アルファな彼とオメガな僕。

スメラギ

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Main Story〜アルファな彼とオメガな僕。〜

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 チロチロと崇陽の身体を舐めながら鎖骨に吸い付き、唇を滑らせて胸へと到達した。
 舌先で突くように先端を舐めたあと、チュッと吸い付いたり口に含んで転がしたりした。
 これも、普段は崇陽が僕へしてくる愛撫であり、そういう・・・・行為をし始めて初めてココも気持ち良い快楽が生まれる場所なのだと知った。
 もう片方の手で胸の先端を軽く摘んだり、グリグリと指で捏ねたり触れるか触れないかの力加減で引っ掻いたりしている。

 崇陽は少し上半身を上げたが、まだ、僕を見ているだけだった。早く奥までねじ込んで突いて抉って掻き混ぜてほしいのに…その瞳には欲望の炎が揺らめいては居るものの、まだ冷静さが残っている。
 急く気持ちを今は封印して崇陽の身体への愛撫に集中する。

 胸だけではダメだと思った僕は胸から下へと唇を滑らせてへその辺りにキスをして、さらに下へと鼠径部そけいぶへと到達した。
 そして、目の前には立派な崇陽のモノがそそり勃っていた。

 顔を少し離してマジマジとソレを見る。長さも大きさも全く僕のモノとは違う…このグロテスクなモノがいつも僕のナカを満たしているのかと思うと意図せず喉が鳴った。
 緊張なのかは分からないが微かに震える指先でソレを撫でてみるとプルンと揺れたが、可愛さの欠片もない…
 しかし、僕のナカはソレに触れただけなのに、さらに疼き濡れた。

 崇陽をチラッと見る。すると、崇陽は少し逡巡するような様子を見せる…恐らく、僕を止めるかどうか迷っているのだろう。『無理をする必要はない』のだと…

 意を決して少し口を開き舌を出して舌先でソレを突いてみる。嫌悪感が全くない事を確認してからパカッと口を開いて大胆に咥えこんでみた…当たり前だが口の中に収まるようなモノではない…

 僕は崇陽の身体に添えていた手を離すと両手でソレを包み込むように触れた。
 吸ったり舐めたりを行いつつ、片手ではソレを扱き、もう片方の手は一度離して陰嚢をマッサージする。
 崇陽の様子を見る事も忘れない…

 少し驚いたような雰囲気は見せたが、僕を尊重してくれているのか…止める事はなかった。
 微かに眉間に皺がより、熱い息を吐き出した崇陽の姿を見て嬉しくなった僕は後ろから愛液が滴り落ちているのにも気づかずに、崇陽のモノをさらに奥へと咥え込んだ。

 ジュブジュブとやらしい音を立てて顔を上下に動かし半ば夢中で愛撫をしていると、崇陽の手が僕の頭を梳くように撫でる。
 視線を上げると崇陽と目が合った。その顔はナニかを耐えるような様子を見せた。

ーこの顔、知ってる…僕のナカに出す直前に見せる色っぽい表情だ…

 その顔を見た瞬間、僕のナカが激しく疼いた。両手で愛撫をしていたが、片方の手だけを離して自身の後ろへとソっと触れた。
 愛液のせいで滑りグズグズになっているソコは解さなくても十分に崇陽のモノを受け入れられそうな気がする…
 具合を確かめる為に指を少しだけ挿れてみる…崇陽より小さく短い指では自分のイイトコロに触れる事すら叶わなかった。

 1回指を抜いて、揃えて2本を挿れてバラバラに動かしてみたが…全然、足りない。

 跨ってコレを挿れてしまおうと自分の後ろから指を引き抜いたが、知らぬ間に崇陽への愛撫が激しさを増していたようで、強く吸うと崇陽は少し息を詰め僕の頭を少し強めに押さえた。

 小さく声を漏らした直後、口の中で熱いものが弾け、絶対に不味いと思っていたモノが大量に注ぎ込まれる。

 強めに押さえられた頭を退ける事は叶わず、口でソレを受け入れ飲み込んではいるが…
 量が多すぎて全く追いつかない飲み込みきれなかった崇陽の欲は僕の口の端から唾液と混ざり合い、粘く落ちていく。
 
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