僕の可愛いアルファ君。／俺のイケてるオメガ様。

僕の可愛いアルファ君｡

17＊

　
　千歳の４本の指がすんなり入るようになった頃…。僕は背面座位になると項を噛みやすい体勢となった。顔が見れないのが残念だが…体格差がある分、仕方がない。
　ちゃんと新しい噛み跡を残してくれた後に堪能しようと心に決めた。

　千歳はゴクリと喉を鳴らし、自身のモノを僕のナカへと恐る恐る挿れてきた。

　直後、喘いだのは千歳だった。気持ち良さそうに鳴く千歳の声に僕のナカが子種を欲しがり蠢き始めた。

　「んんっ…ぁあっ…まさきっ、まさき！！」

　千歳は背後で荒い息を吐き、僕の名前を呼びながら一心不乱に突いてくる。
　どうやら千歳は完全に飛んでしまっているようだ…。
　だが、オメガを気持ち良くしようという本能が働いているのか…先程、見つけられた僕のイイトコロを執拗に攻めてくる。

　僕は薬を服用しているから飛ぶことはない。理性を失い、本能のままにオメガを孕ませようとしている千歳のモノをギュッと締め付けている。

　千歳のモノが僕のナカで震えているのが分かった。お互いに限界が近いらしい。
　ソレが分かったのか、僕の項に強く噛み付いてきた。

　「んんっ…くっ、ァァア！！」
　「っ…んんっ…」

　その瞬間、僕も達して千歳も僕のナカに欲を吐き出した。
　久し振りに感じた『繋がる』感覚に、一瞬、飛んだ。しかも、久し振りに絶叫した。
　千歳はあまりの締め付けに声も殆ど出なかったらしい…。

　暫くお互いに荒い息を繰り返した。やはり…というか…復活が早かったのはアルファである千歳だ。

　僕のナカに注いだ事により、理性が戻ってきたらしい千歳は噛まれた事により首から血を流し、ビクビクして震えている僕を気を遣ってあまり揺らさないように、触れないようにしてくれている。

　「はぁ…んっ…」
　「雅輝？」

　という心配そうな声が背後から聞こえてきた直後、僕は少し復活をしたので、ゆっくりと前進して千歳のモノを抜いていく。
　千歳からは残念そうな声が漏れた。千歳のモノがナカから抜けきったのと、ナカに出されていたモノが流れ出てきたのは殆ど同時だった。

　背後で千歳が息を飲んだのが分かった。どうやら、自分が思っているよりも卑猥な光景だったらしい…

　そのまま体勢を変えるようにくるりと千歳の方へ身体を向けると、未だに硬く勃ち上がったままのソレを揺らしながら僕を見ている。

　「っ…やっぱりこの感覚には慣れないね。」

　そう言いながら煽るように足を広げてナカのモノを掻き出してみると、千歳は食い入るようにソコをガン見している。

　そして、ハッとしたように僕を見た。

　「首…手当てしないと…」

　そう言って離れようとしたので千歳を咎めるように掴んで引き寄せた。
　身構えて居なかったのか、ビックリしたようにこちらに倒れかかってきたので、今度は僕が千歳を押し倒した。

　「『番つがい』になったね。」

　そう言いながら千歳の唇を指の腹でなぞると、面白いくらいにビクビクと反応してくれた。
　ニッコリと笑いかけ千歳の上に跨ると、千歳のモノを再び僕のナカヘ迎え挿れた。

　「んやぁあっ…ま、雅輝！」
　「ずっと勃ったままだからー…まだまだ出せるよね？」

　そう言って挑発するように腰を動かすと、千歳が可愛く鳴いた。そんな千歳に気を良くした僕は顔を千歳の耳元へ寄せて「搾り取って上げるよ」と囁いて妖しく笑いかけた。
　
＊