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第19話 シェフィとアニエス1
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とっておきのジャムを振舞う計画は破綻したものの、多くの盗賊団を傘下に加え治安も安定してきた今、町の中は物資で溢れている。
これならば、バラギットをもてなすにふさわしい、何か良いものが売っているに違いない。
そうして、ライゼルは先日の詫びも兼ねてシェフィを連れて町を歩いていた。
「へぇ~、ライさんの叔父さんが来るんですか~」
「ああ。長いこと会ってなかったんだが、最近こっちに来るらしい。叔父上にはこれから何かと世話になるだろうからな……。多少なりとももてなせば、気兼ねなく借りをつくれるだろ」
しみじみと語るライゼルにシェフィが笑みを浮かべた。
「なんだよ。何かおかしなことでも言ったか?」
「いえ、なんだか悪ぶってるなぁ、って。初めて会った時もそうでしたけど、ライさんって素直じゃないですよね。……ちゃんとおもてなししたいなら、素直にそう言えばいいのに……」
暗に露悪的と言われ、思わず言葉を失ってしまう。
ヘタに借りを作りたくないのは本心だったのだが、妙な誤解をされてしまった。
とはいえ、特段悪い誤解をされたわけでもない。わざわざ訂正しなくてもいいだろう。
と、そこまで考えたところで、見知った顔に遭遇した。
「アニエス」
ライゼルの姿を認めるや否や、アニエスが頭を下げた。
「紹介しよう。こいつはアニエス。知り合いの紹介でうちにやってきた冒険者だ」
……知り合いの紹介でやってきた? 冒険者?
ライゼルの妙な言い回しに違和感を覚えながら、アニエスが会釈をする。
「アニエスです。先日から、ライゼル様の元でお世話になっております。……以後、お見知りおきを」
……お世話になっている?
他人行儀な言い回しに不自然なものを感じるライゼルをよそに、シェフィが口を開いた。
「シェフィです。ライさんとは……ええと、とにかくいろいろとお世話になっていて、こっちにはスパ……潜にゅ……………………とにかく、いろいろ頑張っています!」
名前以外ろくにわからない自己紹介に困惑しながら、アニエスが首を傾げた。
(ライ、さん?)
ライゼルのことを愛称で呼ぶ、ということは、それなりに……いや、かなり親しい間柄なのだろう。
(まさか、二人は特別な間柄、ということでしょうか……?)
一人悶々とするアニエスをライゼルが訝しんだ。
「どうかしたのか?」
「い、いえ、なんでもありません」
ライゼルに尋ねられ、慌てて妙な思考を頭から追い出す。
他人の恋路に首を突っ込むなど、無粋もいいところだ。
今の考えはすぐに忘れるとしよう。
「ところで、こんなところで何をしているんだ?」
「せっかく休みを頂いたので、町を見て回っていました」
「ふむ……」
アニエスの言葉にライゼルが考え込んだ。
ということは、アニエスは今ヒマということである。
ならばちょうどいい。
「アニエス、お前も付き合え」
「えっ!?」
「へっ!?」
シェフィとアニエスが素っ頓狂な声を上げる。
……なんだろう。何かおかしなことを言ってしまったのだろか。
「こ、交際を申し込まれているのですか!? この私に!?」
「お前もって! お前もって! わ、わたし、ライさんとお付き合いしているんですか!?」
「なんでそうなるんだよ! 買い物に付き合えって話!」
「ああ……」
「そ、そうですよね……」
納得した様子でアニエスが頷き、どこか残念そうな様子でシェフィが下手な愛想笑いを浮かべる。
「そういえばおっしゃっていましたね。叔父上殿がいらっしゃると……」
……おっしゃっていた? 叔父上殿?
