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第一章
第14話 護衛を雇うなら誰にする?
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ギルドマスターの部屋に入ると、彼はどうやら休憩中だったらしい。
特に嫌な顔はしていないが、彼の机の上には焼き菓子の皿とティーカップらしきものがおいてあった。
「おや、トシキ君か。
万神殿はどうだったんだい?」
ワイルドな体格にあわぬ、相変わらずの紳士的な顔と口調。
そんなギルドマスターの問いかけに、俺は正直に何があったかを話すことにした。
「えーっと、この町にある廃寺院の復興と管理を頼まれました。
それも、智の神から直接」
その証拠として、俺は精霊辞典とオウムの人形を指差す。
辞典を眼にした瞬間、スタニスラーヴァの抱きしめる手が強くなり、ギルドマスターは驚いたように眉を跳ね上げた。
やはり相当な代物のようだな、これ。
そして、ギルドマスターは言葉を選ぶようにひと呼吸してからこう答えたのである。
「ほう? あの場所か。
それは……かなり大変そうだね。
何かあれば、冒険者ギルドに依頼したまえ。
無償というわけには行かないが、力になろう」
なんか、いろいろと含みがある感じだな。
予想はしてなかったわけではないが、難儀な場所のようである。
「ありがとうございます。
そのときは、格安で引き受けてくださると助かりますね」
俺がそう答えを返すと、ギルドマスターがニヤッと笑った。
「君もなかなか言うねぇ。
口調も大人びているし、ときどき成人した人間を相手にしているような錯覚を覚えることがあるよ。
そうだ、せっかくだから冒険者ギルドに登録してゆくかね?」
だが、俺は首を横に振る。
冒険者ギルドに登録するには、自分のフルネームを書面に残す必要があるかもしれないからだ
「いえ、自分の名前を書物に残すのはちょっと怖いのでやめておきます」
そう告げると、ギルドマスターはククッと喉の奥で笑った。
なんか遊ばれているのだろうか?
彼の態度から、微妙に試されているような気配を感じる。
「まぁ、本名が嫌なら、通り名のようなものを決めて登録すればいい。
そもそも、真の名なんて親と本人ぐらいしか知らないし、署名にすらめったに使わないものだ。
みんな本名を縮めた愛称で呼び合うのが普通だし、仕事で使われていることも認められている。
気が向いたらいつでも登録しにくるといい」
うわ、なんかやっちまった気がする。
おそらく、それはこの世界の常識のようなものなのだろう。
それを知らないというのは何かおかしい……そんな風に探りを入れられても、これはおかしくない展開だった。
だが、おそらくそれで彼の話は終わったのだろう。
退室してかまわない空気をどこはかとなく感じた。
おそらく俺の素性をこれ以上追及する気は無いということだな。
だが、俺の用件はまだすんでない。
「お誘いありがとうございます。
職に困ったら考えさせていただきますね。
ところで、廃寺院に入るには誰に許可をもらえばいいのでしょう?」
そう。
たとえば廃寺院が待ちの公共物扱いならば、勝手に住む訳にはゆかないのだ。
入った後で立ち退きを要求されるような展開はごめんである。
すると、ギルドマスターはなんだそんなことかといわんばかりに、あっさり答えをかえしてくれた。
「廃寺院は誰も管理していないので、勝手に入ればいい。
ただし、周辺は治安が悪いのでしばらく護衛をつけほうがいいだろうな」
「では、わたしが」
予想はしていたが、後ろでずっと黙っていたスタニスラーヴァが即座に立候補する。
だが、ギルドマスターは首を横にふった。
「冗談はよしたまえ。
護衛として明らかに過剰戦力だし、君にはほかにやって欲しい仕事がある。
そもそも、ギルドの稼ぎ頭の一人を大きな利益の見込めない仕事に使う気はない。
廃棄地区の護衛ぐらいなら、ほかの連中で十分だ」
まさにその通りである。
俺としても、いつ窒息死させられるかもしれない護衛はちょっと困るぞ。
「では、仕事じゃなければいいのですね?」
「なに?」
思いもよらない言葉に、ギルドマスターと俺は同時に目を見開く。
まずい。
何か嫌な予感がするぞ。
「個人の趣味で、しばらくトシキの護衛をやらせていただきますわ。
ギルドの仕事はしばらく休業ということで」
その瞬間、ギルドマスターが身を乗り出した。
「待ちたまえ、スタニスラーヴァ!
