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シンゴニウム・21
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彼は案外、私に似ているのかもしれない。
だからこそ、私に憧れて電車に乗り、走り、苦しんだのだろう。
私の中に使命感のようなものが渦巻いていた。付き合うと決めた以上、私は彼を導きたい。先の事は分からないから、今はただ目の前の彼を凝視する。
……よし。
私は新たな決意を手に握るように携帯を取りだすと、メニューから相手を選ぶ。
「相原、どこに電話を……」
「ここの店長」
「っ!?」
彼が狼狽える様子を眺めながら、私は電話を掛けた。彼は驚きながらも、けれど持ち上げた自らの手を凝視している。自分の手と私を交互に見て、喉を小さく鳴らした。
彼は私の行動を止めなかった。それがきっと、彼の答えだと悟る。
『……忘れ物か?』
「店長、ホール要因で一名、補充したいって言ってましたよね」
『……田中が抜けるからな……男か?』
「はい」
私のいきなり電話に、『どんな奴だ?』とやや気だるげな男性の声がする。お客さんの前では愛想が良く、裏に回ると無口になる。いつも気怠げで不愛想で、けれど人を見る目はある人だ。
私は葛城を見定めるように見つめながら、通話を続ける。
『……役に立つのか?』
「わかりません」
『……でも紹介はすると?』
店長の声は短く、淡々としていた。接客の時はやたらと喋るくせに、本性は途方もなくものぐさで箸を持つのも面倒だ、がモットーの人だ。彼が押し黙り、短く声を零す。
『聞こう』
「年齢は私と同じ。コンビニバイト経験あり。名前は葛城慎吾」
『……お前のツレか?』
「ん、彼氏。私が今日、告白してゲットした子」
「んっな!?」
私の呟きに葛城が声を上げた。ここは無視して、言葉を続ける。
『お前から告白しただと? 何の冗談だ』
「大丈夫よ、最初は面倒見るよ」
『何でお前が世話を焼く? そんな男と付き合ってんのか?』
店長が鼻で笑っている。確かに笑える。
私は電話から聞こえる失笑が終わるのを待って、「人生経験させたいのよ」と素直に言った。それは私の、バイトの面接で告げた志望理由と同じである。
『……店ん中でイチャつかないなら考えてもいい』
「今駐車場に居る。見に来て」
『あん? 面倒臭えな』
私の要望に、店長は一言呟き電話を切った。携帯を耳元から下した私は、そわそわしている葛城に笑い掛けて、「来るって」と申告だけしておいた。
「こんばんは」
「お前さんが葛城か。思ったより普通だな」
顎に短い髭を蓄え、耳にピアス、首に金のネックレスはどこから見てもホストだ。ホールの制服を着ているのでまだマシだけれど、これで私服になると、本気でどこのクラブの人だろうと思う程だ。この店の売り上げに、彼のルックスは酷く貢献しているとか。
「こいつに告白されたって?」
「俺が、先に告白しました」
「意味解らん」
店長が呟き、私と葛城を交互に見ている。葛城は明らかに緊張していて、小動物のように怯えた様子だった。険の強い店長の目が、葛城を品定めするかのようにじっと見たまま動かない。
葛城の目も、店長を見たまま動じていない。店長は煙草を咥えて火をつける。ふうと吐いた煙が空に消えていく。
「まあいい。相原を彼女にしたんだろ。苦労すんぞ?」
「覚悟は、できてます」
「口先だけじゃなきゃいいがな」
煙草を吸いながら、店長はそう吐き捨てる。葛城はふうと溜息を吐いた。すぅと息を吸った彼が、ため息とは違う、深い息を吐いた。
「俺が口先だけじゃないかどうかを知る為に、付き合おうと決めたんで」
「……自分の事なのに分らんのか?」
「わかると言える程、人間出来てないんで」
「そんな人間を雇えと?」
「一か月、無償で働きます」
