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第18章(2)マオside
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しおりを挟むけれど。
もし来世があるのならば、この未来を生きる事が少しだけ寂しくし、怖くない。
希望を持てる、気がしていた。
馬鹿げた質問だと思いつつも、きっと彼女ならば茶化さないで答えてくれると思ったんだ。
すると……。
「え?っ……ん、ん~~~。難しいですね」
ーーほら、やっぱり。
僕の質問に、アカリさんは真剣に考えてくれる。
「実際、私は前世があったとしても何も覚えてない訳だし……。信じます、って言っても……説得力ないですよね」
こうやって対等に、同じ目線で話してくれる。
そして……。
「でも、私は信じたいです。
前世は覚えていませんけど、来世があるって思ったら……。もしもこの人生の未来が辛いものでも、頑張って全うしよう、って思えるから……」
ーーほら、ね。
僕と同じ、答えをくれるんだ。
「っ……。そう、ですか」
アカリさんの答えが嬉しくて、胸が熱くなって、その熱が目に集まって、視野が滲みそうになる。
誤魔化すように見上げるフリをして天を仰ぐと、視線の先の青空を白い一羽の鳥が飛んで行った。
背中の翼を広げて、力強く羽ばたかせて……。向かい風に負けないよう真っ直ぐに、時にその風に身を任せて、自由に飛んで行くーー。
「……僕は、もしも来世があるなら鳥になりたいです」
「!……え?」
「自分の力で、何処へでも行ける……翼が欲しい」
目覚めてから、ずっと思って事を初めて口にした。
ずっとずっと思ってた。病室の窓から外を眺めていた時も、自宅に引きこもってた時も、何をやっても上手くいかない時も……。
その頃は弱い心が生んた、"逃げ"の発想だったのかも知れない。
……けど。
今は、本当の自分で在れる場所へ。自分の居場所へと、行きたいと願う。
"逃げ"ではなく、前へ進む為に。
「……鳥、ですか?
自分が人間以外に生まれ変わるなんて、考えた事ありませんでした」
僕の言葉に、アカリさんが言った。
鳥に……。人間以外に生まれ変わりたい、なんて馬鹿げた発言だと思う。
馬鹿にされても、おかしくないと思う。
でも。彼女なら、きっと……。
僕はそう確信していた。
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