33 / 41
依頼魔物の子守3
しおりを挟む
あれから十日が経った。最初のうちは凄く気まずい雰囲気が流れてしまったが、赤ちゃん達の世話に没頭することでなんとか過ごす事が出来た。最初の三日はミルクをあげて、仮眠をしあげては仮眠というサイクルの連続だった。
三日も経てば一時間に一回位ミルクをあげれば良くなり少し余裕ができた。今では目を開け、可愛らしい瞳を覗かせている。
昼間はミルクの時間以外を薪割り等の時間にあて、残った時間は
コノハが使っていた魔物の生態について書かれている著書を読み更けていた。著書の名に記載は無いが、
内容は詳しく深掘りされている。魔物の生息地から始まり、気温や環境等による進化。魔物はどの様なルーティンで行動し、何故この世界に存在するか等
何が本当なのか分からない現状ではあるが、とてもロマン溢れた書籍だった。
魔物の進化は生きている環境や経験に左右されるのは勿論の事だが、その魔物自身の求める姿に近づくと言う。知識を求める魔物はそれを活かす頭脳を、何者にも負けない力を欲する者には力を。段階的に得る事それすなわち進化と言う。
この著書はシリーズものらしく魔物シリーズと名をうたれていた。最後のページに著者からメッセージを記されている。
『この本を読んでくれてありがとう、とても面白い内容ではなかったかな?この世の全てを知りたくないかい?この私を見つけられたら教えてあげてもいい、私はそう思っている。ただ何もヒントがなければ私を探し出す事は不可能だろうね。もし興味があるのならば私が書いた著書を集めたまえ!私のシリーズ全てだ。
それじゃあ頑張ってね~!』
とても興味深い内容なのだが、いつの年代の物かも分からず生きてはいないだろうと思った。しかし、内容はとても面白いので集める事にするが。最後の一文がとても読者をモヤモヤさせている。
「面白いは面白いんだけどなんか最後の一文がイライラすんだよなコレ」
本を読んでいると、コノハが下から上がってきた。
昼ご飯が出来たと言うので、居間へ向かった。
昼食は肉と野菜のサンドイッチだった。オウカの分にだけ野菜が入っていなかったがルシウスが自分の野菜をオウカのサンドイッチに挟んだ。
その行為に涙目になったオウカはだったがルシウスの説得により口に運ぶ、涙が溢れた。嬉しさ、悲しさ、不味さ等色んな感情が渦巻く。食事を終え不憫に思ったコノハはオウカ達にホットミルクを振舞った。
「ぶほぉ?ぶふぉぉぉ!」
「にゃぁぁぁぁ!」
オウカはミルクを飲みながら貴方は神ですか?神なのですね?と言った表情を見せた。反対にクロは熱い物が苦手らしくルシウスの見つめ、フーフーしてくれにゃいの?と言わんばかりにしおらしく優しいタッチで猫パンチをしていた。
「分かったよ!ほら!アーンして!」
「にゃーーーん」
「ルシウスくん今日の夜で依頼はお終いだ。いやー、とても助かったよ。今日の夕方には息子も帰ってくるから一緒にご飯を食べて帰って欲しい息子も喜ぶと思うよ」
「じゃあお言葉に甘えて頂きますね!いやーコノハさんの料理が美味しすぎて帰りたくないです」
ルシウスの一言が嬉しく、今日の晩ご飯はとびきりの一品を用意しようと意気込む、オウカもクロもこの十日間でとても成長した。クロはルシウスの膝上少しまで大きくなり今では抱っこするのも一苦労だ。
最近はあまり抱っこをしないのだが、甘えてくるので
膝上に乗せる事にしている。オウカはと言うとルシウスと同じ位の身長まで成長していた。腕周りも太くとても迫力があった。
ただ、運動不足のせいかお腹がだらしなくなっており
コノハの依頼が終わったら運動させなければなと思った。この十日とても充実した日々を過ごしていた。
赤ちゃん達を裏庭にて日向ぼっこさせてる間オウカは薪割りに精を出した。最初はルシウスがやっていたのでがやりたそうにしていたのでやらせてみると、これがとても様になってた。様になっているだけではなく斧の使い方が上手いのだ。
「これならオウカの武器は斧が良いかな?」
「ぶほぉ!ぶふぉぉぉぉ!」
この振り下ろすとスッキリする感じが好きなんだよね
とでも言う様に、汗を流しながらも楽しそうにしていた。クロはというと、爪が発達し日頃は肉球の間に隠しているが鋭利な爪がたまに主張してくる。
