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最終章 (2)夢の言葉は魔法の呪文
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しおりを挟むうちの、問題児ーー?
シュウさんの言葉に、ドクンッと鼓動が高鳴った。
私の頭の中で、さっきまでの困惑の気持ちが「まさか」と、いう思いに……。
いや、パズルがしっかり当てはまったような確証に変わる。
アルバート様の依頼で派遣されていた、夢の配達人。
シュウさんが迎えに来た、問題児。
以前訪れた隠れ家で、シュウさん達が問題児と呼んでいた人物と……。
私が幼い頃に猫バロンをくれた人物は、同一人物。
そして、この別荘でずっと一緒にいてくれた白金色の彼の笑顔が……。
私の頭の中で、静かに合わさった、瞬間。
「ちッ!だ~れが、問題児だ」
大広間の壁際から聞こえる、不機嫌そうな声。
「……お前が受けてくる下らない依頼。
処理してやってんのは誰だと思ってんだ?」
そう、シュウさんを睨みながら言う人物。
みんなが、おそるおそる集中した視線の先ーー。
そこに居たのは、色素の薄い白金色の髪に、瞳の、彼。
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