背筋をぴんとしていて、さっきまでのおどおどとした感じが消えていた。店長の瞳は相変わらず葛城を見たまま動かない。真横にある葛城は、真顔でじっと強面の店長を見つめている。
彼たぶん、覚悟を決めると動じなくなる。
肝が据わっているというのだろうか。とても男前に思えた。
私の心を落とした時のように、彼は言葉を重ねてくる。
「それで使えなかったらクビにしていいと?」
「誓約書でも書きますか?」
葛城の喧嘩腰の言葉に、店長は唇の端を持ち上げ、肩を揺らす。
明らかに愉快気に笑っている。葛城の短い言葉は、店長の紫煙と共に空へと上がっていく。店長の目と葛城の瞳が交差して動かない。視線を逸らせば負けだとばかりに顔を背けない。
数秒して、店長は肩を竦めて、顔を横に向けて煙を吐いた。それでも目線を葛城に向けたままだった。
私でも慣れるまでキツかった店長の攻撃を、葛城は黙って受け止めた。
「っ、くく、おもしれぇやつだ」
店長の失笑が駐車場に漏れた。
「いい根性だな、葛城。うちは回転早いから慣れるまで大変だぞ」
「はい。すぐ慣れます」
即答だった。店長の呼び捨てもさることながら、葛城の言葉の強さに私の胸がきゅんとする。ほう、店長の視線にも負けないのか。
また彼の事を見直してしまう。
何せここ数日バイトに面接でやってきた子は、葛城よりもがっしりしていてイケメン風だったけれど、途中で店長を前に気弱になり、言葉遣いも尻切れになって、不採用を喰らったと聞いている。
こいつ、思ったよりいい男なんじゃない? と今更ながらに思った。
「いい面だ。気に入った。明日来い。バイト日程を決める。履歴書は要らん、手ぶらで来い」
「っ、お世話になります」
ふうと紫煙が空に消えて行く。葛城が軽く会釈し、店長は「ま、頑張れ。何かあったら相談にも乗ってやる」と告げ、私らに背を向けた。台詞が思いの外多かったのも、彼を気に入ったからだろうか。
店長が完全に店の中に消えてから、数秒。どすんと音がした。見れば葛城の尻が地面に落ちていた。「腰が抜けた」と苦笑う葛城は可愛かった。
「相原、唐突過ぎるよ」
「嫌だった? でもあの店長を前によく平然としてたね」
「やせ我慢だよ。あぁ、怖かった」
葛城が肩を竦めている。そりゃそうだろう。しかし彼の度胸の良さは素晴らしいと思った。なるほど、私も惚れるわけだと自分に納得した。
「あの人はでも、いい人だよ」
「あの人に言われたの? ふらふらするなって」
「う、まあね」
葛城の眼力も凄い。実を言えば、あの人に憧れてここの店でバイトを始めたとか、煙草を吸い出したというのは言わない方がいいだろう。好き手前だったことも、告白を何度かして、何度もフラれた事も。
その先の事も、あまり言わない方がいいか。
「店長が気に入ったか、なるほど私も見る目あるね」
私は葛城の腕を取り、彼を立ち上げらせる。汗ばんだ彼の腕に触れながら、悪い事したなと思った。でもした後悔は、苦しいけれど気持ち良い。
この彼と一緒にバイトか。よし、だ。
「あの人、『お前は気に食わん』ってバイトの面接落とす人だからね」
「うまくやっていけるか自信ないなあ」
「大丈夫よ。最初は誰だって失敗して成長するんだから」
彼は『私と同じ景色が見たい』を、早くも実行しようとしている。有言実行、本当に彼は私の隣に居てくれる気なのだ。もちろん私が背を押したのだけれど、彼は断らなかった。
私も、彼を知らなきゃいけない。私なりに覚悟を決めなきゃいけない。もっと、彼を私の日常に引き込みたい。欲望にも似た気持ちが私の中を渦巻いてくる。
彼を私の世界に引き込みたい。そう思うと胸がわくわくした。
「車に乗って。移動しよう」
私は彼の背を押して、車の助手席へと進めた。今日はここまでにするかと自分に聞いたら、ダメでしょと返ってきた。そうだよね、もっとだよね。
「初デートだね」
「っ、うん」
キーを差し込み右へと回す。クラッチを踏んでエンジン始動。車内が揺れて、唸り、心も躍る。私の心も躍り出す。
