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第6章 (2)父を求めて-前半-
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「……。
……。はぁ~……」
その夜。
私は自室で、眠れぬ夜を過ごしていた。
なかなか寝付けなくてベッドで何度も寝返りを打つと、ゴロッと仰向けになって天井を見つめる。
「ただ、知りたいだけなのに……な」
大きな想いがポツリと小さく漏れたが、その響きさえもこの部屋から抜け出る事は出来ない。
自分の父親の事なのに、何も出来ない。
私は、何も知らない。
お父さんが本当に私を愛してくれていたのも、知らない。
いつも思ってた。
お父さんは若くして死んじゃって、お母さんともあまり居られなくて……。
本当に、幸せだったのかな?って。
私が産まれて、喜んでくれてたのかな?って……。
そんな事を暗い部屋で思っていたら、孤独に近い不安が頭の中を過ってくる。
でもーー。
コンコンッ……!!
私の憂鬱を打ち消すように、窓ガラスを叩く音が耳に届いた。
「……。
……。はぁ~……」
その夜。
私は自室で、眠れぬ夜を過ごしていた。
なかなか寝付けなくてベッドで何度も寝返りを打つと、ゴロッと仰向けになって天井を見つめる。
「ただ、知りたいだけなのに……な」
大きな想いがポツリと小さく漏れたが、その響きさえもこの部屋から抜け出る事は出来ない。
自分の父親の事なのに、何も出来ない。
私は、何も知らない。
お父さんが本当に私を愛してくれていたのも、知らない。
いつも思ってた。
お父さんは若くして死んじゃって、お母さんともあまり居られなくて……。
本当に、幸せだったのかな?って。
私が産まれて、喜んでくれてたのかな?って……。
そんな事を暗い部屋で思っていたら、孤独に近い不安が頭の中を過ってくる。
でもーー。
コンコンッ……!!
私の憂鬱を打ち消すように、窓ガラスを叩く音が耳に届いた。
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