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第4章(1)アカリside
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【6月上旬/港街】
「ママ~!ヒカル~!はやく!はやく~!」
「もうっ、ヒナタ!
そんなにはしゃぐと転ぶわよ~!」
自宅の建物下にヒカルを連れて行くと、先に降りていたヒナタは私達を待ち切れない様子で駆け出した。
もうっ、と注意しながらも嬉しそうな娘の姿に思わず笑みがこぼれる。
ヒナタがはしゃぐ理由。
それは今から港街にある広場へ遊びに行くからだ。
三年前。広場には噴水やちょっとした出店以外は特になにもなくて、友人や恋人が待ち合わせしたり、設置されたベンチで会話を楽しむ”大人達の憩いの場”と言った感じだったのだが……。
あれから色々と改善が進み、”子供も楽しめるように”と何種類かの遊具が設置されて今人気の遊びスポットになっていた。
私の子供達もそこで遊ぶのが大好き。
次の休みは連れて行くと約束していた私は、今日は天気も良いしと張り切ってお弁当も作り、軽いピクニック気分で家を出た。
子供達にヴァロンの話をしてからは、平穏な毎日が流れていた。
ヒナタも元気になり、ヒカルも以前より泣き虫ではなくなった。
でも、きっと気持ちを打ち明けた事で1番変わったのは私自身。
”私はヴァロンが大好き”
例え会えなくても、触れ合えなくても消せないこの想い。
片想いの恋に近い感情かも知れないが、彼の事を思い出すだけで色んな事を頑張ろうって思えるようになった。
ずっとネックレスチェーンに通して身に付けていた指輪も、今はもう一度私の薬指にはまっている。
私のこの指にはまるのはこの指輪だけ。
私が生涯愛するのはヴァロンだけ。
もう、他の誰にも恋をしないと決めた私の決意の証だった。
そして彼の指輪は、今も変わらずネックレスチェーンに通して私が持っている。
ヴァロンが帰ってきたら、すぐに渡せるように。
そんな瞬間が来る日を夢見て、私達は毎日を家族で頑張って生きていた。
……
………。
「ママ~!ヒカル~!はやく!はやく~!」
「もうっ、ヒナタ!
そんなにはしゃぐと転ぶわよ~!」
自宅の建物下にヒカルを連れて行くと、先に降りていたヒナタは私達を待ち切れない様子で駆け出した。
もうっ、と注意しながらも嬉しそうな娘の姿に思わず笑みがこぼれる。
ヒナタがはしゃぐ理由。
それは今から港街にある広場へ遊びに行くからだ。
三年前。広場には噴水やちょっとした出店以外は特になにもなくて、友人や恋人が待ち合わせしたり、設置されたベンチで会話を楽しむ”大人達の憩いの場”と言った感じだったのだが……。
あれから色々と改善が進み、”子供も楽しめるように”と何種類かの遊具が設置されて今人気の遊びスポットになっていた。
私の子供達もそこで遊ぶのが大好き。
次の休みは連れて行くと約束していた私は、今日は天気も良いしと張り切ってお弁当も作り、軽いピクニック気分で家を出た。
子供達にヴァロンの話をしてからは、平穏な毎日が流れていた。
ヒナタも元気になり、ヒカルも以前より泣き虫ではなくなった。
でも、きっと気持ちを打ち明けた事で1番変わったのは私自身。
”私はヴァロンが大好き”
例え会えなくても、触れ合えなくても消せないこの想い。
片想いの恋に近い感情かも知れないが、彼の事を思い出すだけで色んな事を頑張ろうって思えるようになった。
ずっとネックレスチェーンに通して身に付けていた指輪も、今はもう一度私の薬指にはまっている。
私のこの指にはまるのはこの指輪だけ。
私が生涯愛するのはヴァロンだけ。
もう、他の誰にも恋をしないと決めた私の決意の証だった。
そして彼の指輪は、今も変わらずネックレスチェーンに通して私が持っている。
ヴァロンが帰ってきたら、すぐに渡せるように。
そんな瞬間が来る日を夢見て、私達は毎日を家族で頑張って生きていた。
……
………。
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