「これは切った方が良いのか?お爺さんに聞いた方が良いかもな」
置いてある薪を粗方片付けると自分達が使った部屋の掃除を始めた。掃き掃除から拭き掃除まで隅から隅まで作業をする。そうこうしていると下の階から子供の声が聞こえた。
「父ちゃんただいま!!会いたかったよー!」
「おかえり私も会いたかったよ!修行はどうだい?」
「うんっ!頑張ってるよ!皆んな良い人ばっかりで優しいお兄ちゃんもたまに来るんだー!」
久し振りにあった親子は抱き合い近況を話す。
コノハの息子が帰って来たのを察して揺籠を持ち下の階に降りて行った。
「!!あれ?ヒイラギ君?」
「あっ!ルシウスお兄ちゃんだっ!なんでここにいるの?その揺籠はなに?」
「二人とも知り合いだったのか?」
「うんっ!優しいお兄ちゃんって言うのはルシウスお兄ちゃんだもん!」
「これはヒイラギ君のお父さんコノハさんからヒイラギ君へのプレゼントだよ!見てごらん」
「うわぁ……可愛い、ルシウスお兄ちゃんがお世話してくれたんだね父ちゃん!ルシウスお兄ちゃん!僕嬉しいよ!ありがと」
ルシウスが居た事にビックリしたヒイラギだったが
ルシウスとコノハが自分の為にここまでしてくれて事を喜び、自然と涙が溢れた。依頼した日から今日までの話を聞きとても喜んだ。魔物牧場で鍛えられたからか帰って来た日からヒイラギが率先してお世話をやりだした。
この日の夕食はとても豪華だった。裏庭でバーベキューをしたのだ。ビッグボアを丸焼きにしオウカに食べさせ他の者は鉄板焼きを楽しんだ。ルシウスが明日出て行く事を告げるとヒイラギが寂しそうな顔をしていたがたまに遊びにくる事を約束すると納得してくれた。
三日も経てば一時間に一回位ミルクをあげれば良くなり少し余裕ができた。今では目を開け、可愛らしい瞳を覗かせている。
昼間はミルクの時間以外を薪割り等の時間にあて、残った時間は
コノハが使っていた魔物の生態について書かれている著書を読み更けていた。著書の名に記載は無いが、
内容は詳しく深掘りされている。魔物の生息地から始まり、気温や環境等による進化。魔物はどの様なルーティンで行動し、何故この世界に存在するか等
何が本当なのか分からない現状ではあるが、とてもロマン溢れた書籍だった。
魔物の進化は生きている環境や経験に左右されるのは勿論の事だが、その魔物自身の求める姿に近づくと言う。知識を求める魔物はそれを活かす頭脳を、何者にも負けない力を欲する者には力を。段階的に得る事それすなわち進化と言う。
この著書はシリーズものらしく魔物シリーズと名をうたれていた。最後のページに著者からメッセージを記されている。
『この本を読んでくれてありがとう、とても面白い内容ではなかったかな?この世の全てを知りたくないかい?この私を見つけられたら教えてあげてもいい、私はそう思っている。ただ何もヒントがなければ私を探し出す事は不可能だろうね。もし興味があるのならば私が書いた著書を集めたまえ!私のシリーズ全てだ。
それじゃあ頑張ってね~!』
とても興味深い内容なのだが、いつの年代の物かも分からず生きてはいないだろうと思った。しかし、内容はとても面白いので集める事にするが。最後の一文がとても読者をモヤモヤさせている。
「面白いは面白いんだけどなんか最後の一文がイライラすんだよなコレ」
本を読んでいると、コノハが下から上がってきた。
昼ご飯が出来たと言うので、居間へ向かった。
昼食は肉と野菜のサンドイッチだった。オウカの分にだけ野菜が入っていなかったがルシウスが自分の野菜をオウカのサンドイッチに挟んだ。
その行為に涙目になったオウカはだったがルシウスの説得により口に運ぶ、涙が溢れた。嬉しさ、悲しさ、不味さ等色んな感情が渦巻く。食事を終え不憫に思ったコノハはオウカ達にホットミルクを振舞った。
「ぶほぉ?ぶふぉぉぉ!」
「にゃぁぁぁぁ!」
オウカはミルクを飲みながら貴方は神ですか?神なのですね?と言った表情を見せた。反対にクロは熱い物が苦手らしくルシウスの見つめ、フーフーしてくれにゃいの?と言わんばかりにしおらしく優しいタッチで猫パンチをしていた。
「分かったよ!ほら!アーンして!」
「にゃーーーん」
