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第二章:それは取材という名の
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ソファに押し倒された史帆の視界を、黒崎楓の整った顔が塞いでいた。
至近距離で見つめられる圧迫感に、史帆の心臓はうるさいほど早鐘を打つ。
楓の指先には、先ほど奪い取られた没原稿が握られたままだ。
そこには、史帆が昨日から一睡もせずに捻り出した、渾身(のはず)の絶頂シーンが綴られていた。
『指先が触れた瞬間、彼女の身体は雷に打たれたように跳ね、快感に支配された脳は白く塗りつぶされる……』
「このシーン。主人公は『もうだめ』と言っていますが……」
楓が、史帆の耳元に唇を寄せた。
低く滑らかな声が鼓膜を震わせ、その吐息の熱さに史帆の肩がビクッと跳ねる。
「……本当に、そうなるんでしょうか?」
「えっ、あ、それは……、ええと……」
史帆は言葉に詰まった。
本当は「雷に打たれた」なんて経験はないし、脳が白くなる感覚だって想像でしかない。
楓はそれをすべて見透かしたように、原稿を床にひらりと落とした。
「……試してみましょう」
楓の整った唇が、史帆の耳たぶをかすめる。
いよいよ逃げられない。
史帆はぎゅっと目を閉じ、楓の手がどこに触れるのかを、恐怖と、自分でも認めがたい期待と共に待ち構えるしかなかった。
「ひゃうんっ!?」
思わず変な声が漏れる。
耳の中に舌がズルリと入り込んでくる感覚に、脳が痺れた。
楓の手が、史帆のトレーナーの裾から滑り込んでくる。
冷たい空気を連れてきたはずの指先は、驚くほど熱を持っていた。
「待っ、て、黒崎さん……っ、これ、は……」
「作品のためですよ、先生。納得のいく作品作りのためです」
楓は懃懃無礼な微笑みを湛えたまま、迷いのない動きで史帆の胸を捉えた。
薄いブラ越しに手のひら全体で圧迫され、尖り始めた先端を指先でじっくりと転がされる。
(……そうだ、これは取材。原稿のための、資料集めなんだから……!)
史帆は必死に自分を納得させようと深呼吸した。
(そう……相手は女の子だし、これは仕事。変な意味なんてない。お医者さんの診察みたいなものよ……たぶん。男の人相手だったら絶対に無理だけど、黒崎さんなら大丈夫。仕事に対して完璧主義なんだから、きっと私の体を「物体」か何かだと思ってるはずだわ)
そう自分に言い聞かせることで、史帆はかろうじて理性の形を保とうとした。
相手が女性であるという事実が、多少の「実地訓練」も許容範囲……そんな甘い考えが、彼女の心に致命的な隙を作っていた。
楓は史帆の胸を揉みしだきながら、床に落ちた原稿の一枚を拾い上げると、事務的なほど冷静なトーンでそれを朗読し始めた。
「『……触れられた場所から、火をつけられたような熱が広がる。彼女は抗うこともできず、ただ熱い吐息を漏らすことしかできなかった』」
「や、めて……っ、読まないで……!」
自分の書いた稚拙な文章が、楓の低い声で再生される。
その羞恥心に追い打ちをかけるように、楓は「熱が広がる」という一節に合わせて、史帆の乳首を指先で何度も、執拗に擦り上げた。
「……どうですか? 先生。原稿では『熱い吐息』とありますが、今のご自身の呼吸は、それ以上に熱く乱れているように聞こえますが」
「あ、んっ……あぁ……っ」
耳から流れ込む自分の文章と、胸から突き抜ける鮮烈な刺激。
虚構として書き連ねた文字が、楓の手によって生々しい現実へと塗り替えられていく。
楓は史帆の身体を抱き寄せると、頬に一度キスをした。
柔らかい唇の感触と、香水の香りが入り混じって夢のような心地になってくる。
ちゅ、ちゅ、と音を立てて楓の唇が頬から首筋に移る。
なぞるように首を降りていく感触は嫌いじゃなかった。
少しだけ体重をかけられて、史帆はゆっくりとフローリングの床に押し倒される。
(キスだけでこんなに気持ちいいんだ……)
黒々とした艶やかな髪が揺れている。
薄く目を開いて、史帆の目の前にあった髪を撫でる。
細い絹糸のようにサラサラと滑らかな感触は、本当に気持ちいい。
