スノウ2

☆リサーナ☆

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第1章(4)紫夕side

1-4-1

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***

「っ……頼むマリィ!俺と一緒に暮らしてくれっ!!」

「……、……。
……、……はい?……。
紫夕しゆうちゃん、頭でも打ったの?」(ガチトーン)

突然自宅に押しかけ、扉を開くと同時に土下座して頼み込む俺には、さすがのマリィも呆気に取られて状況が飲み込めない様子だった。


その後。
家の中に通され、事情を話した俺はマリィに爆笑される。

「あはははははは……っ!!!
ひ、久々に顔を合わせていきなり何かと思ったらっ……そ、そう言う事ねっ?」

「っ~~~笑うなよっ!!俺にとって真剣で大決断なんだからなぁ~~~!!」

俺にとっての真剣で大決断。
それは、家に居てくれる同居人を作ってゆきを引き取れる条件を補いたい、というものだった。
今まで軽い付き合いしかして来なかったせいで自分と結婚してくれそうな女性はいないし、ましてや「子供を引き取りたいから」なんて言えば平手打ち。いや、グーパンを喰らってもおかしくないだろう。

そこで俺は考えた。
結婚じゃなくても、家に誰か居て、一緒に面倒を見てくれる人が居れば解決出来るのではないか?……と。
それで、適任だと頭に浮かんだのが付き合いも長くて、ゆきの事を知っている上に医療、精神科系にも長けているマリィだ。
救護班のマリィは現場に行くか、本部で仕事するかの選択も出来る。もちろん、現場に赴く方が危険が付き物の為給料はその分いいが……。マリィが同意してくれて、本部での仕事をしながらゆきを一緒に見てくれるのであれば、俺はその分の給料を支払おうと思っていた。

「ごめんなさい。
……コホンッ。つまり、それが紫夕しゆうちゃんなりに考えて出した結論な訳ね」

「……ああ」

笑いが収まり、咳払いをして姿勢を整えたマリィに尋ねられ俺は頷く。
するとマリィは、また最後に会った日の夜に厳しく言われた表情と眼差しになり、テーブルを挟んで正面に座る俺を見つめてきた。

「看護師から聞いたわよ。毎回のように面会時間を守らない男がいるって」

「っ、う……」

「それから、ああしろこうしろ言ってきてうるさくて、面倒くさい、って」

「っ、……」

マリィの言葉がグサグサと突き刺さる。
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