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番外編 想い出の宝箱〜ヴァロンside〜
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《番外編 想い出の宝箱~ヴァロンside~》
【ヴァロン32歳/アルバート別荘休憩室】
これは俺が、まだ召し使いのバロンとしてアカリの側に居た頃の話。
「ん~。
やっぱ、部品を交換しなきゃ駄目っぽいな……」
休憩室の椅子に座りながら、俺はアカリから預かったオルゴール付きの宝石箱と格闘していた。
今日、アカリが嬉しそうにこれを見せながら自分の両親の事を少し話してくれた。
アカリの父親が、アカリの母親に贈ったという大事な大事な形見の品。
けれど。
オルゴールの部品が劣化により破損していて本来の音色は聴けず、アカリはとても残念がっていた。
何とか直してやりたい。
預かった時はその一心で”直す”と言ったが……。
「……ちゃんと、プレゼント出来てたんだな」
宝石箱を見つめて、俺は呟いた。
思い出したんだ。
この宝石箱が俺とアカリの父親であるギルバートとの、最後の思い出と一緒だった事を……。
……
…………。
【ヴァロン32歳/アルバート別荘休憩室】
これは俺が、まだ召し使いのバロンとしてアカリの側に居た頃の話。
「ん~。
やっぱ、部品を交換しなきゃ駄目っぽいな……」
休憩室の椅子に座りながら、俺はアカリから預かったオルゴール付きの宝石箱と格闘していた。
今日、アカリが嬉しそうにこれを見せながら自分の両親の事を少し話してくれた。
アカリの父親が、アカリの母親に贈ったという大事な大事な形見の品。
けれど。
オルゴールの部品が劣化により破損していて本来の音色は聴けず、アカリはとても残念がっていた。
何とか直してやりたい。
預かった時はその一心で”直す”と言ったが……。
「……ちゃんと、プレゼント出来てたんだな」
宝石箱を見つめて、俺は呟いた。
思い出したんだ。
この宝石箱が俺とアカリの父親であるギルバートとの、最後の思い出と一緒だった事を……。
……
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