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俺のイケてるオメガ様。

03*

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 手に取ったソレはVネックのTシャツ…。俺はソレを恐る恐る鼻先へと近づける…。フワッと鼻孔を擽るその香りに軽く発情ラットした。

 気づけば俺は匂いを嗅ぎながら自身のソレを扱いていた。頭の中は雅輝の乱れる姿を想像した。

 だが、イくにはナニかが足りない…。先端からはカウパー液が出ておりヌルヌルとしている。

 もう一度、言うが…、イくにはナニかが足りない。

 ヌチヌチと粘着のあるソレを自身のモノに馴染ませながら扱くが…イける気がしない…。

 さて、どうする…

 と考えて雅輝の服から視線を上げると…、次に目に入ったのは雅輝のボクサーパンツ…。若干、震える汚れた手でソレを手に取るとまだ暖かい。

 雅輝の体温かもしれない…

 そう理解するよりも本能の方が先に動いていた…。俺はそのボクサーパンツに鼻をつける。

 端から見なくとも、変態の所業…。
 頭では理解している。
 倫理的にアウトである。

 しかし、俺の手はソレを離さず、鼻ではスンスンと匂いを嗅いでいる。やはり、雅輝のモノが当たっていたであろう部分の匂いは強い。
 VネックのTシャツとは比べ物にならないくらいに頭がクラクラする。

 俺はソレのその部分を口に咥えて無我夢中でハムハムしていた…。頭の中では雅輝のソレを舐めている自分を想像する…。

 思いの外、興奮材料になったらしい…

 「っ…はぁ…んっ…ふっ…」

 妄想の中で雅輝と行為をしている俺の愚息は白濁を吐き出した…、現実の俺も白濁を吐き出していた…しかも、雅輝のVネックの脇腹付近を汚した。

 途端にくるクールタイムいや、賢者タイムというべきか…
 汚してしまった雅輝の服に罪悪感が半端ない。
 しかも、口からポロッと落ちる雅輝の下着…。

 思わず、その場に崩れ落ちた…。

 「マジかぁ~」

 頭の中では『やってしまった』『やってしまった』の連呼である。

 俺は汚してしまった物を丁寧に手洗いし、洗濯機に入れると、まるで証拠隠滅をしているのか、と疑われるレベルの速さで洗濯機に洗剤やら柔軟剤などをセットしてスタートボタンを押した。

 そして、俺はー…というと浴室へ逃げるように入り込み、シャワーを頭から被った。
 言わずもがな、浴室の中も雅輝の匂いで満たされていたのは言うまでもないだろう…。

 俺は直ぐに勃ってしまう愚息を半泣きで押さえ込んでいた…。が、ソレだけでおさまるはずもなく…、雅輝の匂いに包まれての自慰行為を余儀なくされるのだった…

 さらに、自己嫌悪に陥る事になるのだがー…、その時の自分は愚息をおさめる事しか考えていなかった…
 
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