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番外編 虹の雫〜リディアside〜
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【リディア19歳/サヤの家】
「リディア、白金バッジ昇格おめでとう!」
「ありがとう。
サヤも仕事決まったんでしょ?
ずっと好きだった劇場で働くんだっけ?良かったわね!」
飲み物の入った互いのグラスをカチンッと合わせて、私達は乾杯した。
「えへへ、ありがとう。
大好きな演劇の側で働けるなんて最高!
あ~毎日が楽しみ~!」
溢れる笑顔を抑え切れず微笑むサヤ。
小柄な彼女は小動物のように可愛くて、茶色の長い髪とパッチリした瞳が印象的。
悪い男が付かないように見張りたくなる。
「今公演してる舞台がね、また良いの!
はぁ~あんな素敵な恋、したいなぁ~」
自分の頬を押さえてポ~ッとするサヤ。
夢見る少女。
もう、私には忘れてしまった感情だ。
王子様なんていない。
男なんて、嫌い。
目の前のサヤみたいに、可愛くなれない。
同じ年なのに、全然違う。
綺麗で純粋なサヤ。
濁って汚れた私。
サヤの事が大好きな分、サヤが良い子だと知っている分……。時々辛くなる。
「……そうそう!
白金バッジになって最初の仕事が決まったの!
報酬いくらだと思う?5億よ、5億!」
「!……ご、5億ッ?!
う、嘘でしょ~?見た事ないよ~そんなお金!」
私が話題を変えると、サヤは顔を真っ青にして汗をかいていた。
コロコロ変わるサヤの表情。
私の嫌な部分に、気付かないでと……祈ってた。
私には、仕事の話しかなかった。
自分で選んだ道なのに、時々すごく寂しくて、悲しい。
……
…………。
「リディア、白金バッジ昇格おめでとう!」
「ありがとう。
サヤも仕事決まったんでしょ?
ずっと好きだった劇場で働くんだっけ?良かったわね!」
飲み物の入った互いのグラスをカチンッと合わせて、私達は乾杯した。
「えへへ、ありがとう。
大好きな演劇の側で働けるなんて最高!
あ~毎日が楽しみ~!」
溢れる笑顔を抑え切れず微笑むサヤ。
小柄な彼女は小動物のように可愛くて、茶色の長い髪とパッチリした瞳が印象的。
悪い男が付かないように見張りたくなる。
「今公演してる舞台がね、また良いの!
はぁ~あんな素敵な恋、したいなぁ~」
自分の頬を押さえてポ~ッとするサヤ。
夢見る少女。
もう、私には忘れてしまった感情だ。
王子様なんていない。
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目の前のサヤみたいに、可愛くなれない。
同じ年なのに、全然違う。
綺麗で純粋なサヤ。
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コロコロ変わるサヤの表情。
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自分で選んだ道なのに、時々すごく寂しくて、悲しい。
……
…………。
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