可笑しくなった親友と距離を置いたら、いろいろすっ飛ばして急展開した後に隣の席の子と急接近した俺の話

スメラギ

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本編

(5)可笑しくなった親友と距離を置いたら、隣の席の子とHした後、急接近したー親之SIDEー

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 真とはアレからいろいろあって、よく絡むようになった。ちなみにあれ以来、身体は繋げてない。
 出会いがアレなので何とも言えないが…
 あの後別れて教室へ行くと俺の隣に居たのにはビックリした。
 如何に愛羅以外と接触してこなかったのか分かった。周りに興味なかったからな…

 愛羅は相変わらず生徒会連中の周りを彷徨いているらしい…ご苦労な事だ。親衛隊たちがザワザワしているので本人に聞かずとも情報くらいは耳に入る。

 真は俺を親之と呼ぶようになった。休日も会うようになったし、愛羅と過ごしていた時間が全て真との時間に変わっていた。

 「ねぇ、ち、親之」
 「どうかしたか?」
 「桜ヶ丘君の事なんだけど…大丈夫なの?」

 親之と呼ぶのは照れるのか、若干どもる。少し可愛いと思ってしまうのも仕方ないと思う。

 「あー、愛羅か…まぁ、大丈夫だろ。それとも真は アイツ愛羅に何かされたのか?」

 今の調子の愛羅だとあり得ない話ではないと思ってしまうあたり何とも言えない。

 「いや、そうじゃないんだけど…」
 「?なら、何が気がかりなんだ?」

 歯切れが悪い真に質問を重ねると…視線を彷徨わせた後、口を開いた。
 寮での同室が愛羅というとんでもな話だった。聞けばモブだの何だのと言われているのだとか…
 しかも、生徒会の面々に取り入る事ができてない現状にフラストレーションが溜まっているのだろう…
 だが、周りにあたり散らすのはよろしくない…

 まぁ、廊下でも何か騒いでいるから真が嘘をついているわけでもないだろう。
 想像がつきすぎるくらいだ…
 何で ああ・・なってしまったんだ…と頭が痛くなる…

 「あー!親之!なにしてるのさ!」という品の無い叫びと共に近寄ってきたのは話題の愛羅だ。なんと有り難くない…前なら喜んでいたかもしれないが…今は複雑な気分だ…

 「ぐえっ!」

 真を押し退けて俺の前に陣取った。色気の無い声を上げた真をさりげなくこちらに引っ張り庇う。
 それに目くじらを立てるのは愛羅…マジで勘弁してくれ…

 「どうして?親之は僕を大切にしてくれるはずでしょ!」
 「はぁ…ちゃんと 大切にしていた・・・・・・・だろ?」
 「じゃあ、何で何もしてくれないの!何も進展しないじゃんか!」

 知らんわ。ほんと何でこんな事になったんだよ…今の愛羅は可笑しい。これは多分、前の愛羅を知っているヤツからすれば皆が思う事だろう。100年の愛も冷めるわ。確実に…

 「また ソレ・・か。俺がするべき事はしていたさ。けど、今の愛羅には必要ないだろうから少し休憩をしているんだ。」
 「するべき事はあるでしょ!」
 「無い。全く必要性を感じない。お前はもっと周りに気を配れ!周りを見ろ。現実を知れ。俺が言えるのはそれだけだ。真、大丈夫か?」

 そう言って真を覗き込むと微かに頬に赤みがさす。

 「う、うん。大丈夫だけど」と言って不安そうにチラチラと愛羅を見ている。視線を愛羅に戻すと般若のような顔をしていた。

 もう、本当に勘弁してくれ…

 
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