「ルシウスくん今日の夜で依頼はお終いだ。いやー、とても助かったよ。今日の夕方には息子も帰ってくるから一緒にご飯を食べて帰って欲しい息子も喜ぶと思うよ」
「じゃあお言葉に甘えて頂きますね!いやーコノハさんの料理が美味しすぎて帰りたくないです」
ルシウスの一言が嬉しく、今日の晩ご飯はとびきりの一品を用意しようと意気込む、オウカもクロもこの十日間でとても成長した。クロはルシウスの膝上少しまで大きくなり今では抱っこするのも一苦労だ。
最近はあまり抱っこをしないのだが、甘えてくるので
膝上に乗せる事にしている。オウカはと言うとルシウスと同じ位の身長まで成長していた。腕周りも太くとても迫力があった。
ただ、運動不足のせいかお腹がだらしなくなっており
コノハの依頼が終わったら運動させなければなと思った。この十日とても充実した日々を過ごしていた。
赤ちゃん達を裏庭にて日向ぼっこさせてる間オウカは薪割りに精を出した。最初はルシウスがやっていたのでがやりたそうにしていたのでやらせてみると、これがとても様になってた。様になっているだけではなく斧の使い方が上手いのだ。
「これならオウカの武器は斧が良いかな?」
「ぶほぉ!ぶふぉぉぉぉ!」
この振り下ろすとスッキリする感じが好きなんだよね
とでも言う様に、汗を流しながらも楽しそうにしていた。クロはというと、爪が発達し日頃は肉球の間に隠しているが鋭利な爪がたまに主張してくる。
「これは切った方が良いのか?お爺さんに聞いた方が良いかもな」
置いてある薪を粗方片付けると自分達が使った部屋の掃除を始めた。掃き掃除から拭き掃除まで隅から隅まで作業をする。そうこうしていると下の階から子供の声が聞こえた。
「父ちゃんただいま!!会いたかったよー!」
「おかえり私も会いたかったよ!修行はどうだい?」
「うんっ!頑張ってるよ!皆んな良い人ばっかりで優しいお兄ちゃんもたまに来るんだー!」
久し振りにあった親子は抱き合い近況を話す。
コノハの息子が帰って来たのを察して揺籠を持ち下の階に降りて行った。
「!!あれ?ヒイラギ君?」
「あっ!ルシウスお兄ちゃんだっ!なんでここにいるの?その揺籠はなに?」
「二人とも知り合いだったのか?」
「うんっ!優しいお兄ちゃんって言うのはルシウスお兄ちゃんだもん!」
「これはヒイラギ君のお父さんコノハさんからヒイラギ君へのプレゼントだよ!見てごらん」
「うわぁ……可愛い、ルシウスお兄ちゃんがお世話してくれたんだね父ちゃん!ルシウスお兄ちゃん!僕嬉しいよ!ありがと」
ルシウスが居た事にビックリしたヒイラギだったが
ルシウスとコノハが自分の為にここまでしてくれて事を喜び、自然と涙が溢れた。依頼した日から今日までの話を聞きとても喜んだ。魔物牧場で鍛えられたからか帰って来た日からヒイラギが率先してお世話をやりだした。
この日の夕食はとても豪華だった。裏庭でバーベキューをしたのだ。ビッグボアを丸焼きにしオウカに食べさせ他の者は鉄板焼きを楽しんだ。ルシウスが明日出て行く事を告げるとヒイラギが寂しそうな顔をしていたがたまに遊びにくる事を約束すると納得してくれた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
元・神獣の世話係 ~神獣さえいればいいと解雇されたけど、心優しいもふもふ神獣は私についてくるようです!~
草乃葉オウル ◆ 書籍発売中
ファンタジー
黒き狼の神獣ガルーと契約を交わし、魔人との戦争を勝利に導いた勇者が天寿をまっとうした。
勇者の養女セフィラは悲しみに暮れつつも、婚約者である王国の王子と幸せに生きていくことを誓う。
だが、王子にとってセフィラは勇者に取り入るための道具でしかなかった。
勇者亡き今、王子はセフィラとの婚約を破棄し、新たな神獣の契約者となって力による国民の支配を目論む。
しかし、ガルーと契約を交わしていたのは最初から勇者ではなくセフィラだったのだ!
真実を知って今さら媚びてくる王子に別れを告げ、セフィラはガルーの背に乗ってお城を飛び出す。
これは少女と世話焼き神獣の癒しとグルメに満ちた気ままな旅の物語!
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる