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ポケットの中の(3)
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授業中、萌音は自分のポケットにあるスマホの重みを感じていた。
昨日、美咲が撮影したあの「検証動画」。
帰宅してから一度だけ、美咲の言いつけ通りに再生したが、あまりの淫らさに数分と持たずに画面を伏せてしまった。
バイブを飲み込み、喘ぐ自分の姿。
それが、いま陽菜たちと談笑しているこの手の中にある。
「ねえ萌音、この動画見てよ! この猫、超可愛くない?」
休み時間、陽菜がスマホを差し出し、SNSで流行っている動画を見せてきた。
周囲の女子生徒たちも集まってきて、画面を覗き込みながら「可愛いー!」と声を上げる。
「あ……うん、本当だね……可愛い」
萌音は精一杯の笑顔を貼り付けたが、指先が微かに震えていた。
もし、いま陽菜がふざけて私のスマホを奪ったら?
もし、画面をスワイプした拍子に、あのサムネイルが表示されてしまったら?
(……お尻にバイブが入って……ぐちゅぐちゅに濡れてる、私の写真が……みんなに見られちゃう……っ)
想像するだけで、心臓が口から飛び出しそうなほど跳ねる。
けれど、その恐怖と同時に、下腹部の奥が「キュン」と切なく疼いた。
陽菜たちは無邪気に猫の動画を観て笑っているが、萌音だけは、自分たちのすぐそばに「本物の性」の記録があることを知っている。
「……萌音? 顔、赤いよ? また熱でもあるんじゃない?」
陽菜が心配そうに萌音の額に手を伸ばそうとする。
「だ、大丈夫! ちょっと、のぼせただけだから!」
萌音は慌てて一歩下がり、ポケットの上からスマホをぎゅっと握りしめた。
その感触が、まるで美咲の冷たい指先に触れられているような錯覚を呼び起こす。
(陽菜ちゃん……ごめんね。私、もう陽菜ちゃんたちが知らない、もっとすごいこと……知っちゃってるの)
放課後まであと数時間。
美咲との約束通り、この動画を一人で観なければならない「宿題」の時間が近づいている。
萌音は、友達の輪の中にいながら、深い孤独と、それ以上に深い背徳の快感にどっぷりと浸かっていた。
放課後の図書室は、静まり返った空気が冷たく、本のページをめくる音さえ大きく響く。
萌音は一番奥、高い書架に囲まれて死角になっている閲覧席に陣取った。
ここなら、誰かが近づいてくる気配にすぐ気づける。
(……見なきゃ。先生との、約束だから……)
震える手でポケットからスマホを取り出す。
画面を点灯させると、パスコードを求める数字が並ぶ。
数字を打ち込み、写真フォルダを開く。
写真と最新の動画データ——サムネイルに映っているのは、制服を捲り上げられ、ローションでヌルヌルに光る自分の太ももと、その間に埋もれた三股のバイブだった。
「っ……ふぅ……」
萌音は周囲を一度見渡し、誰もいないことを確認してから、音量を最小にして再生ボタンを押した。
画面の中の自分が、美咲の指先が動くたびに「んぁっ、あぁっ!」と声を漏らす。
昨日の記憶が、視覚情報として脳に直接流れ込んでくる。
美咲が言っていた通り、自分の窄まりが異物を求めてひくひくと波打ち、恥ずかしい隠語を口にする自分の顔は、快感で完全にとろけていた。
(わたし……こんな顔して、おねだりしてたんだ……。お尻の方まで、あんなに……開かれて……っ)
画面の中の美咲の手が、三股のバイブを根元まで一気に押し込む。
その瞬間、映像の中の萌音は腰を跳ねさせ、白濁した蜜をカメラに向けて噴き出した。
「ん……んぅぅ……っ」
萌音は机の下で、無意識に両膝を固く擦り合わせた。
下着の中はすでに洪水のように溢れ出し、熱い湿り気が布地を通り越して太ももに伝わっていく。
しかし、美咲の言葉が呪縛のように萌音を縛り付ける。
『動画を見ている間も、もちろん「自習」は禁止よ。指一本触れてはダメ』
自分の淫らな姿を見せつけられ、身体がはち切れそうなほど疼いているのに、それを鎮めることは許されない。
萌音は顔を真っ赤に染め、溢れそうになる喘ぎ声を殺すために、自分の手の甲を強く噛んだ。
「はぁ、はぁ……っ、せんせ……先生……。こんなの……拷問だよぉ……っ」
動画が終わる頃には、萌音は棚にもたれて、荒い息をつきながらガタガタと震えていた。
絶頂を許されないまま高められた欲求は、逃げ場を失って萌音の芯に深く沈殿していく。
