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第18章(2)マオside
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しおりを挟む「いいですね!
鳥かぁ~。……うん!すごく良いと思います!」
隣から聞こえる弾んだ声が、心地良い。
僕を決して裏切らない彼女。
ーーいや。
アカリさんは良い意味で、僕を裏切るんだ。
「貴方と一緒なら、きっと何に生まれ変わっても楽しいと思います」
「!……え?」
その言葉に思わず目を向けた僕を、彼女の瞳が真っ直ぐ貫く。
哀れみの言葉でも、慰めの言葉でもない。そんな感情を微塵も感じさせない、曇りのない瞳で見つめたままアカリさんは言葉を続ける。
「そしたら、いつでも何処に居てもすぐにお互いの所へ行ける。
一緒に、色んな所へも行けますね!」
彼女があんまり普通に"一緒に"って言うから、聞き間違いなんじゃないかって思った。
だから、僕はゴクッと唾を飲み込んだ後、勇気を出して聞き返す。
「僕と、一緒に……」
「え?」
「僕と一緒に……生まれ変わって、くれるんですか?」
そう口にしたら、まるで此処が僕とアカリさん、たった二人だけの空間のような感覚に陥っていた。
波の音も、風の音も、鳥の鳴き声も聞こえなくて……。ただ、彼女だけを見つめていた。
アカリさんは僕の質問に一瞬驚いて、その後頬をほのかなピンク色に染めて、笑顔で一言答える。
「はいっ」
って……。
たった、一言だった。
でもその返事は、僕にとってこれ以上にないもので……。いっぱいに満たされた想いが溢れた。
ありがとうーー。
そう言う前に身体が動いていて、僕はアカリさんを引き寄せると、思いっきり抱き締めていた。
……しかし、そのまま動けない。
嬉しい?
泣きたい?
幸せ?
痛い?
色んな感情が一気に襲って来て、上手く呼吸が出来なくなりそうだ。
どうすればいい?
僕は、どうしたいーー?
今まで空っぽだった心が満たされた途端、突如訪れた幸福に自分は追い付けなくて取り残されていた。
「……マオさん」
そんな僕に、アカリさんが呼び掛ける。
そして……。
「好きです」
今まで聴いた中で1番美しい声色でそう告げると、アカリさんは僕にそっと口付けた。
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