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第260話 ベータちゃん膨乳の鍵を握るのは……やはりおっぱいか? 配信
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「どうなってるんだ、これは……?」
いきなりのベータちゃんの膨乳騒ぎに対して、いくつか検証を行って見た。
その結果分かったのは、ベータちゃんのこの膨乳は、ベータちゃん自体に対しての効果だという事。
まず、ベータちゃんの素体の検証のため、ベータちゃんの意識を移す仮の素体を作成。仮素体を作った理由は、検証中もベータちゃんが私達のための料理を、家事をしたいというからだ。
それで早速、仮素体にベータちゃんの意識を移して、いきなり胸が大きくなったというこの素体の検証をしようとした、その時である。
「あれ……? 元の大きさに戻ってる?」
明らかに3サイズくらいパワーアップしていたはずの、ベータちゃんの身体。しかし、その影響はどこにも見られず、私が作り出した時の身体から何一つ変化していなかった。一応、なにかしらの材料に変化が生じたのかと、ガンマちゃんを交えて探ってみるも、材料の変化はなし。
「マスター、何故か胸が膨らみました」
「マジかぁ~……」
「やはり、これはマスターへの愛の証! さぁ、この愛の証を受け止めてください、マスター!」
受け止めない、受け止めないからね。
ベータちゃんが乗り移った仮素体。そちらは胸なんてないまな板レベルクラスだったはずなのに、Gカップという爆乳サイズになっていた。
この検証の結果、どうやらベータちゃんの意識が乗り移った身体に変化が起きる。つまり、ベータちゃんの意識に対して、なにかしらの魔術的な効果が発動しているという訳だという事が判明した。
いや、【ベータちゃんの意識が乗り移った身体は、全てGカップという爆乳サイズになる】って、どういう効果ですか……。
一応、他のゴーレム達に何か変化はないかと探ってみた。
ガンマちゃん、異常なし。
デルタちゃん、異常なし。魔物との戦闘の影響で切れかけの配線があったため、交換。
イプシロンちゃん、異常なし。
アレイスター、異常なし。ドラゴンの生体部分に関しては少し成長あり。
ワットちゃん、異常なし。
ジュールちゃん、異常なし。
結果、ベータちゃんレベルでの異常は、確認できなかった。
また、【アルファ・ゴーレムサポートシステム】についても、アルファだけではなく、私自身も直接検査してみたけれども、ベータちゃんの所も、他の所も、なにか魔術的な痕跡は見られなかった。
結論、良く分からないという事が分かった。
「(ベータちゃんに恨み(?)がある人物の犯行なのかな?)」
いや、だとしたら、なんで胸を大きくするっていう、良く分からない犯行をするのかが分からない。
胸を大きくすることによって、足元が見えにくくなるなどで作業効率が悪くなるのかと思いきや、むしろ以前よりも遥かに動きやすくなったらしい。足も速くなり、作業もさらに速くなっていた。
あと、これは関係するかどうかは分からないが、いつもより料理が美味しかった気がする。
いつもより1割増し、いや2割増しくらいで、ベータちゃんのただでさえ美味しい料理が、さらに美味しくなった気がするのだ。
料理に使う食材とかで、特に変わった点は見られず。変わった点と言えば、やはりベータちゃんが膨乳したという事実だけ。
「さっぱり、分からない」
いまのところ、ベータちゃんにとっては良いこと尽くめだ。
足が速くなり、料理が美味しくなり、そして胸が大きくなった。呪いというよりかは、神の祝福に近いなこれは。
「祝福……?」
神の祝福という事で、私はここ最近、なにか似たような案件を見た気がする。
思い出せ~。私の脳よ、思い出せ~!
『初めまして、ススリアさん。私、ただいまご紹介に預かりましたクロブと言います。よろしくお願いします』
「あっ、おっぱい修道女!」
そうだ、思い出した! 極北支部から来たという、クロブだ!
確か彼女は、ジビエ神を信仰した結果、その信仰心が高まった結果、胸が大きくなったという事だったはず!
つまり、ベータちゃんのこれは、ジビエ神の加護……?
「ゴーレムに加護って付与くのか?」
まぁ、けれども今の段階で思いつく可能性としては、この『ジビエ神の加護』説が一番濃厚で、一番その可能性が高い!
「よし、ベータちゃん早速教会に行くぞ!」
「遂にマスターと挙式展開?! 私、心の準備は既に出来てます!」
「いや、色々と端折り過ぎだし、そんなんじゃないから」
なんというか……うちのベータちゃんって、もう少しおしとやかというか、無口系というか、クール系だったような……?
それが、こんなちょっとした事に対して、すぐ桃色な展開に結び付ける娘になっちゃってるんだろう? これもジビエ神の加護の1つだったり……いや、私に対しての愛情は、以前からこれくらい激しかったような?
