可笑しくなった親友と距離を置いたら、いろいろすっ飛ばして急展開した後に隣の席の子と急接近した俺の話

本編

(４)可笑しくなった親友と距離を開けたんだが…急展開を迎えた。どうしてこうなった？＊ー親之SIDEー

　
　「ぁあっ…たかしゃとっ…くんっ！」
　「イケそう？」
　「んんっ！キモチいいれすぅ」

　俺の下で乱れているのは名前も知らぬ同級生君。ぬちゃぬちゃと結合部からやらしい音を響かせ悶々とした表情で俺を見上げて、ギュウギュウと締め付けてくる。同級生君は何度目かも分からぬ精液をゴム越しに吐き出した。

　お互いにゴムをしているので汚れるのは最小限に抑えられている。ちなみにまだ、俺はイッていない。イッている途中で悪いと思いつつ腰を止めることなくピストンを繰り返した。最低かもしれないが…だって時間が…授業に遅れるかもしれないし…

　「やぁんっ…イッてりゅ、んんっ、だめぇ！あっ、またぁあっ！！」
　「っ…俺も出すよ。」
　「ああー！…んんっ！」

　ゴム越しに射精しつつなんでこうなったんだっけ？と思い返した。
　
☆

　「あ、あの鷹里君！」

　という声に振り向くと、可愛い顔をした男の子、ネクタイの色からして同級生である事は確かだ…

　「えっと…どうした？」
　「あ、あの！入学した当時から気になっていて…それで、だから！僕を抱いてください！付き合ってほしいなんて我儘言いません。」
　「はぁ？何言って…っちょ、まっ！」
　
　あまりにも必死に頼み込んでくる上に、呆けて隙きだらけな俺を見てチャンスだと思ったのか何なのか…有無を言わさず空き教室へ引きずり込まれた…ある意味、レイプだ。
　いや、でも抵抗できる相手に抵抗しなかったので、自業自得のような気もする。

　何かもう、考えるのも億劫になってきたので途中で考える事を放棄して流れに身を任せたというのもある。
　前までは親友を卒業し愛羅と付き合う事が出来て恋人になれたなら愛羅で童貞を卒業しようと思っていたが…
　名前も知らぬ同級生君で童貞卒業する事になるとは思いもしなかったな…

☆

　行為が終わって、息も切れ切れの同級生君の身体をポケットティッシュで拭いてやる。
　その感覚でも感じてしまうらしい悩まし気な声が微かに漏れている。
　さっきの行為で箍が外れたのか、敬語が無くなった。

　「やっぱ、僕の推し尊い」
　「は？推しって何？」
　「へ？あっ、ううん何でもないよ！鷹里君は気にしなくて良いから！」

　と言う目の前の同級生の勢いに押し切られる形でこの話題は終了した。

　「君、名前は？」
　「名前を聞かれてしまった…これって呼んでくれる流れって事で良いの？」
　「身体まで繋げたんだし名前を知らないのは流石に失礼だと思うけど…」
　「ぐふぅっ…イケメンっ！」
　「だ、大丈夫か？」

　可笑しくなった親友と同じくらいインパクトのあるヤツだな…何故か鼻血を垂れ流し同級生君は顔を赤らめている。

　「だ、大丈夫だよ！気にしないで！あっ、名前だよね！僕の名前は 古賀こが　 真まことよろしくね！」
　「古賀だな。了解」

　ニコッと笑うと半泣きになり俺を拝んでいる。何でや？

　「ぅう、イケメンやべぇ…じゃなくて！鷹里君には名前で呼んでほしい」
　「真な真。分かったから拝むのはやめてくれ」
　「ぁあっ名前で呼んでくれた！」

　耳が孕むというパワーワードも頂いた。
　何かいろいろと凄いヤツと出会ってしまったな…もしかしたらもう言葉も交わすことがないかもしれないけど…クラス知らんし…という気分だった。この後、教室で出会うまでは…


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