思ったんだ」

そう、嬉しそうに言った後に……。

「……マリィ、オレね。紫夕しゆうの子供がほしいんだ」

「……え?」

その言葉には、さすがのマリィも一瞬驚いたそうだ。
でも、ゆきは微笑みながら言葉を続けた。

「大丈夫、無理だって分かってるよ。オレ、男だし、そもそも……女だったとしても、身体が弱いからきっと無理だったと思う。
……でも、紫夕しゆうと居るとね。そんな馬鹿な事考えたり、思っちゃう自分が居るんだ。
……オレ、ちょっとおかしいのかも」

それはきっと、マリィだから聞く事が出来たゆき本心きもちだったに違いなかった。
男とか女とか、性別とか関係なく……。分け隔てなく接する事の大切さを教えてくれた、マリィだからこそ……。

ゆきちゃん……。
っ、そんな事ない。アタシはその気持ち……。ゆきちゃんの気持ち、分かるわよ」

「……マリィ。ありがとう。
あ、でも、今のは内緒!オレとマリィの秘密だよっ?
……紫夕しゆうもあの白黒、気に入ってくれたらいいなぁ」

……

ーー……何だよ、それっ……。

猫を飼いたいーー。
ゆきのその気持ちには、溢れんばかりの俺への想いが詰まっていたんだ。

話を聞いただけなのに、俺には鮮明にその時のゆきの表情が浮かんでいた。ゆきが俺を想ってくれている時の、あの幸せそうな笑顔が……、……。

「あの時のゆきちゃん、ほんっとに可愛かったんだから。
……この指輪だって、「紫夕しゆうがくれたんだ!」って、幸せそうにアタシに見せてくれたわ。あれはもう、完全にプロポーズされた結婚間近の花嫁さんそのものだったわね!」

床に落ちていた指輪を拾ったマリィが、俯いて止まらない涙を流し続けるオレの手にそっと握らせる。その暖かい手の温もりが、言葉と同じ位に優しい。
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