「この膨乳事件の鍵を握るのが、恐らく教会なだけ」
「なるほど。……了解しました、マスター」
そこ、さも「出来たら挙式も」みたいな顔で、提案しようとしないで。
チラシとして見せられても、しないからね。そういう事は。
というやりとりをしつつ、私はベータちゃんと教会に向かう事になったのでした。
いきなりのベータちゃんの膨乳騒ぎに対して、いくつか検証を行って見た。
その結果分かったのは、ベータちゃんのこの膨乳は、ベータちゃん自体に対しての効果だという事。
まず、ベータちゃんの素体の検証のため、ベータちゃんの意識を移す仮の素体を作成。仮素体を作った理由は、検証中もベータちゃんが私達のための料理を、家事をしたいというからだ。
それで早速、仮素体にベータちゃんの意識を移して、いきなり胸が大きくなったというこの素体の検証をしようとした、その時である。
「あれ……? 元の大きさに戻ってる?」
明らかに3サイズくらいパワーアップしていたはずの、ベータちゃんの身体。しかし、その影響はどこにも見られず、私が作り出した時の身体から何一つ変化していなかった。一応、なにかしらの材料に変化が生じたのかと、ガンマちゃんを交えて探ってみるも、材料の変化はなし。
「マスター、何故か胸が膨らみました」
「マジかぁ~……」
「やはり、これはマスターへの愛の証! さぁ、この愛の証を受け止めてください、マスター!」
受け止めない、受け止めないからね。
ベータちゃんが乗り移った仮素体。そちらは胸なんてないまな板レベルクラスだったはずなのに、Gカップという爆乳サイズになっていた。
この検証の結果、どうやらベータちゃんの意識が乗り移った身体に変化が起きる。つまり、ベータちゃんの意識に対して、なにかしらの魔術的な効果が発動しているという訳だという事が判明した。
いや、【ベータちゃんの意識が乗り移った身体は、全てGカップという爆乳サイズになる】って、どういう効果ですか……。
一応、他のゴーレム達に何か変化はないかと探ってみた。
ガンマちゃん、異常なし。
デルタちゃん、異常なし。魔物との戦闘の影響で切れかけの配線があったため、交換。
イプシロンちゃん、異常なし。
アレイスター、異常なし。ドラゴンの生体部分に関しては少し成長あり。
ワットちゃん、異常なし。
ジュールちゃん、異常なし。
結果、ベータちゃんレベルでの異常は、確認できなかった。
また、【アルファ・ゴーレムサポートシステム】についても、アルファだけではなく、私自身も直接検査してみたけれども、ベータちゃんの所も、他の所も、なにか魔術的な痕跡は見られなかった。
結論、良く分からないという事が分かった。
「(ベータちゃんに恨み(?)がある人物の犯行なのかな?)」
いや、だとしたら、なんで胸を大きくするっていう、良く分からない犯行をするのかが分からない。
胸を大きくすることによって、足元が見えにくくなるなどで作業効率が悪くなるのかと思いきや、むしろ以前よりも遥かに動きやすくなったらしい。足も速くなり、作業もさらに速くなっていた。
あと、これは関係するかどうかは分からないが、いつもより料理が美味しかった気がする。
いつもより1割増し、いや2割増しくらいで、ベータちゃんのただでさえ美味しい料理が、さらに美味しくなった気がするのだ。
料理に使う食材とかで、特に変わった点は見られず。変わった点と言えば、やはりベータちゃんが膨乳したという事実だけ。
「さっぱり、分からない」
いまのところ、ベータちゃんにとっては良いこと尽くめだ。
足が速くなり、料理が美味しくなり、そして胸が大きくなった。呪いというよりかは、神の祝福に近いなこれは。
「祝福……?」
神の祝福という事で、私はここ最近、なにか似たような案件を見た気がする。
思い出せ~。私の脳よ、思い出せ~!
『初めまして、ススリアさん。私、ただいまご紹介に預かりましたクロブと言います。よろしくお願いします』
「あっ、おっぱい修道女!」
そうだ、思い出した! 極北支部から来たという、クロブだ!
確か彼女は、ジビエ神を信仰した結果、その信仰心が高まった結果、胸が大きくなったという事だったはず!
つまり、ベータちゃんのこれは、ジビエ神の加護……?
「ゴーレムに加護って付与くのか?」
まぁ、けれども今の段階で思いつく可能性としては、この『ジビエ神の加護』説が一番濃厚で、一番その可能性が高い!
「よし、ベータちゃん早速教会に行くぞ!」
「遂にマスターと挙式展開?! 私、心の準備は既に出来てます!」
「いや、色々と端折り過ぎだし、そんなんじゃないから」
なんというか……うちのベータちゃんって、もう少しおしとやかというか、無口系というか、クール系だったような……?
それが、こんなちょっとした事に対して、すぐ桃色な展開に結び付ける娘になっちゃってるんだろう? これもジビエ神の加護の1つだったり……いや、私に対しての愛情は、以前からこれくらい激しかったような?
「この膨乳事件の鍵を握るのが、恐らく教会なだけ」
「なるほど。……了解しました、マスター」
そこ、さも「出来たら挙式も」みたいな顔で、提案しようとしないで。
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