夢の言葉と約束の翼(中)【夢の言葉続編⑥】

☆リサーナ☆

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第12章(4)ギャランside

4-2

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「バーカ!お前はいつも微妙な寸法が合わてくれたり、細かい作業の時に俺達を助けてくれるだろ?それでおあいこ。
人には向き不向き、得手不得手があるんだから、こういうのは役割分担でやればいいんだよ!」

「なっ?」と同意を求めるように笑い掛けると、ワシ等のやり取りを見ていた仕事仲間達がいつの間にか集まって来ていて「うんうん!」「そうだよ!」と、穏やかな表情で頷きながら言った。

「ーーはいっ!ありがとうございますっ」

そんなみんなの様子を見て、心から嬉しそうに微笑んで返事をするノイの笑顔はとても美しくて……。彼の心の清さをそのまま表しているようじゃった。


ノイの周りには、自然と人が集まる。
同じ空間に立っていても、彼の周りだけそこの空気が違うと言うか。周りは日陰なのに、彼の居る場所だけ暖かい日差しが差しているような……。
そう、カラカラの砂漠に唯一あるオアシスを求めるように、みんなノイの元に集まる。


それはきっと、一国の王にも匹敵する彼の力だった。
人の上に立てる者が必要な、絶大な器。

しかも、その力を本人が使おうとしているのではなく自然体で溢れ出ているのだから、より強力に発揮されているのだろう。
何でも屋を辞めて以来、ワシはノイのおかげで久々に”みんなで仕事をする”という事が出来ていた。


そして、彼のおかげで……。ワシは自分で何でも屋を創り上げるという新たな夢を見付ける事も出来るんじゃ。

そう、あれは、ノイと一緒に仕事を始めて暫くしたある冬の日。昼休みの事……。

「ーー何やってんだよ?ノイ」

「うわっ……!?
ギャ、ギャランさんっ……?」

地面に座り込みながら何やら必死にノートに書き込んでいるノイに背後から覗き込んで声をかけると、ビクッと身体を揺らしてペンを落とした。
余程集中していたのであろう彼の見事なオーバーリアクション。それを見て思わず漏れた笑みを堪えながら、ワシは落ちたペンを拾いノイに差し出す。
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