76 / 121
第一章
第75話 進撃の羊
しおりを挟む
「アドルフめ……覚えてろよ」
ヤツの姿が見えなくなってから、俺はありったけの不満をこめて叫んだ。
本人の前でいわないのは……まぁ、さすがに怖すぎるからな。
俺が地面を蹴る横で、アンバジャックがため息混じりにつぶやく。
「困りましたねぇ。
森を再生させるだけなら、わりと簡単な話だと思ったのですが」
「まったく、神々の雑さにはあきれかえるわい」
ドランケンフローラの意見にはまったくもって同意である。
まぁ、こっちの都合のいい要望を神に押し付けるのもどうかとは思うが、もう少し愛をもって接してくれてもいいんじゃないだろうか。
もっとも、明らかに神や精霊から偏愛を受けている俺が言ってもただの嫌味にしかならないだろうが。
しかし、何もかもがしっくりこない。
たしかにあの町には嫌な奴もいるだろう。
だが、関係の無い人間が巻き込まれるのは、どう考えても筋が通らないじゃないか。
あぁ、そうか。
俺はこの筋が通らない状況をどうにかしたいんだな。
だが……。
「あー、うー、いったいどこから手をつけてよいやら。
とりあえず、情報がほしい」
そう、何をするにも情報がないと一歩も前に進めない。
下手な方向に足を踏み出して、取り返しのつかない方向に歩き出すのは嫌なのだ。
なにせ、俺は臆病だからな。
すると、アンバジャックがこんな助言を口にした。
「そうなると、まずは町の中がどんな様子か探ったほうがよさそうですね」
「ほほう?
それは少し楽しみじゃなぁ」
ドランケンフローラが微笑むが、俺はそうは思わない。
森から木が無くなって、絶対に混乱しているし。
トラブルが発生する予感しかしない。
とはいえ、アンバジャックの言うとおり、一度町に出向いて情報を仕入れる必要はあるだろう。
「お前らもくるのかよ。
今はいろいろと混乱していると思うから、あまり楽しむ余裕はないと思うけどねぇ」
「混乱しているからこそですよ。
見た目が子供にしか見えないトシキさんが、一人で町をうろつく?
面白い冗談ですね。
保護者は必要ありませんか?」
「それに、森の神の神殿の連中も、お前を見つけたら放ってはおくまい」
確かに正論である。
だが、こいつらを連れてゆくのもなぁ……。
あぁ、胃が痛い。
俺は腹を押さえ、その胃の痛みの原因……アドルフの建設現場のほうに俺は目を向ける。
そこにはキラキラと太陽の光に輝く砂粒のようなものが宙を舞っていて、少しずつ船を形成しているが、たぶんあれは一つ一つが俺の体よりも大きな金属の塊だ。
おそらく森の木々をほかの精霊に売り払って購入したものだろう。
多くの地の精霊にコネを持つアドルフは、そういう物々交換も得意なのだ。
なんというか、もうアレはどうしようもないな。
俺の手には余るので、好きにさせるしかない。
俺はため息をつきながら待ちにゆく準備をはじめた。
とはいっても、マントから翼がはみ出てないことを確認し、お財布の中身を確かめる。
すると、ふいに誰かが袖を引いた。
誰かと思って振り返ると……。
「めぇぇぇ」
それは一頭の羊だった。
ただ、いつもの巨大羊ではない。
「なんだよお前。
いま、ちょっと忙しいから後でな」
邪魔だとばかりに頭を押しのけるのだが、羊はさらに顔をこすり付けてきた。
そして袖に噛み付いて、町のほうにしきりと引っ張る。
あー、これは町までついてくる気じゃないのだろうか。
ふと周囲を見回すと、たくさんの羊が恨めしげな目でこちらを見ている。
たぶん、全てが町に行きたい羊だ。
その中から、見事俺についてゆく権利を勝ち取ったのがこの羊ということか。
「えー、お前らが一緒にいると店とか入れないしなぁ」
やんわりと同行をお断りする俺だが、羊はそんな俺の目をじっと見つめる。
あぁ、これは抗いきれないな。
だが、要望は呑めない。
ゆえに、戦略的撤退が必要である。
「じゃあ、町へのお出かけは無しということで」
このままズルズルとこいつらを引き連れて町に行くよりは、このままここで何もしないほうがたぶんマシだ。
俺は翼を広げて馬車の屋根の上に逃げる。
ここならば羊の視線は目に入らないし、鳴き声だけならば言っている意味はまったくわからないし、少々うるさいだけだ。
なお、馬車の中に逃げ込まなかったのは、中でポメリィさんがまだ寝ているからだ。
女性の寝顔を見るのは失礼だから?
