どうやら異世界転生しても最強魔法剣士になってしまった模様

あっきー

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第1章

19.リンデルの森の異変

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王都から来た魔法学園の生徒たちはドナドナされるかのように、王都へと帰っていった。


連絡を受けたマティアスが早急に手を打ち、リンデルで手隙の冒険者パーティに護衛をさせる形で送還することとなったのだ。


盗賊などの被害が比較的少ない領地とはいえ、彼らは貴族の子息子女。


しかもリンデルは現在戒厳令が敷かれる非常事態の真っ只中だ。


不測の事態に備えて、早急に対処された。


魔法学園からも連絡があり、それはそれは平謝りされたという。


騒動を後にした一行は、ルシアンらを引き連れてギルドの出張所へと赴いた。


そこまでの大きさはないものの、立派な作りの建物で、入り口では数人のスタッフが彼らを出迎えてくれる。


「色々とお疲れ様でした。先程の件も詳細は聞いてます。まずはどうぞ中で寛いで下さい」


声をかけて来たスタッフは、元A級冒険者のオリガという40代の女性で、この出張所の所長を務めている。
 

引退したとはいえ、その出立ちは女性ながらも威風堂々としており、とても頼りになる印象を覚える程だ。


挨拶もそこそこに、騒動で時間を取られた事もあり今は既に昼を過ぎ、一行はギルド内にある一室を借りて昼食を摂りながら情報を精査する事にした。


連れられたルシアン達は所在なさげにしつつも、部屋の角の椅子に腰掛け、スタッフから振る舞われた紅茶を受け取っている。


「あぁ、王子は毒見なく口にする事は出来ないんでしたっけ。影のあなた、やってあげて」


最早彼らに対して一片の遠慮もする事なく、キサギは一行と食事をしながらそう声をかけた。


影は肩をビクリと震わせ、たじろいでいる。


「必要ない」


ルシアンはそう言い捨て、優雅に紅茶に口をつけていた。


そんな彼の様子に、金魚の糞の如くただ付き従うグリードとマリアはオロオロとするばかりだ。


それを横目で見つつ、内心、「なーにが迷惑をかけないだ」と呆れながら昼食を胃に流し込んで行く。


もしあのまま彼らが森へ入ったところで、休憩を摂るにしても野営となる。


彼らはまさかこの非常事態のさなか、森の中でテントでも張って、簡易椅子に優雅に腰掛け、談笑でもしながら呑気に森でピクニックでも洒落込むかのように、お茶でもするつもりだったのだろうか?と、彼の優雅な仕草から思えてしまう。


「それから、影のあなた。もう面倒臭いからその顔の布、外して話しなさいな。これからそちらの3人をあなたが面倒見るんだから、意思の疎通も出来ないんじゃ話にならないわよ」


