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第4章 (2)アカリside
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しおりを挟む「え?……アカリまで?……何か、あったのか?」
自分から「ただいま」と言う前に、待ち構えていたかのような私と猫リディアにヴァロンは驚いた様子だ。
「あ、ううん!リディアが急に駆け出したからどうしたのかな、って付いてきただけ……。
おかえりなさい、ヴァロン」
「……ただいま」
私が微笑むと、ヴァロンも優しい笑顔を返してくれる。
嬉しくて嬉しくて、私の頭からさっきまでの事がスッと消えてしまった。
「ね?ヴァロンお腹空いてる?夕飯何か作ろうか?」
「ほんと?嬉しい。それ期待して、何も食わずに帰ってきた」
ヴァロンの嬉しい一言に、私はすっかりご機嫌。
「じゃあ、何か作るね!
その間にお風呂入って来て」
「……ん、そうする。ありがと」
ヴァロンは猫リディアを床に降ろして私の頭をポンポンッと撫でると、そのままお風呂の方へ去って行った。
ヴァロンが帰ってきてくれた。
今夜は、一緒に居られるんだ。
私はキッチンに立ちながら、ふふっと幸せの笑みをこぼす。
その時、モニカの一言を私はハッと思い出した。
『いい?アカリ。
男性は一気に脱ぐよりチラリズムが好きよ!
ボタンがある服は、上から数個外しなさい』……。
そう、言われた。
は、恥ずかしい……けど。
こんな、感じ……かな?
私は言われた通りに、いつもはきっちり留めているボタンを上から二個外して首元を開かせた。
すごく落ち着かないけど、頑張ると決めた。
……
…………。
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