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第7章(1)アランside
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しおりを挟むまさに、見極めの瞬間。
ふと、私の頭の中に以前ヴァロンが言った言葉が浮かぶ。
”生憎だな。
アカリは、お前達が思ってる程ヤワな女じゃねぇよ”
その言葉が私の中に響いた瞬間、目の前のアカリ様が微笑って答えた。
「ありがとうございます。
……でも、それは必要ありません」
「!……え?」
「約束したんです、ヴァロンと。
例えどんな風に彼が変わっても、生まれ変わっても、私は必ずまた好きになるって。
……幼稚な、馬鹿な話かも知れないけど、私は彼と離れてからもずっとそう信じてきた。
私を支えてくれた、夢なんです」
そう言ったアカリ様の表情からは、幸せが溢れていた。
”醜い感情”など微塵も感じない、恋する少女のような彼女。
やはりこの女は違うーー。
その実感を目の当たりにしたら、「だろ?」って私の中で、ヴァロンが微笑っていた。
……
…………。
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