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第6話 村田 啓太の尻尾切りⅡ
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「それじゃ、早速アイコちゃん頂いちゃおうかな? へへ……」
村井は下衆な笑みを浮かべながら、女をソファーへと押し倒した。
濡れた衣服を脱がし、汗ばんだ女の首筋の辺りを下品な音を立てながら村井は嘗め回す。
「はぁ……アイコは、良い匂いがして、美味しいなぁ……」
「相変わらず、舐める事しか頭にないんだね」
餌を貪る家畜のような村井を見て、女が呆れ気味に言う。
「相変わらずだと? 何の話だ、君をデリヘルで呼ぶのは初めてだぞ」
「呼ばれたのは初めてだけど、あなたに犯されるのは初めてじゃないよ? 村井 啓太くん」
村井は女の蛇のような冷たい視線に凍り付いた。
全てを見透かされているような、そんな視線が不気味で、村井は女から距離を取る。
「な、なんなんだお前は……新手のサービスか?」
名前は店に登録しているから知られていてもおかしくない。
けれど、この女は村井をずっと昔から知っているような、そんな気味の悪さを感じていた。
「やっぱり、村井くんは私の事なんて忘れてのうのうと生きているんだね」
女は立ち上がり、村井の目の前に豊満な裸体を晒した。
「……どう、あれから随分と成長したでしょう? 村井くんとしては、中学校の頃の未発達な藤倉 唯の方が好みだったのかな?」
目の前の女と、10年前、強姦されながら泣き叫ぶ少女のイメージが重なる。
この女は、あの時の……藤倉 唯だと、村井はようやく気付いた。
「藤倉……って、あの……」
「そう。やっと思い出した? あなたが散々、犯した挙句に玩具にして壊した、藤倉 唯よ」
隠し持っていたナイフを振り上げ、裸体のまま藤倉は少しずつ村井に近づいていく。
その姿は10年前のか弱い少女とは違い、鬼のように恐ろしかった。
「何の、何の用だ。ぼ、僕にも今の生活がある。それを脅かそうっていうなら、今すぐに警察を呼ぶぞ!」
唯の圧力に飲まれ、村井は腰を抜かしながら這いずりながら後退する。
蛇に睨まれた蛙のように、村井は恐怖に支配されていた。
「そんな見構えなくていいのに。村井くんにはただ、娘の父親捜しに協力してほしいだけなんだから」
「娘? なんだ、娘がいるのか。まさか、あの時の子供を産んだんじゃないだろうね?」
村井の問いに対し、唯は無言で頷く。
「驚いた。強姦された挙句、その相手の子供を産んで育てているなんて、君も大概イカれてる。父親は誰か知らないだろうけど、僕である可能性もあるだぞ?」
「そう。だから、はっきりと父親を確かめたいの。そして、パパになってほしいんだ」
「なら、簡単じゃないか。今ここで僕の精液でも持って帰ればすぐに鑑定できるよ。なんなら、君や娘が僕から摂取してくれてもいいんだよ?」
こんな状況でもここまで下衆な提案ができる村井を、唯は心の底から軽蔑した。
「言っておくけど、僕は未だに君が犯される映像も全て保存してあるんだ。君が娘を僕に差し出すというなら、消してあげても」
「犯される映像? 好きにしたらいい。私はもう、そんなもので縛られるほど弱くない」
唯は表情も変えず、ナイフを村井の顔に近づける。
今の唯にとって、そんなものは怖くもなんともなかった。あの時、あの3人から受けた痛みに比べれば、今更、痛くも痒くもないのだ。
「……は? お、お前の犯される姿が全世界に流れるかもしれないんだぞ? それでもいいのか?」
「勝手にして。あなたのような下衆に娘が犯されるくらいなら、私が醜態を晒す事なんて怖くも痛くもなんともない」
「く、くるな!」