いやいや、あの人の寝返りに巻き込まれたら、たぶん大怪我するから。
すごいんだぞ? 時々地面揺れるし。
そういえばあの人、俺の護衛とか言いながらほとんど寝てすごしている気がする。
ポメリィさんらしいといえばそれまでだが、そのうち太るぞ。
そんなことを考えつつ寝返りをうった俺だが、次の瞬間、ふいに周囲が暗くなったことに気づく。
「めぇぇぇぇぇぇ」
すると、ひときわ大きな羊の声と共に、俺の体がふわりと浮いた。
なにごと!?
「お前か、巨大羊!?」
気がつけば、なんと巨大羊が俺の服の襟を咥えて俺を持ち上げていたのだ。
そして奴は俺の体を横にいた羊の背中の上に乗せる。
ま、まさか……!?
「めへへへへへへぇぇぇぇ」
楽しそうな声と共に、俺の乗った羊が走り出す。
うわ、落ちる!
「うひぃぃぃぃぃぃ!」
俺は思わず羊のまるまった角に手をかけた。
それでもゆれる羊の背は振動が激しく、油断するとすぐに振り落とされそうになる。
すると、ふいにアンバジャックが顔を出した。
こいつ……ドランケンフローラを背中にかついだまま軽々と並走してやがる。
見目以上にとんでもない奴だな。
「トシキさん、羊の体を足でしっかり挟み込むといいですよ」
「中途半端にしがみついておると、股ズレを起こすから気をつけるのじゃぞ」
妖魔ふたりのアドバイスを受けながら、俺はなんとか羊の背の上に体を固定する。
そのときになって初めて気づいたのだが、後ろからも大量の足音が聞こえるではないか。
何が起きているのか知りたくは無かったが、おそろおそる後ろを見ると、大量の魔羊が楽しそうに俺の後ろを走っていたのである。
その群れの中に巨大羊がいないのがせめてもの救いか。
全てを諦めた俺の視界に、町の門が見えてきた。
「うわ、なんだ?
ひ、羊ぃぃぃぃぃ!?」
うわぁぁぁぁ、人身事故おこしちまう!?
とっさに突き放す左手を唱え、兵士らしきお兄さんを安全な場所にはじき飛ばす。
どうか無事でありますように!
だが、その隙にほかの自警団たちが動いた。
「馬鹿め、お前たちの悪行もここまでだ!
この盾の壁、突破できるものなら……」
盾を構えた自警団のお兄さんたちに、容赦なく羊たちが迫る!
「ダメだ、こいつらそんなものじゃとめられない!!」
こんなに数がいては、全員に突き放す左手をかけるのは無理だ。
俺の忠告もむなしく、羊たちの群れは自警団たちの構えた盾に激突する。
「うおぉぉぉぉぁぁぁぁ!
な、なんだこの力は!?」
「俺たちが押し負けている!?」
「めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
さすがに何かスキルでも使っているのか弾き飛ばされる事はなかったものの、盾を構えた自警団たちは羊の突進に抗いきれず、ズリズリと後ろに流されて、やがてその壁は決壊した。
もはや羊たちを止める者はいない。
「お、おい! そこの羊ライダー!
止まれ、止まるんだ!
お願い止まって!!」
「ごめんなさい、避けてぇぇぇぇぇぇぇ!!」
涙目の兵士のお兄さんの横をすり抜け、俺と妖魔と羊の群れは町の中に突入したのである。
ヤツの姿が見えなくなってから、俺はありったけの不満をこめて叫んだ。
本人の前でいわないのは……まぁ、さすがに怖すぎるからな。
俺が地面を蹴る横で、アンバジャックがため息混じりにつぶやく。
「困りましたねぇ。
森を再生させるだけなら、わりと簡単な話だと思ったのですが」
「まったく、神々の雑さにはあきれかえるわい」
ドランケンフローラの意見にはまったくもって同意である。
まぁ、こっちの都合のいい要望を神に押し付けるのもどうかとは思うが、もう少し愛をもって接してくれてもいいんじゃないだろうか。
もっとも、明らかに神や精霊から偏愛を受けている俺が言ってもただの嫌味にしかならないだろうが。
しかし、何もかもがしっくりこない。
たしかにあの町には嫌な奴もいるだろう。
だが、関係の無い人間が巻き込まれるのは、どう考えても筋が通らないじゃないか。
あぁ、そうか。
俺はこの筋が通らない状況をどうにかしたいんだな。
だが……。
「あー、うー、いったいどこから手をつけてよいやら。
とりあえず、情報がほしい」
そう、何をするにも情報がないと一歩も前に進めない。
下手な方向に足を踏み出して、取り返しのつかない方向に歩き出すのは嫌なのだ。
なにせ、俺は臆病だからな。
すると、アンバジャックがこんな助言を口にした。
「そうなると、まずは町の中がどんな様子か探ったほうがよさそうですね」
「ほほう?
それは少し楽しみじゃなぁ」
ドランケンフローラが微笑むが、俺はそうは思わない。
森から木が無くなって、絶対に混乱しているし。
トラブルが発生する予感しかしない。
とはいえ、アンバジャックの言うとおり、一度町に出向いて情報を仕入れる必要はあるだろう。
「お前らもくるのかよ。
今はいろいろと混乱していると思うから、あまり楽しむ余裕はないと思うけどねぇ」
「混乱しているからこそですよ。
見た目が子供にしか見えないトシキさんが、一人で町をうろつく?
面白い冗談ですね。
保護者は必要ありませんか?」
「それに、森の神の神殿の連中も、お前を見つけたら放ってはおくまい」
確かに正論である。
だが、こいつらを連れてゆくのもなぁ……。
あぁ、胃が痛い。
俺は腹を押さえ、その胃の痛みの原因……アドルフの建設現場のほうに俺は目を向ける。
そこにはキラキラと太陽の光に輝く砂粒のようなものが宙を舞っていて、少しずつ船を形成しているが、たぶんあれは一つ一つが俺の体よりも大きな金属の塊だ。
おそらく森の木々をほかの精霊に売り払って購入したものだろう。
多くの地の精霊にコネを持つアドルフは、そういう物々交換も得意なのだ。
なんというか、もうアレはどうしようもないな。
俺の手には余るので、好きにさせるしかない。
俺はため息をつきながら待ちにゆく準備をはじめた。
とはいっても、マントから翼がはみ出てないことを確認し、お財布の中身を確かめる。
すると、ふいに誰かが袖を引いた。
誰かと思って振り返ると……。
「めぇぇぇ」
それは一頭の羊だった。
ただ、いつもの巨大羊ではない。
「なんだよお前。
いま、ちょっと忙しいから後でな」
邪魔だとばかりに頭を押しのけるのだが、羊はさらに顔をこすり付けてきた。
そして袖に噛み付いて、町のほうにしきりと引っ張る。
あー、これは町までついてくる気じゃないのだろうか。
ふと周囲を見回すと、たくさんの羊が恨めしげな目でこちらを見ている。
たぶん、全てが町に行きたい羊だ。
その中から、見事俺についてゆく権利を勝ち取ったのがこの羊ということか。
「えー、お前らが一緒にいると店とか入れないしなぁ」
やんわりと同行をお断りする俺だが、羊はそんな俺の目をじっと見つめる。
あぁ、これは抗いきれないな。
だが、要望は呑めない。
ゆえに、戦略的撤退が必要である。
「じゃあ、町へのお出かけは無しということで」
このままズルズルとこいつらを引き連れて町に行くよりは、このままここで何もしないほうがたぶんマシだ。
俺は翼を広げて馬車の屋根の上に逃げる。
ここならば羊の視線は目に入らないし、鳴き声だけならば言っている意味はまったくわからないし、少々うるさいだけだ。
なお、馬車の中に逃げ込まなかったのは、中でポメリィさんがまだ寝ているからだ。
女性の寝顔を見るのは失礼だから?
いやいや、あの人の寝返りに巻き込まれたら、たぶん大怪我するから。
すごいんだぞ? 時々地面揺れるし。
そういえばあの人、俺の護衛とか言いながらほとんど寝てすごしている気がする。
ポメリィさんらしいといえばそれまでだが、そのうち太るぞ。
そんなことを考えつつ寝返りをうった俺だが、次の瞬間、ふいに周囲が暗くなったことに気づく。
「めぇぇぇぇぇぇ」
すると、ひときわ大きな羊の声と共に、俺の体がふわりと浮いた。
なにごと!?
「お前か、巨大羊!?」
気がつけば、なんと巨大羊が俺の服の襟を咥えて俺を持ち上げていたのだ。
そして奴は俺の体を横にいた羊の背中の上に乗せる。
ま、まさか……!?
「めへへへへへへぇぇぇぇ」
楽しそうな声と共に、俺の乗った羊が走り出す。
うわ、落ちる!
「うひぃぃぃぃぃぃ!」
俺は思わず羊のまるまった角に手をかけた。
それでもゆれる羊の背は振動が激しく、油断するとすぐに振り落とされそうになる。
すると、ふいにアンバジャックが顔を出した。
こいつ……ドランケンフローラを背中にかついだまま軽々と並走してやがる。
見目以上にとんでもない奴だな。
「トシキさん、羊の体を足でしっかり挟み込むといいですよ」
「中途半端にしがみついておると、股ズレを起こすから気をつけるのじゃぞ」
妖魔ふたりのアドバイスを受けながら、俺はなんとか羊の背の上に体を固定する。
そのときになって初めて気づいたのだが、後ろからも大量の足音が聞こえるではないか。
何が起きているのか知りたくは無かったが、おそろおそる後ろを見ると、大量の魔羊が楽しそうに俺の後ろを走っていたのである。
その群れの中に巨大羊がいないのがせめてもの救いか。
全てを諦めた俺の視界に、町の門が見えてきた。
「うわ、なんだ?
ひ、羊ぃぃぃぃぃ!?」
うわぁぁぁぁ、人身事故おこしちまう!?
とっさに突き放す左手を唱え、兵士らしきお兄さんを安全な場所にはじき飛ばす。
どうか無事でありますように!
だが、その隙にほかの自警団たちが動いた。
「馬鹿め、お前たちの悪行もここまでだ!
この盾の壁、突破できるものなら……」
盾を構えた自警団のお兄さんたちに、容赦なく羊たちが迫る!
「ダメだ、こいつらそんなものじゃとめられない!!」
こんなに数がいては、全員に突き放す左手をかけるのは無理だ。
俺の忠告もむなしく、羊たちの群れは自警団たちの構えた盾に激突する。
「うおぉぉぉぉぁぁぁぁ!
な、なんだこの力は!?」
「俺たちが押し負けている!?」
「めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
さすがに何かスキルでも使っているのか弾き飛ばされる事はなかったものの、盾を構えた自警団たちは羊の突進に抗いきれず、ズリズリと後ろに流されて、やがてその壁は決壊した。
もはや羊たちを止める者はいない。
「お、おい! そこの羊ライダー!
止まれ、止まるんだ!
お願い止まって!!」
「ごめんなさい、避けてぇぇぇぇぇぇぇ!!」
涙目の兵士のお兄さんの横をすり抜け、俺と妖魔と羊の群れは町の中に突入したのである。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる