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古代ダンジョン
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石造りで作られた特殊模様の入った建物が地中から姿を見せていた。
身の丈ほどある巨大なリュックを背負い、移動で既に疲弊するウィリアムは一つ疑問を投げかける。
「俺さ.....一つ言いたいんだけど.....なんでフェイル来てんの?」
当たり前のようにフェイルがいることに単純に疑問を感じ、フェイルに聞く。
「僕が入れました」
フォルトが爽やかな笑顔でウィリアムに言う。
「なにか問題ある?」
「........ないです.....」
ウィリアムは半ば諦めつつ了承するとフォルトの肩を掴みフェイルに聞こえないように耳元で
「なんで勝手に仲間に入れてるの?」と言った。
「あっちが言ってきたんですよ....パーティとかあんまり組まないから縁がある人と組みたかったそうですよ?」
「あっそう.....まあいいや...はぁ...」
ため息をしつつも現状をウィリアムは受け入れることとした。
「おい、茶番置いて早く行くぞ」
ヒューズが重々しい扉をゆっくりと開けると手招きして中に入っていった。
ヒューズは耳をピンと立て周囲の音から状況を把握する。
「奥に三体、二足歩行、おそらくアンデット部類...」
ウィリアムはリュックを下ろすと足音を消してゆっくりと進む。
ウィリアムは弓を取り出し、鏃に魔力結石を括り物陰からゆっくりと弦を引く
アンデットの首元に矢が命中すると魔力結石は赤く光ると炎がアンデットの身体が燃え上がる。
「フレイムショット!」
フェイルの杖の先に炎が渦を巻き飛びアンデットに直撃すると小爆発を起こすと、アンデットは四散し倒れ伏す。
ウィリアムは大剣を持ったアンデットの前に出るとアンデットは大剣を振りかぶりウィリアムの脳天向かって剣を振り下ろす。
盾を上に構えその下に剣を構え前腕を頭身の沿わせるように受け止める。
(これでも受け止めるにはギリギリか...)
ウィリアムはアンデットの左腕を切り落とし横に跳び踏み込む。
アンデットは片手で大剣の横振りを放つ。
ウィリアムは盾を背中に構え衝撃の分散を図る、しかし衝撃は強力で背中に激痛が走る。
「オラァ!!」
ウィリアムは剣を逆手持ちにしてアンデットの弱点である心臓部分を突き刺すと、アンデットは動かなくなった。
一番後ろにいるアンデットが矢を飛ばすがヒューズは顔が地面につくほどに体制を下げながら走りアンデットの弱点である心臓部分を刺し長剣が貫通する。
アンデットの死体は長い時間放置されていたこともあり臭いはせず、長剣には一滴も血はついていなかった。
「古代ダンジョンっていうからめっちゃ強いやついるかと思ったけどそんなことないね、俺が強いのかな?」
思ったよりも弱かったことにウィリアムは調子に乗り出す。
「お前いつもそう言ってボコボコにされてるだろ...」
「アンタの強さはイマイチわかんないんだけど調子に乗ってんじゃないわよ」
二人の言葉の暴力に対しウィリアムは隠れるようにフォルトの後ろに行く。
「フォルト~あいつらが俺をいじめるの~どうにかしてよ~」
声が2トーンほど上がり気持ち悪い声でフォルトに言う。
「あはは....僕は戦闘に参加してないのでちょっと...」
半笑いでフォルトは頬をポリポリと掻き肯定も否定もしない。
「年下の後ろに隠れてて恥ずかしくないの?」
フェイルのゴミを見る目に恐怖を覚えつつゆっくりとフォルトから離れる。
「年ね...そういえばフェイルって何歳なんだよ、ヒューズは俺より1歳年上だし、エルフなら俺よりも多分年上だろ!! 年下いじめて楽しいか!」
ここぞとばかりにフェイルとヒューズにウィリアムは反論をし始める。
「.....32歳....」
「ほら年上じゃん! 年下いじめて——!!」
「一旦黙れ」
ヒューズは笑顔でウィリアムの肩に手を置く、しかし怒りのオーラと殺気を感じウィリアムの口が止まる。
「先行こうか?」
「ハイ」
「とりあえず野営地を作るか...」
巨大なリュックの中から巻かれた巨大な布を取り出し棒を骨組みにして簡易テントを作る。
「ウィリアム、そこ押さえといてくれ」
ヒューズの命令通り布の端を棒に当てて押さえる。
「フォルトさん、そこの縄をとってくれない?」
フォルトは縄をフェイルに渡すとフェイルは端から端に縄を張り巡らし鳴子を作り付けていく。
「へぇ、なかなか器用じゃん」
ウィリアムは鳴子に関心をしつつ縄を持ち振りまくる
カタカタと鳴子が鳴り出し反響し大きな音になっていく。
「やめろウィリアム!! うるせえ!!」
ヒューズがウィリアムの手を引き剥がすとヒューズは倒れる。
