僕の可愛いアルファ君。/俺のイケてるオメガ様。

スメラギ

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俺のイケてるオメガ様。

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 あの後、暫く雅輝の顔をまともに見られなくなったのは、罪悪感なのか、それとも他の意味があるのか…俺には分からなかった…。

 いや、敢えて分かりたくない…のかもしれない…。

 しかも、「洗濯して乾燥にかけてくれたんだ?ありがとう」なんて笑みを浮かべながら言われた時には、俺の心境はかなり・・・複雑だった…。

 その日以降、困った事ができた…。雅輝の下着を咥えてじゃないと自慰行為でイけなくなったのだ…。

 俺は最低な奴だ…

 雅輝の下着をこっそり拝借し、自慰行為をしてから洗濯機の中へと、こっそり…絶対に・・・バレないように返していた…。

 数日後…俺はそれだけじゃ飽き足らず、雅輝の使用済み下着…洗濯済みの物を持ち出し、こっそりコレクションし始めた。
 キレイに保存してあるソレはかなり貴重な物であり、俺にはなくてはならない物となっていた。

 雅輝の匂いが薄くなり始めた物から順次、洗濯し、乾燥機の中に返し、雅輝の匂いが強い物を代わりに拝借している状態だった。
 密かにその下着に埋もれ、時には顔を埋め、スンスン匂いを嗅いで、自身の欲を満たしていた…

 ド変態の所業であるという自覚はある…。が、やめる気は全く起きなかった…。

 そんな日が続いていたある日…俺の中では第二の事件が発生した。

 使用済みではあるが、洗濯はしてあるこっそり持ち出した雅輝の下着コレクションの1つが父に見つかってしまったのだ…。

 一瞬、事故を装い消してしまおうかと思ってしまったが…、俺の動きが止まる事になる…。

 そう、雅輝が見ていたのだ…父が雅輝の下着をその手に持ち、廊下を歩いているのを…

 しかも、その目はゴミを見る目である。いや、ゴミを見る目よりも、もっと酷いかもしれない…

 もっと汚れた物…そう、汚物だ…汚物を見る目だ…

 どうやら、父が雅輝の下着をどうにかしている・・・・・・・・犯人だと雅輝の中で認定されてしまったらしい…

 これはバレてはいけないと…俺の本能が囁きかけてくる…。

 事故を装い消そうとした事を頭の隅へと追いやり、隠れ蓑にしてしまおう…そう思った。

 もう、その時点で俺自身、結構なクズだと思うが…

 居候の分際で態度がデカいのだから、隠れ蓑にしてしまっても良いだろう…。それくらい許してほしい…。

 雅輝に嫌われるよりは断然良い…。

 俺は自分の代わりに父を犠牲にする事にした…
 いや、だって仕方ない…父もクズだけど…
 それ以上に嫌われたくない…
 クソみたいな選択をした俺だけど後悔はない…

 産みの母は分からないがー…祖父母に嫌われ、父すら煙たがられている俺が唯一、嫌われたくないと思った相手である…。

 何が何でも雅輝に嫌われる選択をしてはいけないと心に誓った。

 まぁ、その後さらにクソみたいな選択をする事になるのだが…今のこの段階で知る由もなかった…

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