ふと、スマホが短く震えた。 美咲からのメッセージだった。
『宿題、ちゃんとこなしているかしら? 今、私のことを考えてる?』
萌音は、心臓を鷲掴みにされたような衝撃に打たれた。
まるで今の自分の姿を、どこかで美咲に見られているかのような感覚。
萌音は熱い吐息を漏らしながら、必死の思いで返信を打ち込んだ。
「……はい、先生。いま、見終わりました。すごく、熱くて……おかしくなりそうです」
震える指先で送信ボタンを押し、萌音は熱を帯びたスマホを胸元にぎゅっと抱きしめた。
もともと、美咲先生は萌音にとって「憧れの象徴」だった。
誰に対しても優しく、それでいて凛とした強さを持つ先生。
授業中の美しい横顔や、ふとした時に香る清潔な匂い。遠くから見つめるだけで胸がいっぱいになっていたあの日々。
(まさか……先生と、こんな特別な関係になれるなんて)
もちろん、先生にされていることは「普通」ではない。
恥ずかしくて、誰にも言えないようなことばかりだ。
けれど、萌音にとってそれは「汚された」という感覚ではなく、大好きな人に「深く踏み込まれた」という、切ないほどの充足感だった。
厳しい「禁止」も、あの淫らな「動画」も、すべては先生が萌音を想ってくれているから——そう信じている。
先生の瞳の中に、自分だけが知っている情熱が宿る瞬間。
その瞳に独占されていると感じるたび、萌音は自分が世界で一番幸せな女の子になったような錯覚に陥る。
(私……先生のことが、本当に好きなんだ。……恥ずかしいことも、苦しいことも、全部先生と繋がっている証拠だから)
陽菜が彼氏の話をするとき、萌音は少しだけ胸がチクッとする。
けれど、それ以上に「私は先生に、もっと深く、もっと特別に愛されている」という誇らしい気持ちが勝ってしまう。
自分の意志ではなく、大好きな先生の意志にすべてを委ねる。
それは、恋を知ったばかりの萌音にとって、最も純粋で、最も甘美な「恋のカタチ」だった。
(先生に選ばれた、特別な私でいたい。……そのためなら、どんなことだって頑張れる)
スマホに映る自分の乱れた姿も、今は「先生に見せるための、愛しい自分」に見えてくる。
萌音は、熱くなった頬を手のひらで押さえ、先生の待つ「次の約束」を想って、切なく、けれど幸せな吐息を漏らした。
昨日、美咲が撮影したあの「検証動画」。
帰宅してから一度だけ、美咲の言いつけ通りに再生したが、あまりの淫らさに数分と持たずに画面を伏せてしまった。
バイブを飲み込み、喘ぐ自分の姿。
それが、いま陽菜たちと談笑しているこの手の中にある。
「ねえ萌音、この動画見てよ! この猫、超可愛くない?」
休み時間、陽菜がスマホを差し出し、SNSで流行っている動画を見せてきた。
周囲の女子生徒たちも集まってきて、画面を覗き込みながら「可愛いー!」と声を上げる。
「あ……うん、本当だね……可愛い」
萌音は精一杯の笑顔を貼り付けたが、指先が微かに震えていた。
もし、いま陽菜がふざけて私のスマホを奪ったら?
もし、画面をスワイプした拍子に、あのサムネイルが表示されてしまったら?
(……お尻にバイブが入って……ぐちゅぐちゅに濡れてる、私の写真が……みんなに見られちゃう……っ)
想像するだけで、心臓が口から飛び出しそうなほど跳ねる。
けれど、その恐怖と同時に、下腹部の奥が「キュン」と切なく疼いた。
陽菜たちは無邪気に猫の動画を観て笑っているが、萌音だけは、自分たちのすぐそばに「本物の性」の記録があることを知っている。
「……萌音? 顔、赤いよ? また熱でもあるんじゃない?」
陽菜が心配そうに萌音の額に手を伸ばそうとする。
「だ、大丈夫! ちょっと、のぼせただけだから!」
萌音は慌てて一歩下がり、ポケットの上からスマホをぎゅっと握りしめた。
その感触が、まるで美咲の冷たい指先に触れられているような錯覚を呼び起こす。
(陽菜ちゃん……ごめんね。私、もう陽菜ちゃんたちが知らない、もっとすごいこと……知っちゃってるの)
放課後まであと数時間。
美咲との約束通り、この動画を一人で観なければならない「宿題」の時間が近づいている。
萌音は、友達の輪の中にいながら、深い孤独と、それ以上に深い背徳の快感にどっぷりと浸かっていた。
放課後の図書室は、静まり返った空気が冷たく、本のページをめくる音さえ大きく響く。
萌音は一番奥、高い書架に囲まれて死角になっている閲覧席に陣取った。
