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情報収集と、ご挨拶。
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さて、ササとソラハ、それに同行していたマッチョスライム達が洞窟に帰ってきたところでダークエルフ達と顔合わせとなった。
とは言っても、ダークエルフ達は彼女達のことを(ほぼ一方的に)良く知っているので、どちらかと言えばササとソラハに新しい仲間を紹介するというような形になったが。
俺達が得た戦力はダークエルフ5人分。うち3人は黄色の力を加えた即戦力であり、残る2人は橙の力を与えた隊長と、緑の力を与えた姫。
ついて来た問題は、ダークエルフ達を倒して、今後俺達の前に姿を現すと思われる【ネットショッピング】の勇者という存在である。
とりあえず、ササとソラハの反応としては……意外にも悪くなかった。
「【ネットショッピング】……どんな能力かは分かりませんが、同じ勇者と会えるのは楽しみ、ですね」と、そう語るのはソラハ。
「勇者と会える」と言っているはずだが、「勇者と戦える」と聞こえるのは何故だろうか。
尻尾が増えて、彼女はだいぶ好戦的になってしまったみたいである。いや、悪いとは言ってないが。
「ふ~ん……」と納得したのはササ、何故か彼女の手から伸びる糸は新しく黄色の力を与えたダークエルフ達3人に伸びていたが。
いつの間にか動きを制限されたダークエルフ達はササに連れられるようにして、洞窟の奥へと消えて行った。
ササが小さく、「ご主人様と同じ能力なら、強くなりますよね?」とか怖い事を言っていたから、恐らくは訓練だろうが……ただでさえ魔王とか、それに近い位の強力な者と恐れられているためあってか、ダークエルフ達の顔はかなり暗かった。
彼女達にとっては、最悪の魔王との訓練が始まるようなものだから顔色が悪くなったのも当然だろう。
まぁ、それを乗り越えれば強くなるって。うん。
「――――では、魔王様。我々はどうすれば?」
残った、と言うよりも取り残された隊長がそう言うがうーん、っと。
……さて、どうするか。
「とりあえず、後でダークエルフ達と合流させるからダンジョンに新たなトラップを作ってくれないかな? その最中に【橙の力】とか、【緑の力】を使って貰って、能力がちゃんと作動するかどうか確かめてくれ」
戦いにおいて一番怖いのは、自分の能力が分からない事。
時間制限があるのにも関わらずない前提で戦ったり、代償ありだったり、攻撃範囲が短かったり……そう言ったことをちゃんと考慮して置かないと、いざ使った時に困るのはこちら。いや、場合によってはこちらが迷惑をこうむる場合もあるだろう。
「見てては、くれないのですか?」
「いや、それはちょっと……」
新しい力と言うのは、いつでも怖い。
自分自身に【黄金の力】を加える時だって、俺としてはあまりにも怖すぎる賭けのようなものだったのだから。
出来るならば、そういった博打はない方が良い。そんなのはスローライフとは程遠いからだ。
彼女達の能力をそばで見ないのは、その能力の範囲が自分にも及ぶかもしれないから。
そう言った不安があるからだ。
「……分かりました」
「りょうかいりょうかい」
……うん、納得して貰えて良かった。
と言う訳で、頑張って貰った結果として――――俺達の居城にダークエルフ達の案を採用した結果として、【闇夜の試練】なる試練が追加出来た。
この試練は迷路を暗闇でやって貰うのだが、ダークエルフの秘術によってほとんど先が見えないという、試練と名乗るに相応しい作りになっている。
あまりコストがかからないので、俺個人としては気に入っている。
後、【橙の力】はリド隊長が試した結果、【赤の力】と【黄の力】を併せ持った力だという事が判明した。
具体的には【赤の力】の超回復を用いながら【黄の力】の超強化を全身にかけることで、長時間の間自分の身体を超強化すると言う能力に……まぁ、地味だが強い能力だ。
ダークエルフの3人も強くなり、これで安心……かと思いきや。
【緑の力】を与えた姫様の能力は、未だに分からないままだった。
洞窟では石がちょっとばかり動いただけでうんともすんとも言わずに、てっきり自然豊かな場所だったら意味あるのかなぁと思って森でもやってもらったのだがやはり意味がなかった。
まぁ、今までのスキルは元となった色合いからは容易に想像出来ないものだったのだがら、【緑の力】=自然を扱う力、だったらすんなりすぎたか。
と言うことがあってから数日後――――