「ごめん、反省してないけど...」
「反省しろ馬鹿」
フェイルのチョップを喰らい、ウィリアムは頭を押さえる。
「ひどい!」
フェイルは口笛を吹き、まるで相手にはしなかった。
身の丈ほどある巨大なリュックを背負い、移動で既に疲弊するウィリアムは一つ疑問を投げかける。
「俺さ.....一つ言いたいんだけど.....なんでフェイル来てんの?」
当たり前のようにフェイルがいることに単純に疑問を感じ、フェイルに聞く。
「僕が入れました」
フォルトが爽やかな笑顔でウィリアムに言う。
「なにか問題ある?」
「........ないです.....」
ウィリアムは半ば諦めつつ了承するとフォルトの肩を掴みフェイルに聞こえないように耳元で
「なんで勝手に仲間に入れてるの?」と言った。
「あっちが言ってきたんですよ....パーティとかあんまり組まないから縁がある人と組みたかったそうですよ?」
「あっそう.....まあいいや...はぁ...」
ため息をしつつも現状をウィリアムは受け入れることとした。
「おい、茶番置いて早く行くぞ」
ヒューズが重々しい扉をゆっくりと開けると手招きして中に入っていった。
ヒューズは耳をピンと立て周囲の音から状況を把握する。
「奥に三体、二足歩行、おそらくアンデット部類...」
ウィリアムはリュックを下ろすと足音を消してゆっくりと進む。
ウィリアムは弓を取り出し、鏃に魔力結石を括り物陰からゆっくりと弦を引く
アンデットの首元に矢が命中すると魔力結石は赤く光ると炎がアンデットの身体が燃え上がる。
「フレイムショット!」
フェイルの杖の先に炎が渦を巻き飛びアンデットに直撃すると小爆発を起こすと、アンデットは四散し倒れ伏す。
ウィリアムは大剣を持ったアンデットの前に出るとアンデットは大剣を振りかぶりウィリアムの脳天向かって剣を振り下ろす。
盾を上に構えその下に剣を構え前腕を頭身の沿わせるように受け止める。
(これでも受け止めるにはギリギリか...)
ウィリアムはアンデットの左腕を切り落とし横に跳び踏み込む。
アンデットは片手で大剣の横振りを放つ。
ウィリアムは盾を背中に構え衝撃の分散を図る、しかし衝撃は強力で背中に激痛が走る。
「オラァ!!」
ウィリアムは剣を逆手持ちにしてアンデットの弱点である心臓部分を突き刺すと、アンデットは動かなくなった。
一番後ろにいるアンデットが矢を飛ばすがヒューズは顔が地面につくほどに体制を下げながら走りアンデットの弱点である心臓部分を刺し長剣が貫通する。
アンデットの死体は長い時間放置されていたこともあり臭いはせず、長剣には一滴も血はついていなかった。
「古代ダンジョンっていうからめっちゃ強いやついるかと思ったけどそんなことないね、俺が強いのかな?」
思ったよりも弱かったことにウィリアムは調子に乗り出す。
「お前いつもそう言ってボコボコにされてるだろ...」
「アンタの強さはイマイチわかんないんだけど調子に乗ってんじゃないわよ」
二人の言葉の暴力に対しウィリアムは隠れるようにフォルトの後ろに行く。
「フォルト~あいつらが俺をいじめるの~どうにかしてよ~」
声が2トーンほど上がり気持ち悪い声でフォルトに言う。
「あはは....僕は戦闘に参加してないのでちょっと...」
半笑いでフォルトは頬をポリポリと掻き肯定も否定もしない。
「年下の後ろに隠れてて恥ずかしくないの?」
フェイルのゴミを見る目に恐怖を覚えつつゆっくりとフォルトから離れる。
「年ね...そういえばフェイルって何歳なんだよ、ヒューズは俺より1歳年上だし、エルフなら俺よりも多分年上だろ!! 年下いじめて楽しいか!」
ここぞとばかりにフェイルとヒューズにウィリアムは反論をし始める。
「.....32歳....」
「ほら年上じゃん! 年下いじめて——!!」
「一旦黙れ」
ヒューズは笑顔でウィリアムの肩に手を置く、しかし怒りのオーラと殺気を感じウィリアムの口が止まる。
「先行こうか?」
「ハイ」
「とりあえず野営地を作るか...」
巨大なリュックの中から巻かれた巨大な布を取り出し棒を骨組みにして簡易テントを作る。
「ウィリアム、そこ押さえといてくれ」
ヒューズの命令通り布の端を棒に当てて押さえる。
「フォルトさん、そこの縄をとってくれない?」
フォルトは縄をフェイルに渡すとフェイルは端から端に縄を張り巡らし鳴子を作り付けていく。
「へぇ、なかなか器用じゃん」
ウィリアムは鳴子に関心をしつつ縄を持ち振りまくる
カタカタと鳴子が鳴り出し反響し大きな音になっていく。
「やめろウィリアム!! うるせえ!!」
ヒューズがウィリアムの手を引き剥がすとヒューズは倒れる。
「ごめん、反省してないけど...」
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