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第4章(1)ヴァロンside
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しおりを挟む「変装って、難しいんだね……。
ヴァロン、いつも大変なのにありがとう!私も、これからは一緒に変装出来るように勉強する。
……ヴァロンの、奥さんだもんね?」
「……っ」
俺に合わせてくれようと、必死に離れないでくれようとするアカリの姿に、また元気付けられる。
昨夜の水の口移しだって、俺の冗談を本気にとらえて……。
本当は恥ずかしがり屋で、あんな事をするキャラじゃないのに、いつだって一生懸命俺に真っ直ぐ応えようとしてくれる。
「……俺、絶対に浮気しねぇ」
「?……え?」
思わず口から漏れた心の声。
小さい呟きだったから聞き取れなかった様子のアカリに、俺は自分が付けていたマフラーを外して、彼女の首に巻いた。
「その髪型じゃ、首元冷えるだろ?
女の子は身体冷やしちゃ駄目だ」
そう言って額にそっと口付けてやると、アカリは頬をピンク色に染めて、首のマフラーを握り締めて微笑む。
可愛くて、愛おしくて……。
アカリの前では、格好付けようとしても次第に素直になってしまう。
俺は彼女の手を取ると、離れないように指を絡めて繋いだ。
「……行くか」
「うんっ」
嬉しそうに、キュッと握り返してくれる暖かい手が俺を変えてくれる。
閉ざしていた心の窓をアカリが開けてくれて、いつだって俺に光を照らしてくれるんだ。
……
…………。
「只今、御宿泊頂きました女性のお客様に無料で天然石を使ってのアクセサリー作りの体験を開催しています。
よろしければ、いかがですか?」
チェックアウトを済ませて旅館を後にしようとすると、受け付けの女性がこの近くで開催しているイベントをすすめてくれた。
「いいんじゃね?
せっかくだから、参加してこいよ。」
”無料”と言う言葉に目を輝かせて案内のチラシを見ているアカリに笑いながら声を掛けると、彼女は「えっ?」と顔を真っ赤にする。
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