9 / 11
(5)死神騎士
(5)死神騎士
しおりを挟む
……
…………。
永い眠りから覚めたような感覚。
ゆっくりと瞼を持ち上げると、真っ先に映ったのは眩しいばかりの光。
鼻に届いた良い香りに辺りを見渡すと、そこには見た事もない位に美しい花畑が広がっていた。
赤、白、黄……。様々な色で咲く美しい花。
その、何年か振りに色付いた景色を見た瞬間。俺の瞳からは止めどなく涙が溢れて零れ落ちた。
そして……。
「お兄ちゃん!」
背後から聴こえた懐かしい声に振り向けば、今まで被っていた”死神騎士”の仮面が外れていった。
「もうっ、相変わらずグズなんだから!
私、ずっとずっと天国で待ってたんだよ?」
以前と変わらない、頬を膨らまして拗ねる仕草とその言葉に、たくさんの想いが溢れて嗚咽が止まらない。
ーーもう一度、逢えた。
国王を暗殺し、全てを終えた俺には、もうあの世界で生きている理由がなくて……。自ら、その命を絶った。
…………。
永い眠りから覚めたような感覚。
ゆっくりと瞼を持ち上げると、真っ先に映ったのは眩しいばかりの光。
鼻に届いた良い香りに辺りを見渡すと、そこには見た事もない位に美しい花畑が広がっていた。
赤、白、黄……。様々な色で咲く美しい花。
その、何年か振りに色付いた景色を見た瞬間。俺の瞳からは止めどなく涙が溢れて零れ落ちた。
そして……。
「お兄ちゃん!」
背後から聴こえた懐かしい声に振り向けば、今まで被っていた”死神騎士”の仮面が外れていった。
「もうっ、相変わらずグズなんだから!
私、ずっとずっと天国で待ってたんだよ?」
以前と変わらない、頬を膨らまして拗ねる仕草とその言葉に、たくさんの想いが溢れて嗚咽が止まらない。
ーーもう一度、逢えた。
国王を暗殺し、全てを終えた俺には、もうあの世界で生きている理由がなくて……。自ら、その命を絶った。
0
あなたにおすすめの小説
あなたの片想いを聞いてしまった夜
柴田はつみ
恋愛
「『好きな人がいる』——その一言で、私の世界は音を失った。」
公爵令嬢リリアーヌの初恋は、隣家の若き公爵アレクシスだった。
政務や領地行事で顔を合わせるたび、言葉少なな彼の沈黙さえ、彼女には優しさに聞こえた。——毎日会える。それだけで十分幸せだと信じていた。
しかしある日、回廊の陰で聞いてしまう。
「好きな人がいる。……片想いなんだ」
名前は出ない。だから、リリアーヌの胸は残酷に結論を作る。自分ではないのだ、と。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる