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39話 アミーナの訪問 その2
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「突然の訪問、お許しください。ヨハン王子殿下、エレナ様……アミーナ・ファルスでございます」
私の部屋にて最低限の挨拶を済ませるアミーナ様。なんだか変な気分だったけれど、とりあえず私は彼女を私室に通すことを許可した。アミーナ様と付き人しか来ていないし……一体、どういう用件なのかしら? まあ、リグリット様が来れるわけはないし、ガイア公爵やエメラダ夫人が来るのもおかしいけれど。
「それで、一体、どういうご用件なのでしょうか?」
「それは……ええと」
「アミーナ嬢。わざわざ、ランカスター家に両親と一緒ではなく訪れたのだ。自らの言葉で説明する義務があるのは、承知しているのだろう?」
ヨハン様は少し冷たい口調で言っていた。それは私のことを思ってのことだと思う。
「はい、承知しております。実は……本日は謝罪にまいりました。私一人だけでの謝罪訪問は失礼かと思ったのですが……」
「そうだな……少なくとも、ファルス伯爵は同伴させるべきだったな。貴公はエレナが婚約破棄をされた原因を作った人物なのだから」
「はい……おっしゃる通りでございます。この度は申し訳ありませんでした」
「アミーナ様……」
私はどのように返して良いのか分からなかった。ヨハン様はアミーナ様に対して厳格な態度を貫こうとされているようだ。彼の本心はどうか分からないけれど、彼女に舐められるのは得策ではないとの判断なのだろう。
まあ、確かにファルス伯爵家はバークス公爵家から法外な慰謝料請求をされた側面があるけれど、全て自業自得で片付いちゃうことだしね。
「アミーナ様」
「は、はい……エレナ様。如何いたしましたでしょうか……?」
私に許してもらえるか分からない彼女は、少しビクビクしているようにも見えた。さて、なんて言えば良いのかしら。何が最善の言葉なのか……。
「それで……アミーナ様が謝罪をされたいということは分かりました。つまり今日来たのはそれだけ、ということでしょうか?」
「い、いえ……それだけではありません! お詫びの印として、慰謝料の支払いを考えております!」
「慰謝料……大丈夫なんですか? バークス公爵家にも慰謝料請求をされているんでしょう? 一時期はそれで、破産しかけたと聞いていますが」
「あ、大丈夫でございます! リグリット様から養育費の名目でお金を頂けることになっているので」
「ええと、つまり……」
なんだかややこしい話になってきた……お金が狭い範囲でぐるぐる動き回っているだけのような気がするし。何よりもあのリグリット様がちゃんと支払えると思っているところが甘いわね。私の予想では懲役をこなした後のリグリット様にお金を稼ぐことは無理な気がする。特に領地経営なんていうのは……最終的にはエメラダ夫人の介入があるだろうし、そうなれば養育費の話は無くなってしまうかもしれない。
私は謝罪だけ受け取って、慰謝料については断った方が良い気がしていた。
私の部屋にて最低限の挨拶を済ませるアミーナ様。なんだか変な気分だったけれど、とりあえず私は彼女を私室に通すことを許可した。アミーナ様と付き人しか来ていないし……一体、どういう用件なのかしら? まあ、リグリット様が来れるわけはないし、ガイア公爵やエメラダ夫人が来るのもおかしいけれど。
「それで、一体、どういうご用件なのでしょうか?」
「それは……ええと」
「アミーナ嬢。わざわざ、ランカスター家に両親と一緒ではなく訪れたのだ。自らの言葉で説明する義務があるのは、承知しているのだろう?」
ヨハン様は少し冷たい口調で言っていた。それは私のことを思ってのことだと思う。
「はい、承知しております。実は……本日は謝罪にまいりました。私一人だけでの謝罪訪問は失礼かと思ったのですが……」
「そうだな……少なくとも、ファルス伯爵は同伴させるべきだったな。貴公はエレナが婚約破棄をされた原因を作った人物なのだから」
「はい……おっしゃる通りでございます。この度は申し訳ありませんでした」
「アミーナ様……」
私はどのように返して良いのか分からなかった。ヨハン様はアミーナ様に対して厳格な態度を貫こうとされているようだ。彼の本心はどうか分からないけれど、彼女に舐められるのは得策ではないとの判断なのだろう。
まあ、確かにファルス伯爵家はバークス公爵家から法外な慰謝料請求をされた側面があるけれど、全て自業自得で片付いちゃうことだしね。
「アミーナ様」
「は、はい……エレナ様。如何いたしましたでしょうか……?」
私に許してもらえるか分からない彼女は、少しビクビクしているようにも見えた。さて、なんて言えば良いのかしら。何が最善の言葉なのか……。
「それで……アミーナ様が謝罪をされたいということは分かりました。つまり今日来たのはそれだけ、ということでしょうか?」
「い、いえ……それだけではありません! お詫びの印として、慰謝料の支払いを考えております!」
「慰謝料……大丈夫なんですか? バークス公爵家にも慰謝料請求をされているんでしょう? 一時期はそれで、破産しかけたと聞いていますが」
「あ、大丈夫でございます! リグリット様から養育費の名目でお金を頂けることになっているので」
「ええと、つまり……」
なんだかややこしい話になってきた……お金が狭い範囲でぐるぐる動き回っているだけのような気がするし。何よりもあのリグリット様がちゃんと支払えると思っているところが甘いわね。私の予想では懲役をこなした後のリグリット様にお金を稼ぐことは無理な気がする。特に領地経営なんていうのは……最終的にはエメラダ夫人の介入があるだろうし、そうなれば養育費の話は無くなってしまうかもしれない。
私は謝罪だけ受け取って、慰謝料については断った方が良い気がしていた。
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