妙な言い回しをするアニエスに、シェフィが首を傾げる。
「借りを作るのも面倒だからな……。少しでももてなして、これから増えるであろう借りと相殺したい」
ライゼルの言葉にアニエスが考え込んだ。
「ふむ……。そういうことでしたら、御前試合などいかがでしょう」
「御前試合って……皇帝の前で披露するようなやつか?」
「はい。……もっとも、時間もありませんので、そこまで凝った演出はできませんが」
ここ最近の盗賊退治により、フレイをはじめ配下の獣人の練度も上がっており、なによりアニエスという頼もしい部下もいる。
彼らが戦うのなら、見ごたえのある試合になるだろう。
……なるほど、悪くないかもしれない。
「面白い。やろう」
「ありがとうございます」
アニエスがうやうやしく頭を下げる。
「あとは誰が戦うかだが……言い出しっぺのアニエスは当然として……」
「えっ、私ですか!?」
「当然だろ。お前が言い出したことだし、何より腕も立つ。……お前だって、そのつもりで提案したんじゃないのか?」
「いえ、そのようなつもりは……」
どういうわけか煮え切らない態度のアニエスをよそに、シェフィが手を上げた。
「あの、わたしが出てもいいですか?」
「シェフィがか?」
ライゼルがシェフィをジロリと見回す。
どこか間の抜けた顔に、覇気のない、無防備な立ち姿。
(どう見ても……)
(強そうには見えないですね……)
ライゼルとアニエスの心の声が被る。
二人の微妙な空気を察したのか、シェフィが抗議した。
「わたしのこと全然信じていませんね!? こう見えても、一通り剣も魔法も扱えますよ! なんてったって、モノマフ王立騎士学校じゃ首席だったんですから!」
「なに!?」
「モノマフ王立騎士学校って、あの名門校の!?」
ライゼルとアニエスがそれぞれ驚愕する。
二人の反応を見て、シェフィがふと我に返った。
「あっ、すみません! 今のナシです! 忘れてください!」
モノマフ王国一の教育機関であるモノマフ王立騎士学校。
その首席ともなれば、就職先に困らないのはもちろんのこと、希望する進路も大抵は通ることだろう。
それが、なぜこのような田舎に出稼ぎにやってきてるのか。
彼女のことはただの家出少女かと思ったが、別の顔があるとでもいうのか……
「キミは、いったい……」
問い詰めようとするライゼルを、アニエスが引き剥がした。
「お待ちください」
「なぜ止める」
「人には誰しも隠したい事情があります。何があったのか私には推し量れませんが……それでも過去を捨てて亡命するなど、よほどの事情があったことでしょう」
「だがなぁ……………………ん? 亡命?」
「ええ。これほどのキャリアを積みながら国外へ出なければならなかったなど、よほどの事情があったはず……。それこそ、政争に敗れ文官たちに陥れられたか、王の怒りを買ってしまい、国を出る他なかったのか……」
シェフィの境遇を同情してか、アニエスの顔が我が事のように苦悶に歪む。
ともあれ、なるほど、それならば一応すべての説明がつく。
「ライゼル様、どうかこの場はお見逃し頂けませんか。……時が来れば、きっと自分の口からお話することでしょう。ですので、どうか……」
捨て犬を飼ってくれとねだるような目で、必死に頼み込むアニエス。
何が彼女をそこまで動かすのか定かでないが、思えばアニエスがライゼルにワガママを言うなど、これが初めてかもしれない。
アニエスは優秀な手駒で、元よりシェフィに処罰をしようなどと思っていない。この程度のことでアニエスの信頼を得られるのなら、安いものだ。
「……今回だけだからな」
「……! 寛大なご処置、感謝します」
うやうやしく頭を下げるアニエス。
その後ろで、待ちぼうけを食っていたシェフィがおずおずと尋ねた。
「あの、何のお話をしているんですか?」
