らぶてぃ

古葉レイ

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らぶてぃ13

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「あきチャンは何をしているのかな?」

 振り返ったそこには先生の胸板があった。近っ。慌てて先生に背を向ける。そんなあたしの手の中には、先生の鞄が収まっている。

 いい訳を必死に考える。
 何も、思いつかない。ひい。

「ご、ごめ……」
「ばーか。冗談だ。落としたのか?」

 あたしの不安を知ってか、先生はとん、とあたしの頭の上に顎をこんと乗せてきた。その仕草は少し子供っぽくて、心なしか疲れた声をしていた。

「待たせた、すまん。会議が長引いた」

 先生が謝罪してきて、あたしは「ううん」と首を振る。頭のてっぺんが先生の顎で痛い。
 石川の事を先生は何も言ってはこない。

 当然だけれど。
 先生は首を解して、あたしから離れていく。

「せんせ、お疲れ様」
「おう。お前も少しは勉強できたか?」

 と大きく背伸びして誤魔化した。
 先生はそんなあたしの誤魔化しを気にもせず、鞄を渡せとあたしの手を取ってくる。

「泥棒さんか? それともお出迎えか?」
「一緒に、帰りたいな、とか」
「そんなの無理に決まっているだろう?」

 あたしの手から鞄を奪い去る先生が、つんと、指でおでこを押してくる。さっきまで石川に浮かべていた笑顔とは違う、何と言うか小馬鹿にした態度が身に沁みた。
 胸が痛い。
 唇を噛み締める。泣きそうになる。

 嬉しくて泣きそうになる。
 そうだよね。
 本当の先生は、こうだもんね。
 あたしは俯き、帰るねと言おうとして、

「ゆっくり歩いてろ。後で拾ってやるから」
「……え?」

 先生の何気ない言葉に、あたしは声を上げた。

「一緒に?」
「ん、まあ遅いしな」

 その優しさは途方もなく唐突だった。いつもなら絶対嫌がるのに。初めてした日、先生は動けなくなったあたしを車で送ってくれた。
 ふと先生の機嫌が良い事に気付く。まさか、石川の事と関係あるのだろうか。それともたまたまなんだろうか。

 何だろう。
 とりあえず、先生が何かを偽っている風には見えなかった。それだけで、今はいいか。

「気持ち悪いな。変な顔すんな」
「えへへ。だって」

 あたしの笑みに、先生が冷たく吐き捨てる。冷やかな先生の態度が、照れ隠しのようにあたしには見えた。途端に、あたしの中で愛が弾ける。

 うわーって、なる。

 数学の教科書。美術の先生。数学を教えてくれる。全てが愛で出来ていた。あたしの愛は、愛と優しさで満たされている。

「何が、えこひいきしないだ」
「何か言ったか?」

 先生が首を傾けて、あたしは首を振った。先生は車で、あたしは徒歩だ。もうすでに空は暗くなっている。
 今なら、誰が誰だかわからない。

「ほら、閉めるぞ」

 先生があたしの手を引いた。
 あたしはその手を受け取った。気持ちと心を受け取った。
 先生があたしを先導する。あたしはゆっくりと歩いて、先生の後に続く。先生が準備室の扉に手を掛ける。

 あたしは、足を止めた。
 あたしと先生の手が繋がれたまま伸びる。あたしが先生の足並みを止めた。先生が振り向き、あたしの顔を覗きこんでくる。

「どうした?」

 先生が尋ねてきて、あたしは首を振った。胸がいっぱいだった。先生の気持ちで、あたしはいっぱいになった。

 身体が熱い。
 ゆっくりと息を吐く。先生の声を聞きながら、あたしは先生を見上げる。先生の腕を引っ張り、準備机に顔を向けた。

「せんせ」

 呼吸が荒くなる。胸が苦しくなる。先生の腕をまた引く。準備机を見た先生が、少し驚いた顔であたしを見て、頬を掻いた。

「明日まで我慢できないのか?」
「今が、いいの」

 あたしの懇願に、先生は視線をドアに向けた。視線で気づき、あたしは準備室のドアへと向かう。ふと、聞きたくなった。

「石川ちゃんはもう帰った?」
「ああ。問題ない」

 先生はさも当然と返事をしてくれた。

 がちゃん。

 準備室の鍵が音を立てた。
 あたしの手が、扉の鍵を絞めたのだ。

「まあ、待たせたしな」
「せんせ、したそうだし」

 どっどっど。

 あたしの脈が速く打つ。先生の冷たい手が、心地いいくらいにあたしの心を冷やしてくれる。それでも全然、熱が冷めない。

「ごめんなさい。したいのはあた……」
「言わなくていい。そうだな、したいのは俺だな」

 先生があたしを抱き寄せてくれた。あたしは先生に身体の重みを預けて、準備室の扉と自分の身体で先生を挟む。

 カーテンはすでに閉じてある。
 電気を消そうとする先生の手を止めた。

「んっ」

 あたしは黙ったまま、先生にキスをした。先生の舌があたしを受け入れてくれる。あたしは頑張って、下からキスを施していく。
 先生はされるがまま、あたしに身をまかしてくれた。
 胸が、熱くなる。

「上手くなったな」
「ほんと? 嬉しい」

 先生が褒めてくれるのが嬉しかった。もっとしたいと思った。もっと先生にしてあげたいと思って、唯一知る、先生にしてあげる事を決意する。

 あたしは先生の身体に身を逸らして、ゆっくりとしゃがむ。崩れ落ちるようにして先生の下半身付近にまで顔を下げた。

「いきなりだな」
「やなら、してあげない」

 あたしの偉そうな言動に、

「頼む」

 と先生も偉そうな態度で返事をした。

 頼む。

 先生の言葉が喉元を過ぎていく。
 あたしは頷き、床に膝を付いた。先生のズボンのチャックに手を掛けて、そーっと下ろしていく。

 先生の背中が準備室の扉にもたれかかる。
 あたしは無言でズボンのチャックを下ろしていく。前に一度布を噛ませてしまったので丁寧にする。布越しに、先生のが大きくなっているのがわかった。

 有無は言わせない。

 ズボンを下げて、無機質なトランクスも引っ張り下げる。先生のを痛くしないよう、そうっと、下ろす。

「っ、う」
「すっごい」
「……」

 露わになった先生のあそこを、あたしは目の前で鑑賞する。
 そそり立つ先生のが、あたしの鼻先でびくんとえづく。それをじっと見てから、あたしはその先端にキスをした。先生が小さく呻く。もう一度キスをして、今度は裏側に舌を添えた。根元から上に、舌の腹で舐め上げる。

「くぅ」

 先生が苦しそうに声を出す。その色っぽい声に、あたしの股がじんと熱くなる。
 舌から伝わる先生のあそこの血管が、でこぼこになっていて不思議な気持ちになる。キスをする。脈打っているのを、唇で感じた。

 あたしは先生のふとももに手を掛けて、舌の力を抜いた。

「んっ、んん」

 止まらずゆっくりと、先生のを下から上へと舐め上げる。頂上に着いては下に戻って、たまに舌先で裏側の筋を撫でたりもする。
 先生のを指で撫でる。
 ふと先端を見ると、透明な液が出ていた。

《続く》
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