もっと、もっと私も、彼を知りたい。
《続く》
だからこそ、私に憧れて電車に乗り、走り、苦しんだのだろう。
私の中に使命感のようなものが渦巻いていた。付き合うと決めた以上、私は彼を導きたい。先の事は分からないから、今はただ目の前の彼を凝視する。
……よし。
私は新たな決意を手に握るように携帯を取りだすと、メニューから相手を選ぶ。
「相原、どこに電話を……」
「ここの店長」
「っ!?」
彼が狼狽える様子を眺めながら、私は電話を掛けた。彼は驚きながらも、けれど持ち上げた自らの手を凝視している。自分の手と私を交互に見て、喉を小さく鳴らした。
彼は私の行動を止めなかった。それがきっと、彼の答えだと悟る。
『……忘れ物か?』
「店長、ホール要因で一名、補充したいって言ってましたよね」
『……田中が抜けるからな……男か?』
「はい」
私のいきなり電話に、『どんな奴だ?』とやや気だるげな男性の声がする。お客さんの前では愛想が良く、裏に回ると無口になる。いつも気怠げで不愛想で、けれど人を見る目はある人だ。
私は葛城を見定めるように見つめながら、通話を続ける。
『……役に立つのか?』
「わかりません」
『……でも紹介はすると?』
店長の声は短く、淡々としていた。接客の時はやたらと喋るくせに、本性は途方もなくものぐさで箸を持つのも面倒だ、がモットーの人だ。彼が押し黙り、短く声を零す。
『聞こう』
「年齢は私と同じ。コンビニバイト経験あり。名前は葛城慎吾」
『……お前のツレか?』
「ん、彼氏。私が今日、告白してゲットした子」
「んっな!?」
私の呟きに葛城が声を上げた。ここは無視して、言葉を続ける。
『お前から告白しただと? 何の冗談だ』
「大丈夫よ、最初は面倒見るよ」
『何でお前が世話を焼く? そんな男と付き合ってんのか?』
店長が鼻で笑っている。確かに笑える。
私は電話から聞こえる失笑が終わるのを待って、「人生経験させたいのよ」と素直に言った。それは私の、バイトの面接で告げた志望理由と同じである。
『……店ん中でイチャつかないなら考えてもいい』
「今駐車場に居る。見に来て」
『あん? 面倒臭えな』
私の要望に、店長は一言呟き電話を切った。携帯を耳元から下した私は、そわそわしている葛城に笑い掛けて、「来るって」と申告だけしておいた。
「こんばんは」
「お前さんが葛城か。思ったより普通だな」
顎に短い髭を蓄え、耳にピアス、首に金のネックレスはどこから見てもホストだ。ホールの制服を着ているのでまだマシだけれど、これで私服になると、本気でどこのクラブの人だろうと思う程だ。この店の売り上げに、彼のルックスは酷く貢献しているとか。
「こいつに告白されたって?」
「俺が、先に告白しました」
「意味解らん」
店長が呟き、私と葛城を交互に見ている。葛城は明らかに緊張していて、小動物のように怯えた様子だった。険の強い店長の目が、葛城を品定めするかのようにじっと見たまま動かない。
葛城の目も、店長を見たまま動じていない。店長は煙草を咥えて火をつける。ふうと吐いた煙が空に消えていく。
「まあいい。相原を彼女にしたんだろ。苦労すんぞ?」
「覚悟は、できてます」
「口先だけじゃなきゃいいがな」
煙草を吸いながら、店長はそう吐き捨てる。葛城はふうと溜息を吐いた。すぅと息を吸った彼が、ため息とは違う、深い息を吐いた。
「俺が口先だけじゃないかどうかを知る為に、付き合おうと決めたんで」
「……自分の事なのに分らんのか?」
「わかると言える程、人間出来てないんで」
「そんな人間を雇えと?」
「一か月、無償で働きます」
背筋をぴんとしていて、さっきまでのおどおどとした感じが消えていた。店長の瞳は相変わらず葛城を見たまま動かない。真横にある葛城は、真顔でじっと強面の店長を見つめている。
彼たぶん、覚悟を決めると動じなくなる。
