虐げられ続け、名前さえ無い少女は王太子に拾われる

黒ハット

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第22話、サヤカ聖女は魔法具を作る

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 私は魔の森で魔法の訓練する事になりましたが、その前に創造の魔法で魔法具を作る事にしたのです。

 最初に思いついたのは、誰にも聞かれない様に話が出来る魔法具です。

 自在に取り外しが出来る腕輪で、腕輪を付けた相手と言葉では無く念話で話す事が出来るので、秘密が漏れる事は無くて、軍事の際にも連絡に使えるようしました。

 次には、いざ戦争の時に食料や物資を簡単に運べる空間カバンで、馬車100台分位の物が入るカバンを2個と、馬車1台分位の物資入る個人用の腰に下げれるバックを作りました。

 トムには、特別に背中に背負える馬車5台分位の物が入る、お洒落なリックを、後で文句を言われない様に陛下とお父様にも同じものを作り、お母様と王妃様には馬車1台分位の物が入る綺麗なバックを作りました。

 最後に私の武器の剣を作りました。
魔法を流す剣で、例えば火の魔法を流して剣を振ると剣から炎が噴き出しますし、雷魔法なら雷で台地が100m位は抉れるますが、魔法力が弱ければ威力は落ちます。

 此の剣は、後で魔法剣と呼ばれて、王国の国宝になりました。

 今日は、お母様と王妃様とのお茶会に誘われて王宮に来ています。

 私が、お茶会が好きなのは美味しいケーキや珍しいお菓子が食べられるからなのです(ウフフ)

 三人で楽しくおしゃべりをしていると、陛下とショウジャ将軍とトムの3人が来てショウジャ将軍が。

「サヤカ聖女様の大好きな王都の有名なケーキ店の新作のケーキを持ってきましたぞ、召し上がって下さい」

 お母様が、ショウジャ将軍を軽く睨んで。

「本当にもう、サヤカの機嫌取りが上手なんだから、でも、美味しいケーキを差し入れして頂いたから許しますわ。皆さんお座りになってくださいませ」

 私の隣にショウジャ将軍が座ろうとしましたがトムが。

「サヤカの隣は僕の指定席に決まっていますから」

 ショウジャ将軍を別な席に追い払いトムが隣に座りました。

  私は丁度良いと思い、作った魔法具を披露することにして無限空間から魔法具を取り出して見せたのです。

  まず腕輪を取り出してトムに付けさせて念話で話しかけるとトムは椅子から飛び上がり。

「ワァー! 此れは何なんだ、声は聞こえないのに、サヤカの言っている事が分かる」

 念話の魔道具の説明をして軍事の連絡用に作った事を説明すると、ショウジャ将軍も試してみて。

「此れは素晴らしい、信頼のおける軍の上層部の人間にだけ渡す事にしよう」

 勿論、陛下とトムにも渡しました。
王妃様とお母様が拗ねていたので仕方なく渡しました(本当はおしゃべりに付き合わされそうなので嫌だったのですが)。

 次に空間魔法のカバンを見せて説明すると、ショウジャ将軍が感嘆して。

「此れは物資の運搬の革命だ! 戦争の物資の運搬が楽になり、敵から物資を狙った攻撃も避けられて進退も早くなり優位に戦う事が出来る。サヤカ聖女様有り難うございます」

 トムが目を輝かせて。

「帝国を叩き潰した後に、王国の公営の運送業会社を作り、此のカバンを使って流通をさせれば莫大な利益を生み出せて、この国をもっと豊かに出来るだろう」

 陛下とショウジャ将軍とトムに個人用のリックを上げると3人共すごく喜んだのです。

 お母様と王妃様が物欲しそうに私を見ていたので、二人の為に用意していた綺麗なバックを渡すと手を取り合って喜んで。

「流石にサヤカだわ、お洒落なバックをありがとう、これで何処に行くのにも化粧品やドレスを持ち運びが楽に出来るわ」

 私が作った剣の事は皆さんが心配しそうなので隠しておいたのです。

 トムが魔法の実践の練習の事を話すと、思った通り王妃様とお母様が反対したのですが、トムが。

「サヤカが帝国の一番の虐殺の目標になっているのに、身を護る事もさせないで見殺しにするつもりなのですか?何故、聖女に選ばれて強力な力を与えられたのか考えてみて下さい。彼女は帝国との戦いでは先頭に立ち最前線で戦うのですよ。聖女で戦士なのだから戦士として戦う為の訓練をさせないでどうするのですか」

 トムが、本気で怒り、陛下とショウジャ将軍もトムに同調したので、王妃様とお母様も折れてトムに謝り許してくれたのです。

 一緒に行くメンバーは、私とトム、ショウジャ将軍、シャネット騎士団長、トムの側近で近衛騎士団長のライルィ・バレンタイそれに魔法騎士団長、ゴッドファー・サバイバの6人です。

 こうして私は、帝国との戦いに備えて実践で使う為の魔法の練習をすることになったのでした。
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