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第24章(3)ミネアside
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しおりを挟む「箱の中身は、恥ずかしいから勘弁して?
その代わり、とっておきの秘密教えてやるから」
まるで子供を納得させるみたいに、そう言った。
今思えば、彼のこの行動はわたくしの気持ちに気付いていたから……。
"ごめんね、箱の中身はあげられない。その代わり、とっておきの秘密教えてやるから"ーー。
そう、言っていたのね?
「……箱の中身のが気になるわ」
「いや、コレを聞いたらお前絶対に食い付くぞ!」
「絶対?」
「ああ。……この本はな、俺の父さんが書いた本なんだ」
「!……リオン様の?!」
でも、こんな時でも貴方は優しくわたくしの気を逸らしてくれた。
自然に興味を本に引き付けてくれて、わたくしから醜い感情が飛び出さないように接してくれた。
リオン様が書かれた本。
その衝撃にすっかり心を奪われたわたくしは、この時ただただ無邪気に、夢中になっていた。
「ずっと、この本を探してたんだ。
俺と同じ名前の主人公が、度重なる試練を乗り越えて、未来を歩んで行く話。
俺が小さい頃父さんから貰った時は、まだ途中で……。でも、ディアスが父さんから預かってたみたいでさ。やっと、続きが読めたんだ」
「へぇ~……。
……!っ……、ねぇ!これって……」
ヴァロンの話にすっかり感動したわたくしが表紙を眺めていると、表紙の右下に書かれていた"ある文字"に気付く。
そこに、書かれていたのは「noiL」。本を書いた著者名が記載されている場所に、その名前があった。
驚いた表情のまま視線を移すわたくしに、ヴァロンは"気付いた?"って言いたげにニッと微笑む。
「……そう。それは、父さんが執筆していた時のペンネーム。本名のLionを逆にして、Lion。
絵本から舞台になったあの名作『月姫の祈り』の作者だ」
それは、これまでずっと謎に包まれていた"あれだけ大人気だったのに、何故Lionの作品は他にないのか?"という疑問の答えだった。
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