そんな勝手は許されない」
だが、ギルドマスターの恫喝も、スタニスラーヴァはどこ吹く風。
冷たい笑みを浮かべると、こんな台詞を言い放ったのである。
「まぁ、では廃業すればよろしいのかしら?
別に冒険者ギルドにこだわらなくとも、仕事ぐらいいくらでもございますのよ?」
「……なんて悪い冗談だ」
「おあいにくと、冗談ではございませんわ」
こうまで言われると、ギルドマスターでもとめようがない。
どう対処すべきか悩んだ彼は、テーブルの上で頭を抱えてしまった。
もしここで俺が嫌だといっても、今度は泣き落としをくらうんだろうなぁ……。
対・スタニスラーヴァ用最終兵器マルコルフはいったいどこでサボっているんだ?
まぁ、いないものはしかたがない。
「ギルドマスター。
どうやってもついてくるなら、そのまま護衛依頼ということにしてください。
そうすれば、少なくともいろいろと義務は発生すると思うので」
いろいろと諦めたあげく、俺はそんな提案を投げかけた。
「いいのかね?」
いいはずはない。
だが、少なくとも野放しにするよりははるかにマシである。
「うふふ、可愛がってさしあげますわ」
俺の台詞を敗北宣言と受け取ったのか、俺を抱きしめたままご満悦のスタニスラーヴァ。
だが、そううまくゆくと思ったか?
残念。
俺をその辺のガキんちょと同じだと思ったら大間違いなのだよ。
「ええ、護衛依頼というのならば、過度の抱擁などで依頼人を危険にあわせることはできないでしょう。
そこは大前提ですね。
もし、私を傷つけるような行為があったり、勝手に何かしだしたときは……。
スタニスラーヴァさんの護衛依頼を解雇した上で、仮想敵対人物と認定します。
そして彼女の襲撃に対して対処可能な人材……マルコルフさんを自分の護衛として派遣してください。
そのあたりは、ギルドの義務としてやってくれますよね?」
「そんな! 卑怯ですわ!!」
マルコルフの名前を出されては、さしものスタニスラーヴァも手は出せない。
俺の策謀にスタニスラーヴァが歯軋りをし……って、ぐわっ、強く抱きしめるな!
中身が出ちゃうだろ!!
「あ、……アウト!
護衛失格!!」
「あぁ、しまったですわ!!」
悔しがるスタニスラーヴァと、ため息をつくギルドマスター。
俺はというと……なんとかスタニスラーヴァを策にはめたものの、被害は甚大だった。
ぐえぇぇぇ、吐きそう。
「スタニスラーヴァ。
見ての通り、君にこの護衛は無理なようだ。
別の人間を派遣するから、早くその子から離れなさい」
俺の体のダメージと引き換えに護衛の資格を失ったスタニスラーヴァは、名残惜しそうに俺の体を離す。
「ふぅ、死ぬかと思いました。
そんなわけで、マルコルフさんを呼んでいただけますか?」
「うぅむ、いったいどこでそんな駆け引きを覚えたのかね。
まったくもって見た目どおりの年齢にはみえないな」
そりゃもぉ、中身は二十六歳の成人男性ですから。
「だが、少しそれには無理があってね。
マルコルフは冒険者じゃないのだよ」
おや、これは意外だったな。
「そんなわけで、代わりの護衛を用意しよう。
心配しなくとも、スタニスラーヴァを牽制できる実力は保証する」
そういいながら、ギルドマスターは立ち上がって壁にかけてあったハルバードに手を伸ばす。
え?