「あー、いや、その……」
「それより、シェフィは大丈夫なのですか? 御前試合に出てしまって……。込み入った事情があるのなら、目立たない方が都合がいいと思ったのですが……」
「あっ! そ、そうですね! すみません。やっぱり不参加でお願いします……」
アニエスの進言を聞き入れ、申し訳なさそうに頭を下げるシェフィ。
こうなると、御前試合のメンバーはフレイたち獣人が主役となることだろう。
これならば、バラギットをもてなすにふさわしい、何か良いものが売っているに違いない。
そうして、ライゼルは先日の詫びも兼ねてシェフィを連れて町を歩いていた。
「へぇ~、ライさんの叔父さんが来るんですか~」
「ああ。長いこと会ってなかったんだが、最近こっちに来るらしい。叔父上にはこれから何かと世話になるだろうからな……。多少なりとももてなせば、気兼ねなく借りをつくれるだろ」
しみじみと語るライゼルにシェフィが笑みを浮かべた。
「なんだよ。何かおかしなことでも言ったか?」
「いえ、なんだか悪ぶってるなぁ、って。初めて会った時もそうでしたけど、ライさんって素直じゃないですよね。……ちゃんとおもてなししたいなら、素直にそう言えばいいのに……」
暗に露悪的と言われ、思わず言葉を失ってしまう。
ヘタに借りを作りたくないのは本心だったのだが、妙な誤解をされてしまった。
とはいえ、特段悪い誤解をされたわけでもない。わざわざ訂正しなくてもいいだろう。
と、そこまで考えたところで、見知った顔に遭遇した。
「アニエス」
ライゼルの姿を認めるや否や、アニエスが頭を下げた。
「紹介しよう。こいつはアニエス。知り合いの紹介でうちにやってきた冒険者だ」
……知り合いの紹介でやってきた? 冒険者?
ライゼルの妙な言い回しに違和感を覚えながら、アニエスが会釈をする。
「アニエスです。先日から、ライゼル様の元でお世話になっております。……以後、お見知りおきを」
……お世話になっている?
他人行儀な言い回しに不自然なものを感じるライゼルをよそに、シェフィが口を開いた。
「シェフィです。ライさんとは……ええと、とにかくいろいろとお世話になっていて、こっちにはスパ……潜にゅ……………………とにかく、いろいろ頑張っています!」
名前以外ろくにわからない自己紹介に困惑しながら、アニエスが首を傾げた。
(ライ、さん?)
ライゼルのことを愛称で呼ぶ、ということは、それなりに……いや、かなり親しい間柄なのだろう。
(まさか、二人は特別な間柄、ということでしょうか……?)
一人悶々とするアニエスをライゼルが訝しんだ。
「どうかしたのか?」
「い、いえ、なんでもありません」
ライゼルに尋ねられ、慌てて妙な思考を頭から追い出す。
他人の恋路に首を突っ込むなど、無粋もいいところだ。
今の考えはすぐに忘れるとしよう。
「ところで、こんなところで何をしているんだ?」
「せっかく休みを頂いたので、町を見て回っていました」
「ふむ……」
アニエスの言葉にライゼルが考え込んだ。
ということは、アニエスは今ヒマということである。
ならばちょうどいい。
「アニエス、お前も付き合え」
「えっ!?」
「へっ!?」
シェフィとアニエスが素っ頓狂な声を上げる。
……なんだろう。何かおかしなことを言ってしまったのだろか。
「こ、交際を申し込まれているのですか!? この私に!?」
「お前もって! お前もって! わ、わたし、ライさんとお付き合いしているんですか!?」
「なんでそうなるんだよ! 買い物に付き合えって話!」
「ああ……」
「そ、そうですよね……」
納得した様子でアニエスが頷き、どこか残念そうな様子でシェフィが下手な愛想笑いを浮かべる。
「そういえばおっしゃっていましたね。叔父上殿がいらっしゃると……」
……おっしゃっていた? 叔父上殿?