それはもう本当に面倒臭いといったゲンナリとした表情で、キサギがスプーンを口に運びながら言い放つ。


旅団メンバーに至っては、彼らの存在すら目に入れようともしない。


傲慢にも見える彼女らのその態度にグリードは眉を顰め、何か口を開こうとしたところを、ルシアンに「よい」と制されていた。


マリアは庇護欲をそそる仕草で「そ、そんな言い方って……」と先程の勢いは何処へやら、小声で呟いては側のルシアンを見つめるばかり。


影と呼ばれたその人物が、ひとつ溜息をついたと思ったら、顔を隠していた布を全て取り払い、その顔を露わにした。


20代前半のなかなか見目のよい青年で、ルシアンを見つめていたはずのマリアが隣で少し頬を赤らめている。


なんとも気の多い男爵令嬢サマだことだ、とキサギは呆れながらジト目になり溜息を吐く。


「……全く、こんな事になるなんて……」


困ったように眉間に皺を寄せながらそう呟く彼に、その顔を見たルシアンは目を剥いて相貌を崩した。


「お前……!ナギ?!」


「はい、そうですよ、殿下。貴方の従者のナギですよ」


呆れた顔でそう答える彼はどうやらルシアンの従者のようで、彼のお守り役として影として側についていたようだ。


「あー、はいはい。誰でも何でも良いから、あとはあなたが面倒見てね」


最早キサギは彼らに興味を向けている時間すら惜しく、なんとも素っ気なく言い放つ。


ナギはまさかこんなに明確に拒絶されるとは思ってもおらず、ただたじろいでいた。


もう用はないといった雰囲気で彼らへ意識を向ける事をやめた彼女は、オリガのほうへと既に向き直っている。


「さて、要らぬ事に余計な時間を食ってしまいました。このまま食事を続けながら情報の精査に入り、準備が出来次第出発しましょう」


王族や貴族らに対し、まるで当て付けるかのようなあけすけな物言いの彼女に、さすがのオリガは苦笑い気味だ。


「では……まず森の状況ですが、今日は朝からやけに静かだと報告は受けていますが、警戒を続けながら採集作業は継続しています」


テーブルの空いた場所に周辺地図を広げながら、オリガは状況を話し始めた。


「ここ数日で小型魔獣は森から逃げたようで、姿を見かけなくなりました。元々ダンジョン内にいた中型魔獣は、ネームドが住み着いてからというもの常時森を徘徊し、挙句どこから流れて来たのか大型魔獣まで現れる始末。その数は日に日に増しており、危険度が一気に上昇しています」


地図上のダンジョンの場所を指し示しながら、彼女の表情が苦渋で歪む。


「冒険者達には危険度の高さから、活動は午後までと義務付けています。魔獣の大半は中型魔獣なのでB級冒険者達で対処しているのですが、大型との遭遇は危険なので索敵魔法で位置を確認しながら、静かにやり過ごすか即時撤退するようにしています」


更に森の辺りを指差しながら説明をしていく様子に、天狼、カイル・テリー、旅団も静かに聞き入る。


ルシアン達は自分達には関係ないと言わんばかりに、優雅にお茶を楽しんでいるようだ。


そもそも森へ行きたかったんじゃないのか?と誰もがジト目になるが、キサギを見ると完全に彼らを無視しているようで、彼らも内心の不満を抑えそれに倣う。


「夜間の森への出入りは?」


「今ここにいる冒険者達はほとんどがB級かそれ以下です。周辺の見張りは交代でさせていますが、森への出入りは禁じています」


「……なるほど。その見張りからの報告で、何か有益な情報は出ましたか?」


「気配が昼間より多く感じるようで、日中奥のダンジョンからは出てこない魔獣が森へ出て徘徊しているようですね……」


「オリガさんはネームドの確認はしましたか?」


「私は二度。一度目は日中ダンジョンで怪我をして動けなくなったと連絡を寄越した冒険者を迎えに行った時に遠くから、二度目は夜、森から魔獣達を引き連れて街の様子を伺いに来た時に」


キサギとの問答が交わされる中、この質問でオリガの眉が深く顰められる。


「街へ?ネームドが現れたのですか?」


「はい……。他の魔獣と違い、魔力が桁違いでした。巨体は赤黒く、確固たる意志を持って行動しているとすぐにわかりました。彼は我々に布告してきましたから……」


天狼、カイル、テリーはその言葉に息を呑む。


その時の情景を思い出すオリガが、静かに口を開き皆へ話し聞かせる。


ある日の夜、突然多くの魔獣を引き連れたネームドがリンデルの門前へ現れたという。


『傲慢で矮小な人間共よ、この地は我らが頂く。近々この地を蹂躙し、その身を我らの血肉としてやろう』


その日はただそう言って、静かに踵を返し魔獣達を引き連れて森へと去って行ったのだと、苦悶に歪んだ顔でそう話した。


「……わざわざ宣戦布告してくるなんて、律儀なネームドね」


ポツリとキサギが疑問をこぼす。


そもそも彼らは圧倒的な数と力を有しているのだから、そのような手間をかける意味がわからず首を捻る。


「知能のあるそのネームドは傲慢なのか?別に今蹂躙しなくても、ジワジワと追い詰めようとしているとか……」


「それにしては短慮じゃない?まぁ、ベリアルの事もあるからなんとも言えないけど、聞いてるとそのネームド、かなり知能が高いように思えるわ。ゆっくりやってたらS級が討伐に現れるかもしれないって、わかりそうだけど?」


カイルとラミラが意見を交わし合う。


他のメンバー達もポツポツ意見を出すが、なかなかそれらしい意見に辿りつかないようだ。


そんな中キサギは地図を見つめながら眉を顰める。


「……何かを待っている?……何かを警戒している?」


思わず思考が口から漏れ出た。


それを耳にした皆が一斉に彼女へと向き直る。


「……まぁ、予想は色々立てておいて、一つずつ潰しながら行くしかないでしょう。心積りだけしておけば、突発的な事が起こっても、パニックにならずに対処はしやすいでしょうし」


やはり正解が見つからない事に、無理に見つける必要性はないと彼女は暗に伝え、皆も「そうだな…」と一定の理解を示す。


「あと、夜の森で活動が活発化しているのなら、その原因も突き止めないといけませんね」


次に出たキサギの言葉に、オリガはギョッとした顔を彼女へと向ける。


「な、何を?!それはあまりにも危険です!」


思わず声をあげるのも仕方がないだろう。


夜間の森は当然灯りなどあるわけもなく、月や星の光が僅かに木々の隙間から漏れる入る程度で、ただ果てしない闇が広がる。


右も左もわからない人間と違い、魔獣達は夜目だけでなく聴覚も嗅覚も鋭敏だ。


例え松明を手に押し入っても、魔術師が光魔法で辺りを照らしても、全ての闇を晴らし見通す事は出来ない。


感覚を研ぎ澄ませながらの侵攻は、精神力も体力も疲弊させる。


それくらい無謀な行動なため、余程でない限り冒険者が夜に行動する事はない。


「オリガさんの仰ることはごもっともです。通常であれば確かに危険ですから。ですがこちらもきちんと手段を講じて、森の中の様子を少し見て回るだけです。本格的なダンジョンへ向けた侵攻は、明朝を考えていますから。ご心配ありがとうございます」


いとも簡単にそう言ってのけるキサギからは、なんの危機感も焦燥も感じられない。


オリガはそんな彼女から溢れる自信の意味がわからず、困惑するばかりだった。
 

「短時間様子を見に行くだけなんでしょ?キサギなら大丈夫だよぉー」


やり取りを見ていたリアが、うふふっと可愛い声で笑い声をあげる。


隣のラミラは呆れ顔だ。


「まぁ、誰か知らないヤツがそんな常識知らずな暴挙に出ようものなら、魔法をぶっ放してコテンパンにやってるところだけど、貴女なら何かやったところでもう何も驚かないわ」


褒めているのか貶しているのかわからないラミラの言葉に、キサギの事を知るメンバーは苦笑いしながら賛同していた。


先程まで緊張で張り詰めた空気がなにやら少し和んだ事に、オリガは困惑からなかなか戻って来れず、周囲の空気の変化に驚きを隠せない。


(今のS級はこういうものなの?それともこんな少女に、それ程の力があるというの?)


自分の知るS級冒険者の様相とは随分とかけ離れた存在であるキサギへ、驚愕の表情のまま見つめていたオリガは、やがて表情を緩めやれやれと肩をすくめる。


「……わかりました……夜の行動はくれぐれもお気をつけて……」


最早絞り出すような声しか出せないようだ。


グエンがそんな彼女を労るように、その肩をポンポンと優しく叩いている。


「じゃあ夜にここを出発するの?」


話を静かに聞いていたテリーがキサギに問いかけた。


「いえ。日が沈む前に森へ入って、しばらく辺りを探索して夜まで様子をみようかと。午後には戻った冒険者達に話を聞けるでしょうから、まだ時間もありますし、とりあえず今のうちに少し休憩をとりましょう。えっと、探索だけなのですが、皆さんも同行されます?明日に備えてゆっくりして下さってても大丈夫ですよ?」


「え?一緒に行くよ?森の様子も見ておきたいし、俺達は君たち旅団をフォローするのが仕事だ。心配いらないよ」


「わかりました。……ところでオリガさん、ここからダンジョンまではどれくらいかかりますか?」


「真っ直ぐ森を進んで、何もなければ1時間ほどでダンジョンの入口に到着します」


「距離にして5、6㎞といったところかしら?まぁまぁかかるか……そういえば、ダンジョン周辺の冒険者達は今はどうしてるんですか?」


「今は非常時なので、B級だけで交代でダンジョン周辺の監視にあたらせています。潜ることは禁じていますから、午後に帰還予定の採集組と合流して一緒に戻ってくるはずです……?……」


と、話していたところでオリガは何やら部屋の外が慌ただしい事に感づく。


いつもより早いが森から冒険者達が戻ってきたのか?と、そう訝しみ様子を見に行こうと席を立とうとした、その時。


「大変です!!」


1人のスタッフが血相を変えて部屋へ飛び込んで来た。


その様子から、何やらただならぬ気配を感じとる一同に緊張が走る。


「こちらへ緊急帰還中の冒険者達が大量の中型、4体の大型の魔獣に遭遇!現在撤退しながら応戦中ですが、数が多く怪我人も出ているため、大至急の応援要請が入ってきました!!」


「なんですって?!」


スタッフから伝えられる衝撃な事実に、オリガが顔を歪め声を張り上げた。

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