まさか……。
「そろそろデスクワークにも飽きたところだ。
それとも、護衛は綺麗どころがいいかね?」
そんな軽口をたたくと、ギルドマスターは凄みのある笑みを浮かべた。
特に嫌な顔はしていないが、彼の机の上には焼き菓子の皿とティーカップらしきものがおいてあった。
「おや、トシキ君か。
万神殿はどうだったんだい?」
ワイルドな体格にあわぬ、相変わらずの紳士的な顔と口調。
そんなギルドマスターの問いかけに、俺は正直に何があったかを話すことにした。
「えーっと、この町にある廃寺院の復興と管理を頼まれました。
それも、智の神から直接」
その証拠として、俺は精霊辞典とオウムの人形を指差す。
辞典を眼にした瞬間、スタニスラーヴァの抱きしめる手が強くなり、ギルドマスターは驚いたように眉を跳ね上げた。
やはり相当な代物のようだな、これ。
そして、ギルドマスターは言葉を選ぶようにひと呼吸してからこう答えたのである。
「ほう? あの場所か。
それは……かなり大変そうだね。
何かあれば、冒険者ギルドに依頼したまえ。
無償というわけには行かないが、力になろう」
なんか、いろいろと含みがある感じだな。
予想はしてなかったわけではないが、難儀な場所のようである。
「ありがとうございます。
そのときは、格安で引き受けてくださると助かりますね」
俺がそう答えを返すと、ギルドマスターがニヤッと笑った。
「君もなかなか言うねぇ。
口調も大人びているし、ときどき成人した人間を相手にしているような錯覚を覚えることがあるよ。
そうだ、せっかくだから冒険者ギルドに登録してゆくかね?」
だが、俺は首を横に振る。
冒険者ギルドに登録するには、自分のフルネームを書面に残す必要があるかもしれないからだ
「いえ、自分の名前を書物に残すのはちょっと怖いのでやめておきます」
そう告げると、ギルドマスターはククッと喉の奥で笑った。
なんか遊ばれているのだろうか?
彼の態度から、微妙に試されているような気配を感じる。
「まぁ、本名が嫌なら、通り名のようなものを決めて登録すればいい。
そもそも、真の名なんて親と本人ぐらいしか知らないし、署名にすらめったに使わないものだ。
みんな本名を縮めた愛称で呼び合うのが普通だし、仕事で使われていることも認められている。
気が向いたらいつでも登録しにくるといい」
うわ、なんかやっちまった気がする。
おそらく、それはこの世界の常識のようなものなのだろう。
それを知らないというのは何かおかしい……そんな風に探りを入れられても、これはおかしくない展開だった。
だが、おそらくそれで彼の話は終わったのだろう。
退室してかまわない空気をどこはかとなく感じた。
おそらく俺の素性をこれ以上追及する気は無いということだな。
だが、俺の用件はまだすんでない。
「お誘いありがとうございます。
職に困ったら考えさせていただきますね。
ところで、廃寺院に入るには誰に許可をもらえばいいのでしょう?」
そう。
たとえば廃寺院が待ちの公共物扱いならば、勝手に住む訳にはゆかないのだ。
入った後で立ち退きを要求されるような展開はごめんである。
すると、ギルドマスターはなんだそんなことかといわんばかりに、あっさり答えをかえしてくれた。
「廃寺院は誰も管理していないので、勝手に入ればいい。
ただし、周辺は治安が悪いのでしばらく護衛をつけほうがいいだろうな」
「では、わたしが」
予想はしていたが、後ろでずっと黙っていたスタニスラーヴァが即座に立候補する。
だが、ギルドマスターは首を横にふった。
「冗談はよしたまえ。
護衛として明らかに過剰戦力だし、君にはほかにやって欲しい仕事がある。
そもそも、ギルドの稼ぎ頭の一人を大きな利益の見込めない仕事に使う気はない。
廃棄地区の護衛ぐらいなら、ほかの連中で十分だ」
まさにその通りである。
俺としても、いつ窒息死させられるかもしれない護衛はちょっと困るぞ。
「では、仕事じゃなければいいのですね?」
「なに?」
思いもよらない言葉に、ギルドマスターと俺は同時に目を見開く。
まずい。
何か嫌な予感がするぞ。
「個人の趣味で、しばらくトシキの護衛をやらせていただきますわ。
ギルドの仕事はしばらく休業ということで」
その瞬間、ギルドマスターが身を乗り出した。
「待ちたまえ、スタニスラーヴァ!