ここなら、誰かが近づいてくる気配にすぐ気づける。
(……見なきゃ。先生との、約束だから……)
震える手でポケットからスマホを取り出す。
画面を点灯させると、パスコードを求める数字が並ぶ。
数字を打ち込み、写真フォルダを開く。
写真と最新の動画データ——サムネイルに映っているのは、制服を捲り上げられ、ローションでヌルヌルに光る自分の太ももと、その間に埋もれた三股のバイブだった。
「っ……ふぅ……」
萌音は周囲を一度見渡し、誰もいないことを確認してから、音量を最小にして再生ボタンを押した。
画面の中の自分が、美咲の指先が動くたびに「んぁっ、あぁっ!」と声を漏らす。
昨日の記憶が、視覚情報として脳に直接流れ込んでくる。
美咲が言っていた通り、自分の窄まりが異物を求めてひくひくと波打ち、恥ずかしい隠語を口にする自分の顔は、快感で完全にとろけていた。
(わたし……こんな顔して、おねだりしてたんだ……。お尻の方まで、あんなに……開かれて……っ)
画面の中の美咲の手が、三股のバイブを根元まで一気に押し込む。
その瞬間、映像の中の萌音は腰を跳ねさせ、白濁した蜜をカメラに向けて噴き出した。
「ん……んぅぅ……っ」
萌音は机の下で、無意識に両膝を固く擦り合わせた。
下着の中はすでに洪水のように溢れ出し、熱い湿り気が布地を通り越して太ももに伝わっていく。
しかし、美咲の言葉が呪縛のように萌音を縛り付ける。
『動画を見ている間も、もちろん「自習」は禁止よ。指一本触れてはダメ』
自分の淫らな姿を見せつけられ、身体がはち切れそうなほど疼いているのに、それを鎮めることは許されない。
萌音は顔を真っ赤に染め、溢れそうになる喘ぎ声を殺すために、自分の手の甲を強く噛んだ。
「はぁ、はぁ……っ、せんせ……先生……。こんなの……拷問だよぉ……っ」
動画が終わる頃には、萌音は棚にもたれて、荒い息をつきながらガタガタと震えていた。
絶頂を許されないまま高められた欲求は、逃げ場を失って萌音の芯に深く沈殿していく。
ふと、スマホが短く震えた。 美咲からのメッセージだった。
『宿題、ちゃんとこなしているかしら? 今、私のことを考えてる?』
萌音は、心臓を鷲掴みにされたような衝撃に打たれた。
まるで今の自分の姿を、どこかで美咲に見られているかのような感覚。
萌音は熱い吐息を漏らしながら、必死の思いで返信を打ち込んだ。
「……はい、先生。いま、見終わりました。すごく、熱くて……おかしくなりそうです」
震える指先で送信ボタンを押し、萌音は熱を帯びたスマホを胸元にぎゅっと抱きしめた。
もともと、美咲先生は萌音にとって「憧れの象徴」だった。
誰に対しても優しく、それでいて凛とした強さを持つ先生。
授業中の美しい横顔や、ふとした時に香る清潔な匂い。遠くから見つめるだけで胸がいっぱいになっていたあの日々。
(まさか……先生と、こんな特別な関係になれるなんて)
もちろん、先生にされていることは「普通」ではない。
恥ずかしくて、誰にも言えないようなことばかりだ。
けれど、萌音にとってそれは「汚された」という感覚ではなく、大好きな人に「深く踏み込まれた」という、切ないほどの充足感だった。
厳しい「禁止」も、あの淫らな「動画」も、すべては先生が萌音を想ってくれているから——そう信じている。
先生の瞳の中に、自分だけが知っている情熱が宿る瞬間。
その瞳に独占されていると感じるたび、萌音は自分が世界で一番幸せな女の子になったような錯覚に陥る。
(私……先生のことが、本当に好きなんだ。……恥ずかしいことも、苦しいことも、全部先生と繋がっている証拠だから)
陽菜が彼氏の話をするとき、萌音は少しだけ胸がチクッとする。
けれど、それ以上に「私は先生に、もっと深く、もっと特別に愛されている」という誇らしい気持ちが勝ってしまう。
自分の意志ではなく、大好きな先生の意志にすべてを委ねる。
それは、恋を知ったばかりの萌音にとって、最も純粋で、最も甘美な「恋のカタチ」だった。
(先生に選ばれた、特別な私でいたい。……そのためなら、どんなことだって頑張れる)
スマホに映る自分の乱れた姿も、今は「先生に見せるための、愛しい自分」に見えてくる。
萌音は、熱くなった頬を手のひらで押さえ、先生の待つ「次の約束」を想って、切なく、けれど幸せな吐息を漏らした。
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