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第4章(1)ヴァロンside
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しおりを挟む「っ……で、でも。
その間、ヴァロンを一人にしちゃうし……。
せっかく一緒に旅行にきてるのに……」
無料は嬉しいけど、俺と離れたくない。
そうハッキリ顔に書いてあるアカリ。
俺はそんな彼女の頭をポンポンッと撫でると、そのイベント会場の近くにあるお店を指差した。
「平気平気。
俺、あそこの本屋ちょっと覗きたいって思ってたから時間潰してるよ。退屈しないから、安心して?」
俺の言葉を聞くとアカリは本屋の位置を確認して、そこがすぐ近くだと分かると安心した様に笑顔で頷く。
「分かった。
じゃあ、お言葉に甘えて作ってくる!」
「ん、じゃあ……。また後でな」
俺はアカリをイベント会場に送り、荷物を鍵付きのロッカーに預けると目当ての本屋に向かった。
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