村井は腰を抜かし、玄関へ逃げ出そうとするが、唯は容赦なくそのわき腹にナイフを刺し込み、動きを封じる。
「ぁあああ! 痛い、痛い!」
「この程度の痛み、まだ足りないよ。村井くんは随分酷い事してくれたじゃん。女の子が汚れてる姿が好きで、私にもよくゲロを吐かせて、それを浴びさせたり飲ませたりして……随分と汚してくれたよね。最終的にはどこかの農場から肥料用の糞を大量に貰ってきて、それを食べさせて、私が吐いて、ゲロと糞を混ぜ合わせたものを私に食わせたり浴びさせたりして……それを村井くんはずっと興奮して、笑っていた」
汚物に塗れ、泣き続ける私の腹を蹴り上げ、胃の中が空っぽになるまで嘔吐させる。そして、またそれを飲ませて、腹を蹴り上げて嘔吐させるの繰り返し。
糞とゲロに塗れた私は、誰もいない公園の水道で泣きながら水浴びをして家に帰っていた。
その痛みを、村井君にも共有したい。私の痛みを知ってもらいたい。
「安心して、村井くんには父親捜しのため、身体の一部を私に渡してくれればいい。そして、私と痛みを共有して、他人の痛みが分かる立派なパパになってくれればいいんだから」
……翌日、報道番組でまたもや都内で起こる怪奇事件について、無能なコメンテーターたちが議論を行っていた。
『昨夜未明、都内マンションで男性が肥料用の糞と嘔吐物を大量に飲み込んだ状態で意識を失っているところを男性の両親が発見しました。男性は多量の汚物を飲み込んだことにより窒息状態でしたが、なんとか一命をとりとめたようです。男性の胃の殆どが汚物で満たされており……』
『そして、この男性も昨日の事件と同様、精巣が引き抜かれていたとのことで、警察は同一犯による犯行だと判断し、捜査体制の強化を発表……』
『薬物による幻覚……いや、他人に脅されて、強要されたのではないでしょうか』
『動機は何でしょう? なぜわざわざ精巣を……』
動機はただ1つ、あの3人には、蘭に見合った立派なパパになってもらうため。
そして、そのための再教育(ふくしゅう)を私が行っているだけなのだから。
村井は下衆な笑みを浮かべながら、女をソファーへと押し倒した。
濡れた衣服を脱がし、汗ばんだ女の首筋の辺りを下品な音を立てながら村井は嘗め回す。
「はぁ……アイコは、良い匂いがして、美味しいなぁ……」
「相変わらず、舐める事しか頭にないんだね」
餌を貪る家畜のような村井を見て、女が呆れ気味に言う。
「相変わらずだと? 何の話だ、君をデリヘルで呼ぶのは初めてだぞ」
「呼ばれたのは初めてだけど、あなたに犯されるのは初めてじゃないよ? 村井 啓太くん」
村井は女の蛇のような冷たい視線に凍り付いた。
全てを見透かされているような、そんな視線が不気味で、村井は女から距離を取る。
「な、なんなんだお前は……新手のサービスか?」
名前は店に登録しているから知られていてもおかしくない。
けれど、この女は村井をずっと昔から知っているような、そんな気味の悪さを感じていた。
「やっぱり、村井くんは私の事なんて忘れてのうのうと生きているんだね」
女は立ち上がり、村井の目の前に豊満な裸体を晒した。
「……どう、あれから随分と成長したでしょう? 村井くんとしては、中学校の頃の未発達な藤倉 唯の方が好みだったのかな?」
目の前の女と、10年前、強姦されながら泣き叫ぶ少女のイメージが重なる。
この女は、あの時の……藤倉 唯だと、村井はようやく気付いた。
「藤倉……って、あの……」
「そう。やっと思い出した? あなたが散々、犯した挙句に玩具にして壊した、藤倉 唯よ」
隠し持っていたナイフを振り上げ、裸体のまま藤倉は少しずつ村井に近づいていく。
その姿は10年前のか弱い少女とは違い、鬼のように恐ろしかった。
