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俺のイケてるオメガ様。
04
しおりを挟むあの後、暫く雅輝の顔をまともに見られなくなったのは、罪悪感なのか、それとも他の意味があるのか…俺には分からなかった…。
いや、敢えて分かりたくない…のかもしれない…。
しかも、「洗濯して乾燥にかけてくれたんだ?ありがとう」なんて笑みを浮かべながら言われた時には、俺の心境はかなり複雑だった…。
その日以降、困った事ができた…。雅輝の下着を咥えてじゃないと自慰行為でイけなくなったのだ…。
俺は最低な奴だ…
雅輝の下着をこっそり拝借し、自慰行為をしてから洗濯機の中へと、こっそり…絶対にバレないように返していた…。
数日後…俺はそれだけじゃ飽き足らず、雅輝の使用済み下着…洗濯済みの物を持ち出し、こっそりコレクションし始めた。
キレイに保存してあるソレはかなり貴重な物であり、俺にはなくてはならない物となっていた。
雅輝の匂いが薄くなり始めた物から順次、洗濯し、乾燥機の中に返し、雅輝の匂いが強い物を代わりに拝借している状態だった。
密かにその下着に埋もれ、時には顔を埋め、スンスン匂いを嗅いで、自身の欲を満たしていた…
ド変態の所業であるという自覚はある…。が、やめる気は全く起きなかった…。
そんな日が続いていたある日…俺の中では第二の事件が発生した。
使用済みではあるが、洗濯はしてあるこっそり持ち出した雅輝の下着コレクションの1つが父に見つかってしまったのだ…。
一瞬、事故を装い消してしまおうかと思ってしまったが…、俺の動きが止まる事になる…。
そう、雅輝が見ていたのだ…父が雅輝の下着をその手に持ち、廊下を歩いているのを…
しかも、その目はゴミを見る目である。いや、ゴミを見る目よりも、もっと酷いかもしれない…
もっと汚れた物…そう、汚物だ…汚物を見る目だ…
どうやら、父が雅輝の下着をどうにかしている犯人だと雅輝の中で認定されてしまったらしい…
これはバレてはいけないと…俺の本能が囁きかけてくる…。
事故を装い消そうとした事を頭の隅へと追いやり、隠れ蓑にしてしまおう…そう思った。
もう、その時点で俺自身、結構なクズだと思うが…
居候の分際で態度がデカいのだから、隠れ蓑にしてしまっても良いだろう…。それくらい許してほしい…。
雅輝に嫌われるよりは断然良い…。
俺は自分の代わりに父を犠牲にする事にした…
いや、だって仕方ない…父もクズだけど…
それ以上に嫌われたくない…
クソみたいな選択をした俺だけど後悔はない…
産みの母は分からないがー…祖父母に嫌われ、父すら煙たがられている俺が唯一、嫌われたくないと思った相手である…。
何が何でも雅輝に嫌われる選択をしてはいけないと心に誓った。
まぁ、その後さらにクソみたいな選択をする事になるのだが…今のこの段階で知る由もなかった…
*
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