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平和な夏休み編

真立理奈は騙したい

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夏休み。それはリア充にとって、モブキャラに

とっても常に最高と言える期間である。

「本当夏休みっていいよな!」

俺、星野時斗は昨日始まったばかりの夏休みを

満喫している。

一人で!

今日は咲が朝からそそくさとどこかに出かけて

しまった。

行き先を聞くも、濁され、、、、もしかしてデ

ートか!?

なんか気になるな。

まぁ、俺が必死になって探す理由もないわけで、

「日和起きてっかな?」

家にいるかもしれない日和を訪ねた。だがいない。

いいんだけどな!別に気になってなんかいないし!

「こうなったら理奈か、杏にメールだな」

だが、杏は、あんなことがあって疲れてるかもしれ

ない。しかも理奈には成績表のお礼いわねぇとだし

な。

「もしもし理奈?」

俺は理奈に電話をかけるのであった。

二回の待機音が流れた後、理奈が出た。

「先輩ですか?」

その出方はちょっとおかしいぞ。

「あぁ。成績表がめっちゃよかったからお礼言おう

としてな」

「でしたら!今空いてますか?」

「最強に空いてる」

「その言語を聞いていると、不安になってきます

が、まぁいいでしょう、そうだ!ラインで送るので、私の

家に来てください!」

いやいやいやいやいや!

中学生の女の子の家にいくって、これ犯罪じゃない

よな?

まぁ、いいか。これで俺の夏休みも楽しくなるぜ!

俺は電話後送られてきた地図を頼りに理奈の家に急

ぐ。

理奈の家は結構広く、お嬢様といっても過言ではな

いだろう。

ちょっと緊張するな。

俺は緊張しながら呼び出しボタンを押す。

ピンポーンとありきたりな音を上げでから約三十秒

後、ドアから理奈が顔を出した。

「待ってましたよ先輩!」

表情から察するにおそらく面倒ごとに巻き込まれそ

うだ。

夏休みという単語にまんまと引っかかった俺が恨め

しい。

「よぅ、今日は何の用だ?家なんて、、、」

「今日はうちにお客さんが、三人も来ていて時斗先

輩に会いたいって言ってたから呼んだんですよー」

俺に会いたい?三人!?も、もしかして、告白

か!?

「こ、心の準備が、必要か?」

「はい。結構必要です」

まじか!?

俺にもついに春が、、、今は夏だけど。

理奈に案内され、奥の部屋に行く。

勿論俺の心臓はバックバクだ。

「ここですよ?」

「あぁ、開けるぞ?」

「はい!」

それを聞いて俺は恐る恐るドアを開けた。

「え?時斗様?」

咲がいた。

「時斗!?」

杏がいた。

「時斗君!?」

日和がいた。

、、、、、。

無言で理奈の方を向く。

舌を出してテヘペロポーズする理奈。

はめられたぁぁぁぁあ!






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