「何の、何の用だ。ぼ、僕にも今の生活がある。それを脅かそうっていうなら、今すぐに警察を呼ぶぞ!」
唯の圧力に飲まれ、村井は腰を抜かしながら這いずりながら後退する。
蛇に睨まれた蛙のように、村井は恐怖に支配されていた。
「そんな見構えなくていいのに。村井くんにはただ、娘の父親捜しに協力してほしいだけなんだから」
「娘? なんだ、娘がいるのか。まさか、あの時の子供を産んだんじゃないだろうね?」
村井の問いに対し、唯は無言で頷く。
「驚いた。強姦された挙句、その相手の子供を産んで育てているなんて、君も大概イカれてる。父親は誰か知らないだろうけど、僕である可能性もあるだぞ?」
「そう。だから、はっきりと父親を確かめたいの。そして、パパになってほしいんだ」
「なら、簡単じゃないか。今ここで僕の精液でも持って帰ればすぐに鑑定できるよ。なんなら、君や娘が僕から摂取してくれてもいいんだよ?」
こんな状況でもここまで下衆な提案ができる村井を、唯は心の底から軽蔑した。
「言っておくけど、僕は未だに君が犯される映像も全て保存してあるんだ。君が娘を僕に差し出すというなら、消してあげても」
「犯される映像? 好きにしたらいい。私はもう、そんなもので縛られるほど弱くない」
唯は表情も変えず、ナイフを村井の顔に近づける。
今の唯にとって、そんなものは怖くもなんともなかった。あの時、あの3人から受けた痛みに比べれば、今更、痛くも痒くもないのだ。
「……は? お、お前の犯される姿が全世界に流れるかもしれないんだぞ? それでもいいのか?」
「勝手にして。あなたのような下衆に娘が犯されるくらいなら、私が醜態を晒す事なんて怖くも痛くもなんともない」
「く、くるな!」
村井は腰を抜かし、玄関へ逃げ出そうとするが、唯は容赦なくそのわき腹にナイフを刺し込み、動きを封じる。
「ぁあああ! 痛い、痛い!」
「この程度の痛み、まだ足りないよ。村井くんは随分酷い事してくれたじゃん。女の子が汚れてる姿が好きで、私にもよくゲロを吐かせて、それを浴びさせたり飲ませたりして……随分と汚してくれたよね。最終的にはどこかの農場から肥料用の糞を大量に貰ってきて、それを食べさせて、私が吐いて、ゲロと糞を混ぜ合わせたものを私に食わせたり浴びさせたりして……それを村井くんはずっと興奮して、笑っていた」
汚物に塗れ、泣き続ける私の腹を蹴り上げ、胃の中が空っぽになるまで嘔吐させる。そして、またそれを飲ませて、腹を蹴り上げて嘔吐させるの繰り返し。
糞とゲロに塗れた私は、誰もいない公園の水道で泣きながら水浴びをして家に帰っていた。
その痛みを、村井君にも共有したい。私の痛みを知ってもらいたい。
「安心して、村井くんには父親捜しのため、身体の一部を私に渡してくれればいい。そして、私と痛みを共有して、他人の痛みが分かる立派なパパになってくれればいいんだから」
……翌日、報道番組でまたもや都内で起こる怪奇事件について、無能なコメンテーターたちが議論を行っていた。
『昨夜未明、都内マンションで男性が肥料用の糞と嘔吐物を大量に飲み込んだ状態で意識を失っているところを男性の両親が発見しました。男性は多量の汚物を飲み込んだことにより窒息状態でしたが、なんとか一命をとりとめたようです。男性の胃の殆どが汚物で満たされており……』
『そして、この男性も昨日の事件と同様、精巣が引き抜かれていたとのことで、警察は同一犯による犯行だと判断し、捜査体制の強化を発表……』
『薬物による幻覚……いや、他人に脅されて、強要されたのではないでしょうか』
『動機は何でしょう? なぜわざわざ精巣を……』
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