楓の顔にかかりそうになった髪の毛を払ってやると、見上げてくる彼女の目と視線が絡んだ。
冷ややかな眼差しにぞくりと背筋を震わせたのもつかの間、赤い舌がブラと胸の境目を這っていく。
「余裕がありますね」低く艶やかな楓の声。獲物を見定めるように細めた瞳。
「あっ……、あっ」
史帆がキスにうっとりしているうちに、トレーナーは肩口までまくり上げられ、ブラが丸見えになっていた。
「先生……どうですか?」
「どうって……言われても……」
言葉に迷い力が抜けたタイミングで、楓はブラのホックを外し、豊かな胸がまろびでた。
「きゃっ!」
「『ぷるんと跳ねる乳房が大きな手で揉まれて形を変える。押し出された乳首が口に含まれて吸い上げられた』というところを実践してみましょう」
史帆のマシュマロのような胸を下から持ち上げるように、楓は両手で揉んだ。
細い指が乳房に食い込む。
(マッサージみたいで……ちょっと癖になるかも)
他人の手で柔らかく揉まれることの気持ちよさに、史帆がうっとりとしているうちに楓の指が乳首を摘まんだ。
「あっ!」緩急をつけて両方の乳首を摘ままれる。
楓は押し出された乳首を口に含んだ。
ちゅるちゅると音を立てて吸い上げられると、史帆のお腹の奥がじゅわっと疼いた。
「やだ……なんか、へんっ」
「いいですね、感じてきましたか? ここからはもっと詳しく描写していただきます」
楓に促され、史帆はモヤモヤした頭を必死に働かせる。
「あ、んっ……。吸い上げられるたびに、お腹の……奥のほうが、じわじわして。……胸だけじゃなくて、もっと、下のほうまで、痺れてくるの」
「……素晴らしい感性です、先生。その感覚、忘れないでくださいね」
楓は満足そうに目を細めると、さらに深く、史帆の柔らかな肌へと歯を立てた。
舌と口蓋に挟んで吸われる乳首。
時折間違いのように肌に食い込む楓の歯。
乳輪の境目を確かめるように、円を描きながら舌が這わされ、時折ちゅっと吸い込む。
反対の乳首は指先でコリコリと弄られ、軽く引っ張られる。
その感覚を忘れないように史帆が目を閉じて耐えていると、尖らせた舌で肌をつーっと滑らされて思わず声が出た。
先ほどから感じる下腹部の疼きが、どんどん大きくなっていく。
次第にどこまでが自分の妄想で、どこからが楓の与える快感なのか、その境界線がぼんやりと溶け始めていった。
至近距離で見つめられる圧迫感に、史帆の心臓はうるさいほど早鐘を打つ。
楓の指先には、先ほど奪い取られた没原稿が握られたままだ。
そこには、史帆が昨日から一睡もせずに捻り出した、渾身(のはず)の絶頂シーンが綴られていた。
『指先が触れた瞬間、彼女の身体は雷に打たれたように跳ね、快感に支配された脳は白く塗りつぶされる……』
「このシーン。主人公は『もうだめ』と言っていますが……」
楓が、史帆の耳元に唇を寄せた。
低く滑らかな声が鼓膜を震わせ、その吐息の熱さに史帆の肩がビクッと跳ねる。
「……本当に、そうなるんでしょうか?」
「えっ、あ、それは……、ええと……」
史帆は言葉に詰まった。
本当は「雷に打たれた」なんて経験はないし、脳が白くなる感覚だって想像でしかない。
楓はそれをすべて見透かしたように、原稿を床にひらりと落とした。
「……試してみましょう」
楓の整った唇が、史帆の耳たぶをかすめる。
いよいよ逃げられない。
史帆はぎゅっと目を閉じ、楓の手がどこに触れるのかを、恐怖と、自分でも認めがたい期待と共に待ち構えるしかなかった。
「ひゃうんっ!?」
思わず変な声が漏れる。
耳の中に舌がズルリと入り込んでくる感覚に、脳が痺れた。
楓の手が、史帆のトレーナーの裾から滑り込んでくる。
冷たい空気を連れてきたはずの指先は、驚くほど熱を持っていた。
「待っ、て、黒崎さん……っ、これ、は……」
「作品のためですよ、先生。納得のいく作品作りのためです」
楓は懃懃無礼な微笑みを湛えたまま、迷いのない動きで史帆の胸を捉えた。
薄いブラ越しに手のひら全体で圧迫され、尖り始めた先端を指先でじっくりと転がされる。
(……そうだ、これは取材。原稿のための、資料集めなんだから……!)
