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行為が終わると、私たちは生徒会室を出た。カレルが私の腰にそっと手を当てる。
「ミリアム、今日こそは君を邸まで送らせて欲しい。」
「カレル様、議事録を部屋に忘れてしまいましたの。ですから先にお帰りください。それに婚約者がいる殿方を家にお招きしたら、お父様が驚いてしまいますわ。」
議事録は全て速記文字で書いて、それを自邸で清書するのだが、原稿自体を生徒会室に置いてきてしまった。ひどく残念そうな顔するカレルを置いて、生徒会室に戻る。
実は前からカレルはよく屋敷まで送ると言ってくるのだが、その度に断っている。彼が私のことをどう思っているかは知らないが、私にとって彼はあくまで"セフレ"。おそらく恋仲だと紹介しても、政略的な意味合いを重視する父が結婚を了承するとは思えなかった。侯爵家とは言え、学者の家に嫁がせても、うちに旨味がないからだ。
すっかり暗くなった廊下を引き返して、生徒会室に向かう。鍵を開けて中に入ろうとすると、中から物音が聞こえた気がした。
「ん?」
……もう誰もいないはずだ。おそるおそるドアを開けると、案の定がらんとした教室に机とソファと本棚が並んでいる。
「あら、気のせいかしら。」
机に散らばった書類を集めて、それを揃えて鞄に入れる。
――ガサガサ。
書架の影から聞こえる小さな物音を私は聞き逃さなかった。ゴキブリかネズミか。その正体を突き止めようと思って、本棚の裏を覗いた。
「……ルカーシュ様?」
見つからないように小さく身をかがめているが、その真っ黒な髪には見覚えがあった。私に名前を呼ばれた彼は大きく身を震わせた。すぐに私は彼がここで何をしているのか、分かった。
「制服のスラックスを下ろして、ここで何をなさっているんです?随分昂っているようですけど。」
彼の顔色を伺えない。彼は硬く脈打つものを押さえつけながら、俯いて震えている。羞恥で耳まで赤くしているのは分かった。
「ルカーシュ様ずっとここにいらしたんですか?もしかして私とカレル様のまぐわいを見て、興奮しちゃったんですか?」
顔を近づけて尋ねると、大きく肩を震わした。その姿に私の中に今までなかった感情と興奮が芽生えた。
「ねえ、こんな昂っちゃってつらいでしょ?私が見ててあげるから、最後まで致したら?」
思いっきり、ルカーシュが首を振った。
「ルカーシュ様は人のまぐわいを見て興奮しちゃう変態さんなんでしょ?かわいい。だからご自身の気持ちに素直になって。」
「……い、いやです。」
「あら思ったよりも、強情っぱりなんですね。」
そういうと、私は彼の首筋を舐めて、耳たぶをしゃぶった。ルカーシュは耳をしゃぶられるのが気に入ったようだ。彼の欲望は先ほどよりも激しく屹立し、反り立った。すると我慢の限界だったのか、激しく昂ぶるそれを自らの手で扱き立てた。そしてついにその熱を解放した。
「はぁ……、はぁ……。」
俯いたまま、大きく肩を震わして、手に着いた精をハンカチで拭っていく。
「一人でイっちゃったんだ。ああ、かわいい。本当にかわいい。」
私はただただその姿に興奮していた。そして彼が、今どんな顔をしているのか、とても気になった。その恥ずかしさに顔面をゆがめているのか。気持ちよさに放心状態なのか。無理やり彼の顔を覗き込んで、彼の目深にかかった髪を払いのけた。
――ルカーシュの顔を見たのは、これが初めてだった。びっくりした。女性みたいなかわいらしい顔立ち。泣き出しそうに潤んだ菫色の瞳と、紅潮させた頬が私の嗜虐心をそそった。
「ミリアム、今日こそは君を邸まで送らせて欲しい。」
「カレル様、議事録を部屋に忘れてしまいましたの。ですから先にお帰りください。それに婚約者がいる殿方を家にお招きしたら、お父様が驚いてしまいますわ。」
議事録は全て速記文字で書いて、それを自邸で清書するのだが、原稿自体を生徒会室に置いてきてしまった。ひどく残念そうな顔するカレルを置いて、生徒会室に戻る。
実は前からカレルはよく屋敷まで送ると言ってくるのだが、その度に断っている。彼が私のことをどう思っているかは知らないが、私にとって彼はあくまで"セフレ"。おそらく恋仲だと紹介しても、政略的な意味合いを重視する父が結婚を了承するとは思えなかった。侯爵家とは言え、学者の家に嫁がせても、うちに旨味がないからだ。
すっかり暗くなった廊下を引き返して、生徒会室に向かう。鍵を開けて中に入ろうとすると、中から物音が聞こえた気がした。
「ん?」
……もう誰もいないはずだ。おそるおそるドアを開けると、案の定がらんとした教室に机とソファと本棚が並んでいる。
「あら、気のせいかしら。」
机に散らばった書類を集めて、それを揃えて鞄に入れる。
――ガサガサ。
書架の影から聞こえる小さな物音を私は聞き逃さなかった。ゴキブリかネズミか。その正体を突き止めようと思って、本棚の裏を覗いた。
「……ルカーシュ様?」
見つからないように小さく身をかがめているが、その真っ黒な髪には見覚えがあった。私に名前を呼ばれた彼は大きく身を震わせた。すぐに私は彼がここで何をしているのか、分かった。
「制服のスラックスを下ろして、ここで何をなさっているんです?随分昂っているようですけど。」
彼の顔色を伺えない。彼は硬く脈打つものを押さえつけながら、俯いて震えている。羞恥で耳まで赤くしているのは分かった。
「ルカーシュ様ずっとここにいらしたんですか?もしかして私とカレル様のまぐわいを見て、興奮しちゃったんですか?」
顔を近づけて尋ねると、大きく肩を震わした。その姿に私の中に今までなかった感情と興奮が芽生えた。
「ねえ、こんな昂っちゃってつらいでしょ?私が見ててあげるから、最後まで致したら?」
思いっきり、ルカーシュが首を振った。
「ルカーシュ様は人のまぐわいを見て興奮しちゃう変態さんなんでしょ?かわいい。だからご自身の気持ちに素直になって。」
「……い、いやです。」
「あら思ったよりも、強情っぱりなんですね。」
そういうと、私は彼の首筋を舐めて、耳たぶをしゃぶった。ルカーシュは耳をしゃぶられるのが気に入ったようだ。彼の欲望は先ほどよりも激しく屹立し、反り立った。すると我慢の限界だったのか、激しく昂ぶるそれを自らの手で扱き立てた。そしてついにその熱を解放した。
「はぁ……、はぁ……。」
俯いたまま、大きく肩を震わして、手に着いた精をハンカチで拭っていく。
「一人でイっちゃったんだ。ああ、かわいい。本当にかわいい。」
私はただただその姿に興奮していた。そして彼が、今どんな顔をしているのか、とても気になった。その恥ずかしさに顔面をゆがめているのか。気持ちよさに放心状態なのか。無理やり彼の顔を覗き込んで、彼の目深にかかった髪を払いのけた。
――ルカーシュの顔を見たのは、これが初めてだった。びっくりした。女性みたいなかわいらしい顔立ち。泣き出しそうに潤んだ菫色の瞳と、紅潮させた頬が私の嗜虐心をそそった。
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