ヒビキとクロードの365日

あてきち

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11月

11月24日『進化の日』

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 ヒビキ「……おや!? クロードの様子が……!」

クロード「え、何ですか急に? ――ええっ!? 私の全身が光に包まれて、わあああああああああああああああああああああ!」

 ヒビキ「おめでとう! クロードはシロードに進化した!」

シロード「……は? え? ……な、何じゃこりゃあああああああああ!」

 ヒビキ「クロ、じゃなくてシロード。そのセリフは違う場面で使ってね」

シロード「何の話ですか! 本当にこれ何なんですか!? 私の自慢の艶やかな漆黒の毛並みが、穢れを知らぬ美しき純白に変わってるんですけど!」

 ヒビキ「シロード、君、自画自賛が過ぎるんじゃない?」

シロード「そんな場合ではありません! 一体何が起きたのですか!?」

 ヒビキ「仕方ないんだよ。何せ今日11月24日は『進化の日』だからね!」

シロード「……進化?」

 ヒビキ「1859年11月24日。自然科学者チャ
ールズ・ダーウィン氏の、進化論について記した著書「種の起源」の初版が刊行されたことに由来する記念日だよ」

シロード「進化論……ま、まさか私、進化したんですか? 進化すると黒狼族は白くなるんですか? それじゃあ、本編で出会ったこともない獣人種白狼族は我らの進化した姿だとでもいうのですか!?」

 ヒビキ「クロード、『進化』ってそういうものじゃないから」

シロード「??? どういう意味です?」

 ヒビキ「『進化』というのは『生物の遺伝的形質が世代を経る中で変化していく現象』のことだと考えられているんだ。だから、今のクロードみたいに急激に容姿が変わることではないんだよ」

シロード「えーと、具体的にはどういうことなのでしょうか……?」

 ヒビキ「例えばアフリカのキリン。とっても首が長いけどなぜだか分かる?」

シロード「それは、高木の若葉を食べるために首が長くなっていったのでは?」

 ヒビキ「そう考えられていた時期も過去にはあったけど、現在では、たまたま生き残ったのが首の長いキリンだけだったと考えられているんだ」

シロード「たまたま生き残った?」

 ヒビキ「昔は首の長いキリンも、短いキリンも、色んな種類のキリンが存在していたけど、周囲の環境条件に適応できたのが首の長いキリンだけだったってこと」

シロード「それってつまり、自然淘汰されたということですか?」

 ヒビキ「まあ、そんな感じ? 環境に適応した種類が繁殖を繰り返し、その遺伝子が蓄積されてく過程が『進化』であると、ダーウィンは考えていたっぽい」

シロード「……先ほどから『感じ?』とか『ぽい』とか曖昧な言い回しですね」

 ヒビキ「もしもにそなえた予防線だから気にしないでね」

シロード「誰に対する予防線なのやら……では、なぜ私はこんな白い体になってしまったのでしょうか。これって進化というより突然変異じゃないですか?」

 ヒビキ「いやー、こっちの方が見応えあるかなって」

シロード「こんな話を読む方々なら元ネタくらい分かるでしょうが……これ、元に戻るんですよね?」

 ヒビキ「シロード……一度進化したモンスターはもう元には戻せないんだよ」

シロード「は?」

 ヒビキ「みんなもゲームをする時は育成計画をしっかり練っておかないとね♪」

シロード「いやー! 私の黒い毛があああああああああああああああ!」




★★★★★
その他の記念日『鰹節の日』
※『いい節』=『い(1)い(1)ふ(2)し(4)』の語呂合わせ。
※食品メーカー・ヤマキが制定。

 ヒビキ「シロード、ナチュラルブラックのヘアカラー買ってきたよ~」
シロード「それで許されると本気で思ってるんですかっ!?」
 ヒビキ「うーん、目元に塗るのは危ないかなぁ……ぷぷぷ、逆パンダだね」
シロード「仕えるべき主君にここまで殺意を抱くことになろうとは……!!!」
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