史帆は必死に自分を納得させようと深呼吸した。
(そう……相手は女の子だし、これは仕事。変な意味なんてない。お医者さんの診察みたいなものよ……たぶん。男の人相手だったら絶対に無理だけど、黒崎さんなら大丈夫。仕事に対して完璧主義なんだから、きっと私の体を「物体」か何かだと思ってるはずだわ)
そう自分に言い聞かせることで、史帆はかろうじて理性の形を保とうとした。
相手が女性であるという事実が、多少の「実地訓練」も許容範囲……そんな甘い考えが、彼女の心に致命的な隙を作っていた。
楓は史帆の胸を揉みしだきながら、床に落ちた原稿の一枚を拾い上げると、事務的なほど冷静なトーンでそれを朗読し始めた。
「『……触れられた場所から、火をつけられたような熱が広がる。彼女は抗うこともできず、ただ熱い吐息を漏らすことしかできなかった』」
「や、めて……っ、読まないで……!」
自分の書いた稚拙な文章が、楓の低い声で再生される。
その羞恥心に追い打ちをかけるように、楓は「熱が広がる」という一節に合わせて、史帆の乳首を指先で何度も、執拗に擦り上げた。
「……どうですか? 先生。原稿では『熱い吐息』とありますが、今のご自身の呼吸は、それ以上に熱く乱れているように聞こえますが」
「あ、んっ……あぁ……っ」
耳から流れ込む自分の文章と、胸から突き抜ける鮮烈な刺激。
虚構として書き連ねた文字が、楓の手によって生々しい現実へと塗り替えられていく。
楓は史帆の身体を抱き寄せると、頬に一度キスをした。
柔らかい唇の感触と、香水の香りが入り混じって夢のような心地になってくる。
ちゅ、ちゅ、と音を立てて楓の唇が頬から首筋に移る。
なぞるように首を降りていく感触は嫌いじゃなかった。
少しだけ体重をかけられて、史帆はゆっくりとフローリングの床に押し倒される。
(キスだけでこんなに気持ちいいんだ……)
黒々とした艶やかな髪が揺れている。
薄く目を開いて、史帆の目の前にあった髪を撫でる。
細い絹糸のようにサラサラと滑らかな感触は、本当に気持ちいい。
楓の顔にかかりそうになった髪の毛を払ってやると、見上げてくる彼女の目と視線が絡んだ。
冷ややかな眼差しにぞくりと背筋を震わせたのもつかの間、赤い舌がブラと胸の境目を這っていく。
「余裕がありますね」低く艶やかな楓の声。獲物を見定めるように細めた瞳。
「あっ……、あっ」
史帆がキスにうっとりしているうちに、トレーナーは肩口までまくり上げられ、ブラが丸見えになっていた。
「先生……どうですか?」
「どうって……言われても……」
言葉に迷い力が抜けたタイミングで、楓はブラのホックを外し、豊かな胸がまろびでた。
「きゃっ!」
「『ぷるんと跳ねる乳房が大きな手で揉まれて形を変える。押し出された乳首が口に含まれて吸い上げられた』というところを実践してみましょう」
史帆のマシュマロのような胸を下から持ち上げるように、楓は両手で揉んだ。
細い指が乳房に食い込む。
(マッサージみたいで……ちょっと癖になるかも)
他人の手で柔らかく揉まれることの気持ちよさに、史帆がうっとりとしているうちに楓の指が乳首を摘まんだ。
「あっ!」緩急をつけて両方の乳首を摘ままれる。
楓は押し出された乳首を口に含んだ。
ちゅるちゅると音を立てて吸い上げられると、史帆のお腹の奥がじゅわっと疼いた。
「やだ……なんか、へんっ」
「いいですね、感じてきましたか? ここからはもっと詳しく描写していただきます」
楓に促され、史帆はモヤモヤした頭を必死に働かせる。
「あ、んっ……。吸い上げられるたびに、お腹の……奥のほうが、じわじわして。……胸だけじゃなくて、もっと、下のほうまで、痺れてくるの」
「……素晴らしい感性です、先生。その感覚、忘れないでくださいね」
楓は満足そうに目を細めると、さらに深く、史帆の柔らかな肌へと歯を立てた。
舌と口蓋に挟んで吸われる乳首。
時折間違いのように肌に食い込む楓の歯。
乳輪の境目を確かめるように、円を描きながら舌が這わされ、時折ちゅっと吸い込む。
反対の乳首は指先でコリコリと弄られ、軽く引っ張られる。
その感覚を忘れないように史帆が目を閉じて耐えていると、尖らせた舌で肌をつーっと滑らされて思わず声が出た。
先ほどから感じる下腹部の疼きが、どんどん大きくなっていく。
次第にどこまでが自分の妄想で、どこからが楓の与える快感なのか、その境界線がぼんやりと溶け始めていった。
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