そんな勝手は許されない」
だが、ギルドマスターの恫喝も、スタニスラーヴァはどこ吹く風。
冷たい笑みを浮かべると、こんな台詞を言い放ったのである。
「まぁ、では廃業すればよろしいのかしら?
別に冒険者ギルドにこだわらなくとも、仕事ぐらいいくらでもございますのよ?」
「……なんて悪い冗談だ」
「おあいにくと、冗談ではございませんわ」
こうまで言われると、ギルドマスターでもとめようがない。
どう対処すべきか悩んだ彼は、テーブルの上で頭を抱えてしまった。
もしここで俺が嫌だといっても、今度は泣き落としをくらうんだろうなぁ……。
対・スタニスラーヴァ用最終兵器マルコルフはいったいどこでサボっているんだ?
まぁ、いないものはしかたがない。
「ギルドマスター。
どうやってもついてくるなら、そのまま護衛依頼ということにしてください。
そうすれば、少なくともいろいろと義務は発生すると思うので」
いろいろと諦めたあげく、俺はそんな提案を投げかけた。
「いいのかね?」
いいはずはない。
だが、少なくとも野放しにするよりははるかにマシである。
「うふふ、可愛がってさしあげますわ」
俺の台詞を敗北宣言と受け取ったのか、俺を抱きしめたままご満悦のスタニスラーヴァ。
だが、そううまくゆくと思ったか?
残念。
俺をその辺のガキんちょと同じだと思ったら大間違いなのだよ。
「ええ、護衛依頼というのならば、過度の抱擁などで依頼人を危険にあわせることはできないでしょう。
そこは大前提ですね。
もし、私を傷つけるような行為があったり、勝手に何かしだしたときは……。
スタニスラーヴァさんの護衛依頼を解雇した上で、仮想敵対人物と認定します。
そして彼女の襲撃に対して対処可能な人材……マルコルフさんを自分の護衛として派遣してください。
そのあたりは、ギルドの義務としてやってくれますよね?」
「そんな! 卑怯ですわ!!」
マルコルフの名前を出されては、さしものスタニスラーヴァも手は出せない。
俺の策謀にスタニスラーヴァが歯軋りをし……って、ぐわっ、強く抱きしめるな!
中身が出ちゃうだろ!!
「あ、……アウト!
護衛失格!!」
「あぁ、しまったですわ!!」
悔しがるスタニスラーヴァと、ため息をつくギルドマスター。
俺はというと……なんとかスタニスラーヴァを策にはめたものの、被害は甚大だった。
ぐえぇぇぇ、吐きそう。
「スタニスラーヴァ。
見ての通り、君にこの護衛は無理なようだ。
別の人間を派遣するから、早くその子から離れなさい」
俺の体のダメージと引き換えに護衛の資格を失ったスタニスラーヴァは、名残惜しそうに俺の体を離す。
「ふぅ、死ぬかと思いました。
そんなわけで、マルコルフさんを呼んでいただけますか?」
「うぅむ、いったいどこでそんな駆け引きを覚えたのかね。
まったくもって見た目どおりの年齢にはみえないな」
そりゃもぉ、中身は二十六歳の成人男性ですから。
「だが、少しそれには無理があってね。
マルコルフは冒険者じゃないのだよ」
おや、これは意外だったな。
「そんなわけで、代わりの護衛を用意しよう。
心配しなくとも、スタニスラーヴァを牽制できる実力は保証する」
そういいながら、ギルドマスターは立ち上がって壁にかけてあったハルバードに手を伸ばす。
え?
まさか……。
「そろそろデスクワークにも飽きたところだ。
それとも、護衛は綺麗どころがいいかね?」
そんな軽口をたたくと、ギルドマスターは凄みのある笑みを浮かべた。
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