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後日談(1)
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しおりを挟む「……アカリ?」
「……私、いいや。
ごめん。あんまりお腹空いてないから、ヴァロンだけ食べて」
じっとメニューを見つめて、だんまりの私をおかしいと思ったんだろうな。
ヴァロンが不思議そうに首を傾げてる。
そんな彼に本心を悟られないように、私はメニューを閉じて笑顔を作って答えた。
価値観が違い過ぎて、戸惑ってしまう。
きっと、ヴァロンにとってはこんな生活は当たり前なのに……。
ーーでも。
私には、驚く事ばかりだ。
先程の買い物といい、今といい……。
ヴァロンには、私よりもっと似合う人がいるんじゃないかな?
ヴァロンは私といて、楽しいのかな?
そんな考えばかりが浮かぶ。
色々言いたかったり、聞きたい事があったけど
上手く口に出せない。
頑張って笑顔を作っていたけど、私達の間に流れる気まずい沈黙に耐え切れなくなってきた。
せっかく両想いになれたのに、上手くいかなくて泣きそう。
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