妙な言い回しをするアニエスに、シェフィが首を傾げる。
「借りを作るのも面倒だからな……。少しでももてなして、これから増えるであろう借りと相殺したい」
ライゼルの言葉にアニエスが考え込んだ。
「ふむ……。そういうことでしたら、御前試合などいかがでしょう」
「御前試合って……皇帝の前で披露するようなやつか?」
「はい。……もっとも、時間もありませんので、そこまで凝った演出はできませんが」
ここ最近の盗賊退治により、フレイをはじめ配下の獣人の練度も上がっており、なによりアニエスという頼もしい部下もいる。
彼らが戦うのなら、見ごたえのある試合になるだろう。
……なるほど、悪くないかもしれない。
「面白い。やろう」
「ありがとうございます」
アニエスがうやうやしく頭を下げる。
「あとは誰が戦うかだが……言い出しっぺのアニエスは当然として……」
「えっ、私ですか!?」
「当然だろ。お前が言い出したことだし、何より腕も立つ。……お前だって、そのつもりで提案したんじゃないのか?」
「いえ、そのようなつもりは……」
どういうわけか煮え切らない態度のアニエスをよそに、シェフィが手を上げた。
「あの、わたしが出てもいいですか?」
「シェフィがか?」
ライゼルがシェフィをジロリと見回す。
どこか間の抜けた顔に、覇気のない、無防備な立ち姿。
(どう見ても……)
(強そうには見えないですね……)
ライゼルとアニエスの心の声が被る。
二人の微妙な空気を察したのか、シェフィが抗議した。
「わたしのこと全然信じていませんね!? こう見えても、一通り剣も魔法も扱えますよ! なんてったって、モノマフ王立騎士学校じゃ首席だったんですから!」
「なに!?」
「モノマフ王立騎士学校って、あの名門校の!?」
ライゼルとアニエスがそれぞれ驚愕する。
二人の反応を見て、シェフィがふと我に返った。
「あっ、すみません! 今のナシです! 忘れてください!」
モノマフ王国一の教育機関であるモノマフ王立騎士学校。
その首席ともなれば、就職先に困らないのはもちろんのこと、希望する進路も大抵は通ることだろう。
それが、なぜこのような田舎に出稼ぎにやってきてるのか。
彼女のことはただの家出少女かと思ったが、別の顔があるとでもいうのか……
「キミは、いったい……」
問い詰めようとするライゼルを、アニエスが引き剥がした。
「お待ちください」
「なぜ止める」
「人には誰しも隠したい事情があります。何があったのか私には推し量れませんが……それでも過去を捨てて亡命するなど、よほどの事情があったことでしょう」
「だがなぁ……………………ん? 亡命?」
「ええ。これほどのキャリアを積みながら国外へ出なければならなかったなど、よほどの事情があったはず……。それこそ、政争に敗れ文官たちに陥れられたか、王の怒りを買ってしまい、国を出る他なかったのか……」
シェフィの境遇を同情してか、アニエスの顔が我が事のように苦悶に歪む。
ともあれ、なるほど、それならば一応すべての説明がつく。
「ライゼル様、どうかこの場はお見逃し頂けませんか。……時が来れば、きっと自分の口からお話することでしょう。ですので、どうか……」
捨て犬を飼ってくれとねだるような目で、必死に頼み込むアニエス。
何が彼女をそこまで動かすのか定かでないが、思えばアニエスがライゼルにワガママを言うなど、これが初めてかもしれない。
アニエスは優秀な手駒で、元よりシェフィに処罰をしようなどと思っていない。この程度のことでアニエスの信頼を得られるのなら、安いものだ。
「……今回だけだからな」
「……! 寛大なご処置、感謝します」
うやうやしく頭を下げるアニエス。
その後ろで、待ちぼうけを食っていたシェフィがおずおずと尋ねた。
「あの、何のお話をしているんですか?」
「あー、いや、その……」
「それより、シェフィは大丈夫なのですか? 御前試合に出てしまって……。込み入った事情があるのなら、目立たない方が都合がいいと思ったのですが……」
「あっ! そ、そうですね! すみません。やっぱり不参加でお願いします……」
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