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番外編①マリィside
①-1-2
しおりを挟むどんな形でも、その相手が誰であろうと、人を愛する事はとても素晴らしい事なのよ?
だから、その気持ちを大切にしてほしい。
結ばれる事が全てじゃない。
「好き」になれた気持ちを、「愛」を知れたその事を、何よりも幸せだと思ってほしい。
堂々と、胸を張ってーー……。
……
…………。
「ね?この男性、マリィの恋人?」
「!……え?」
雪ちゃんに尋ねられて、アタシは思わず飲んでいた紅茶のカップを下皿にぶつけてカチンッと鳴らしてしまった。
今日は雪ちゃんとオペレーターの李乃ちゃんの家へ、生まれた子猫を見せてもらいに行った。
その帰りに、まだ紫夕ちゃんが本部への用事で帰宅していなかった事から、アタシの家に雪ちゃんを招き一緒にティータイム中。
雪ちゃんに昔の紫夕ちゃんを見せてあげたくて、古いアルバムを出してあげたら……。その中に挟まっていた一枚の写真を手に持った雪ちゃんが、ある人を指差しながらアタシを見て微笑む。
この子には、敵わないわねーー……。
私は微笑み返して、ティーカップをテーブルに置くと雪ちゃんに尋ねる。
「どうして、そう思うの?」
「えっ?……だって、マリィのこの男性を見る瞳、すごく綺麗だし。その隣でこの男性もすごく楽しそうだから」
"違うの?"そう言いた気に、雪ちゃんは首を傾げた。純粋なその瞳に嘘がつける筈もなくアタシは答える。
「そうよ。アタシの、大好きな男性」
「やっぱり?優しそうな人だね!」
雪ちゃんは嬉しそうにそう言うと、もう一度写真に目を戻してじっと眺めていた。
本当に、すごい子ね。
何故なら、その雪ちゃんが見ている写真は集合写真。アタシや紫夕ちゃん、風磨ちゃん達同期が、二十歳くらいの時に何人かで集まって撮った一枚なのだ。
その中で、確かにアタシは彼を見ているが、隣に居る彼はただ微笑っているだけ……。それなのに、雰囲気だけで恋人だって見抜くなんてね。
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