「ハロハロー、不法侵入者ですよぉ~」
――――俺達のダンジョンに、【ネットショッピング】の勇者ハクリ・ミカミが現れた。
ふらっと、まるで近くの街に買い物しに来たくらいのテンションで現れたハクリは、聖剣を手にダンジョン攻略に精を出した。
とは言っても、ダークエルフ達は彼女達のことを(ほぼ一方的に)良く知っているので、どちらかと言えばササとソラハに新しい仲間を紹介するというような形になったが。
俺達が得た戦力はダークエルフ5人分。うち3人は黄色の力を加えた即戦力であり、残る2人は橙の力を与えた隊長と、緑の力を与えた姫。
ついて来た問題は、ダークエルフ達を倒して、今後俺達の前に姿を現すと思われる【ネットショッピング】の勇者という存在である。
とりあえず、ササとソラハの反応としては……意外にも悪くなかった。
「【ネットショッピング】……どんな能力かは分かりませんが、同じ勇者と会えるのは楽しみ、ですね」と、そう語るのはソラハ。
「勇者と会える」と言っているはずだが、「勇者と戦える」と聞こえるのは何故だろうか。
尻尾が増えて、彼女はだいぶ好戦的になってしまったみたいである。いや、悪いとは言ってないが。
「ふ~ん……」と納得したのはササ、何故か彼女の手から伸びる糸は新しく黄色の力を与えたダークエルフ達3人に伸びていたが。
いつの間にか動きを制限されたダークエルフ達はササに連れられるようにして、洞窟の奥へと消えて行った。
ササが小さく、「ご主人様と同じ能力なら、強くなりますよね?」とか怖い事を言っていたから、恐らくは訓練だろうが……ただでさえ魔王とか、それに近い位の強力な者と恐れられているためあってか、ダークエルフ達の顔はかなり暗かった。
彼女達にとっては、最悪の魔王との訓練が始まるようなものだから顔色が悪くなったのも当然だろう。
まぁ、それを乗り越えれば強くなるって。うん。
「――――では、魔王様。我々はどうすれば?」
残った、と言うよりも取り残された隊長がそう言うがうーん、っと。
……さて、どうするか。
「とりあえず、後でダークエルフ達と合流させるからダンジョンに新たなトラップを作ってくれないかな? その最中に【橙の力】とか、【緑の力】を使って貰って、能力がちゃんと作動するかどうか確かめてくれ」
戦いにおいて一番怖いのは、自分の能力が分からない事。
時間制限があるのにも関わらずない前提で戦ったり、代償ありだったり、攻撃範囲が短かったり……そう言ったことをちゃんと考慮して置かないと、いざ使った時に困るのはこちら。いや、場合によってはこちらが迷惑をこうむる場合もあるだろう。
「見てては、くれないのですか?」
「いや、それはちょっと……」
新しい力と言うのは、いつでも怖い。
自分自身に【黄金の力】を加える時だって、俺としてはあまりにも怖すぎる賭けのようなものだったのだから。
出来るならば、そういった博打はない方が良い。そんなのはスローライフとは程遠いからだ。
彼女達の能力をそばで見ないのは、その能力の範囲が自分にも及ぶかもしれないから。
そう言った不安があるからだ。
「……分かりました」
「りょうかいりょうかい」
……うん、納得して貰えて良かった。
と言う訳で、頑張って貰った結果として――――俺達の居城にダークエルフ達の案を採用した結果として、【闇夜の試練】なる試練が追加出来た。
この試練は迷路を暗闇でやって貰うのだが、ダークエルフの秘術によってほとんど先が見えないという、試練と名乗るに相応しい作りになっている。
あまりコストがかからないので、俺個人としては気に入っている。
後、【橙の力】はリド隊長が試した結果、【赤の力】と【黄の力】を併せ持った力だという事が判明した。
具体的には【赤の力】の超回復を用いながら【黄の力】の超強化を全身にかけることで、長時間の間自分の身体を超強化すると言う能力に……まぁ、地味だが強い能力だ。
ダークエルフの3人も強くなり、これで安心……かと思いきや。
【緑の力】を与えた姫様の能力は、未だに分からないままだった。
洞窟では石がちょっとばかり動いただけでうんともすんとも言わずに、てっきり自然豊かな場所だったら意味あるのかなぁと思って森でもやってもらったのだがやはり意味がなかった。
まぁ、今までのスキルは元となった色合いからは容易に想像出来ないものだったのだがら、【緑の力】=自然を扱う力、だったらすんなりすぎたか。
と言うことがあってから数日後――――
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