文字の大きさ
大
中
小
11 / 17
11話 勝手な言い分 その2
幼馴染のクローヴィスによる自分勝手な言い分……ラインハルト様に聞かれているだけでも恥ずかしいのに。彼はまったく恥じらいを持っている様子はなかった。
この部分には、流石のラインハルト様も怒りを露わにしたのか、
「流石に身勝手過ぎる発言ではありませんか? クローヴィス殿」
と、語気を強め彼を叱責し始めていた。それはまるで、私の心の言葉を代弁してくれているかのように……。
「ラインハルト様。これは僕とレレイの問題なんですが……邪魔をしないでいただけませんか?」
「邪魔をしないでくれ、と言われましても。私とレレイ嬢が遊戯を楽しんでいるところに現れたのは、あなたでしょう? 邪魔をしないでくれという言葉はむしろ私の言葉なのですが……」
「正論過ぎて何も言い返せないはずですよね、普通は……」
「はい、その通りなのですが……」
私とラインハルト様は、クローヴィスの出方を伺っていた。彼は何やら考え込んでいるようだ。
「確かに……二人が楽しんでいるところに割って入ってしまったのは、申し訳ありませんでした」
「いえ、謝罪していただけるのでしたら、特にお気になさらずに」
クローヴィスからの意外な謝罪の言葉……話もこれで終わるのかな、と思ったけれど、それは甘かった。
「ただ、身勝手は言い分の件については、ラインハルト様には関係はないでしょう? 僕とレレイの関係に入り込んできて欲しくはないのですが」
あ、やっぱり少しだけ見直したのがバカだったわ。
「レレイ嬢、私が今回の件について話すのは不快でございますか?」
「いいえ、そんなことはありません」
むしろ話してほしいくらいだ。そうしないと、クローヴィスは全く反省しないだろうし、周りが見えないままだろうしね。この話自体が終わらないだろうと思えた。
「なっ……! まさかレレイ! 君は僕という存在が居ながら、ラインハルト様のことを……!」
「えっ? 何を言っているの……クローヴィス……?」
「クローヴィス殿……」
なぜか分からないけれど、クローヴィスの表情が一変していた。とても怒っているように見受けられるけれど……えっ? どういうこと……? 私と彼は本当に同じ世界線に居るのだろうか。
この部分には、流石のラインハルト様も怒りを露わにしたのか、
「流石に身勝手過ぎる発言ではありませんか? クローヴィス殿」
と、語気を強め彼を叱責し始めていた。それはまるで、私の心の言葉を代弁してくれているかのように……。
「ラインハルト様。これは僕とレレイの問題なんですが……邪魔をしないでいただけませんか?」
「邪魔をしないでくれ、と言われましても。私とレレイ嬢が遊戯を楽しんでいるところに現れたのは、あなたでしょう? 邪魔をしないでくれという言葉はむしろ私の言葉なのですが……」
「正論過ぎて何も言い返せないはずですよね、普通は……」
「はい、その通りなのですが……」
私とラインハルト様は、クローヴィスの出方を伺っていた。彼は何やら考え込んでいるようだ。
「確かに……二人が楽しんでいるところに割って入ってしまったのは、申し訳ありませんでした」
「いえ、謝罪していただけるのでしたら、特にお気になさらずに」
クローヴィスからの意外な謝罪の言葉……話もこれで終わるのかな、と思ったけれど、それは甘かった。
「ただ、身勝手は言い分の件については、ラインハルト様には関係はないでしょう? 僕とレレイの関係に入り込んできて欲しくはないのですが」
あ、やっぱり少しだけ見直したのがバカだったわ。
「レレイ嬢、私が今回の件について話すのは不快でございますか?」
「いいえ、そんなことはありません」
むしろ話してほしいくらいだ。そうしないと、クローヴィスは全く反省しないだろうし、周りが見えないままだろうしね。この話自体が終わらないだろうと思えた。
「なっ……! まさかレレイ! 君は僕という存在が居ながら、ラインハルト様のことを……!」
「えっ? 何を言っているの……クローヴィス……?」
「クローヴィス殿……」
なぜか分からないけれど、クローヴィスの表情が一変していた。とても怒っているように見受けられるけれど……えっ? どういうこと……? 私と彼は本当に同じ世界線に居るのだろうか。
感想 45
あなたにおすすめの小説
〖完結〗運命の番が記憶を失くし、私は婚約破棄を申し込まれる
真嶋青伯爵令嬢クローディアは、8つ年の離れたガレン侯爵と運命の番であるという神託を受け婚約関係を結んだ。
しかし、その直後、ガレン侯爵は馬車の移動中に事故に遭い過去十年分の記憶を失ってしまう。
肉体は大人でありながら、精神年齢だけがクローディアよりも若くなってしまったガレン。
なんと彼はクローディアに婚約破棄を叩きつけた。
「お前みたいな気の強い女は嫌いだ! 俺とは婚約破棄しろ!」
しかし、婚約破棄を申し込まれたクローディアの答えは意外なものだった――。
「婚約破棄はお断りします。その代わり──私があなたを、惚れさせてみせましょう」
露骨に無視されても、難癖をつけられても、涼しい顔でスルー。
クローディアとガレンの奇妙な関係が始まった。
婚約破棄された公爵令嬢は心を閉ざして生きていく
おいどん「アメリアには申し訳ないが…婚約を破棄させてほしい」
私はグランシエール公爵家の令嬢、アメリア・グランシエール。
決して誰かを恨んだり、憎んだりしてはいけない。
苦しみを胸の奥に閉じ込めて生きるアメリアの前に、元婚約者の従兄、レオナールが現れる。
「俺は、アメリアの味方だ」
「では、残された私は何のためにいるのですか!?」
私はあなたの前から消えますので、お似合いのお二人で幸せにどうぞ。
ゆのま𖠚˖°私には10歳の頃から婚約者がいる。お互いの両親が仲が良く、婚約させられた。
いつも一緒に遊んでいたからこそわかる。私はカルロには相応しくない相手だ。いつも勉強ばかりしている彼は色んなことを知っていて、知ろうとする努力が凄まじい。そんな彼とよく一緒に図書館で楽しそうに会話をしている女の人がいる。その人といる時の笑顔は私に向けられたことはない。
そんな時、カルロと仲良くしている女の人の婚約者とばったり会ってしまった…
婚約しても幼馴染を愛し続けるのですね
のあざみ婚約したというのに、婚約者の様子がおかしかった。
どうやら婚約者は幼馴染のことを忘れられないようだった。
幼馴染のことを愛し続けるなんて許されるはずがないのに。
私は不要とされた~一番近くにいたのは、誰だったのか~
ゆめ@マンドラゴラ彼の幼馴染は、いつも当然のように隣にいた。
「私が一番、彼のことを分かっている」
そう言い切る彼女の隣で、婚約者は何も言わない。
その沈黙が、すべての答えのように思えた。
だから私は、身を引いた。
――はずだった。
一番近くにいたのは、本当に彼女だったのか。
「不要とされた」シリーズ第三弾。