肝が据わっているというのだろうか。とても男前に思えた。
私の心を落とした時のように、彼は言葉を重ねてくる。
「それで使えなかったらクビにしていいと?」
「誓約書でも書きますか?」
葛城の喧嘩腰の言葉に、店長は唇の端を持ち上げ、肩を揺らす。
明らかに愉快気に笑っている。葛城の短い言葉は、店長の紫煙と共に空へと上がっていく。店長の目と葛城の瞳が交差して動かない。視線を逸らせば負けだとばかりに顔を背けない。
数秒して、店長は肩を竦めて、顔を横に向けて煙を吐いた。それでも目線を葛城に向けたままだった。
私でも慣れるまでキツかった店長の攻撃を、葛城は黙って受け止めた。
「っ、くく、おもしれぇやつだ」
店長の失笑が駐車場に漏れた。
「いい根性だな、葛城。うちは回転早いから慣れるまで大変だぞ」
「はい。すぐ慣れます」
即答だった。店長の呼び捨てもさることながら、葛城の言葉の強さに私の胸がきゅんとする。ほう、店長の視線にも負けないのか。
また彼の事を見直してしまう。
何せここ数日バイトに面接でやってきた子は、葛城よりもがっしりしていてイケメン風だったけれど、途中で店長を前に気弱になり、言葉遣いも尻切れになって、不採用を喰らったと聞いている。
こいつ、思ったよりいい男なんじゃない? と今更ながらに思った。
「いい面だ。気に入った。明日来い。バイト日程を決める。履歴書は要らん、手ぶらで来い」
「っ、お世話になります」
ふうと紫煙が空に消えて行く。葛城が軽く会釈し、店長は「ま、頑張れ。何かあったら相談にも乗ってやる」と告げ、私らに背を向けた。台詞が思いの外多かったのも、彼を気に入ったからだろうか。
店長が完全に店の中に消えてから、数秒。どすんと音がした。見れば葛城の尻が地面に落ちていた。「腰が抜けた」と苦笑う葛城は可愛かった。
「相原、唐突過ぎるよ」
「嫌だった? でもあの店長を前によく平然としてたね」
「やせ我慢だよ。あぁ、怖かった」
葛城が肩を竦めている。そりゃそうだろう。しかし彼の度胸の良さは素晴らしいと思った。なるほど、私も惚れるわけだと自分に納得した。
「あの人はでも、いい人だよ」
「あの人に言われたの? ふらふらするなって」
「う、まあね」
葛城の眼力も凄い。実を言えば、あの人に憧れてここの店でバイトを始めたとか、煙草を吸い出したというのは言わない方がいいだろう。好き手前だったことも、告白を何度かして、何度もフラれた事も。
その先の事も、あまり言わない方がいいか。
「店長が気に入ったか、なるほど私も見る目あるね」
私は葛城の腕を取り、彼を立ち上げらせる。汗ばんだ彼の腕に触れながら、悪い事したなと思った。でもした後悔は、苦しいけれど気持ち良い。
この彼と一緒にバイトか。よし、だ。
「あの人、『お前は気に食わん』ってバイトの面接落とす人だからね」
「うまくやっていけるか自信ないなあ」
「大丈夫よ。最初は誰だって失敗して成長するんだから」
彼は『私と同じ景色が見たい』を、早くも実行しようとしている。有言実行、本当に彼は私の隣に居てくれる気なのだ。もちろん私が背を押したのだけれど、彼は断らなかった。
私も、彼を知らなきゃいけない。私なりに覚悟を決めなきゃいけない。もっと、彼を私の日常に引き込みたい。欲望にも似た気持ちが私の中を渦巻いてくる。
彼を私の世界に引き込みたい。そう思うと胸がわくわくした。
「車に乗って。移動しよう」
私は彼の背を押して、車の助手席へと進めた。今日はここまでにするかと自分に聞いたら、ダメでしょと返ってきた。そうだよね、もっとだよね。
「初デートだね」
「っ、うん」
キーを差し込み右へと回す。クラッチを踏んでエンジン始動。車内が揺れて、唸り、心も躍る。私の心も躍り出す。
もっと、もっと私も、彼を知りたい。
《続く》
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