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第16話
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私の言葉を受けた瞬間いきなり今までの態度が嘘のように震えだした国王から私は距離をとりました。
「……どうしてそれを」
そして震える声で私へとそう告げてくる国王に笑みだけを見せて、その場を後にします。
この様子からして恐らくもう国王が私へと追いかけてくることはないでしょう。
そう考えて私は笑みを浮かべ……
られませんでした。
いや、ウルベール様何者なんですか!?
何であの一言で国王顔を青ざめているんですか?
あのまずそもそも会話が成立していない国王をあれだけ大人しくさせる言葉を何でウルベール様知っているんですか……
何とか国王から顔を背けるまでは涼しげな顔を保つことが出来ましたが、部屋から出た瞬間私の動揺は爆発しました。
正直に言いましょう。
先程まで私は国王に対して恐怖していました。
何せ話は通じない、なのに権力は持っている国王は、まさに子供に武器を持たせた状態です。
しかもスケールは段違い。
ですが今はその国王など比にならない程の恐怖をウルベール様に抱いていました。
本当に何故ウルベール様はあの国王に仕えているのか……
実力がいくら逸脱していても、つまらない嫉妬で恨まれ、正当な評価をしてもらえていません。
確かにあの国王は周囲からは名君だと何故か勘違いされているので、いくらウルベール様でも現在国王に楯突くことはできないかもしれませんが、ですがそれは国王の下に着く理由にはなりません。
それはあのウルベール様でもどうにもならない何かがあるということなのでしょうか……
ですがとにかく今はウルベール様が味方で心の底から良かったと思います……
私はその気持ちとともに部屋の扉を閉め、その場を後にしました……
◇◆◇
「シリア様……申し訳ございませんでした」
「えっ?」
私がロミルにそう頭を下げられたのは国王にもう捕まることのないように、早足で部屋を後にし、ようやく王宮を出たその時でした。
一瞬私は何故自分がロミルに頭を下げられているのか理由がわからず呆然として、少ししてようやくロミルが私と国王の会談のことを気に病んでいることに気づきました。
「えっ、いや、それはロミルの責任では……」
しかし、だからこそ私はロミルの謝罪が納得できませんでした。
確かにあの時の国王に関しては今からでも出来ることならば文句をいって殴りたいくらいには鬱憤が溜まっています。
けれどもそれをロミルが気に止むことは正直、気負いすぎでしかないのです。
何故ならあの場でロミルは最上の動きをしてくれたのですから。
あの場で私達が一番気を払わなければならなかったこと、それはマートラスの国王の暴走です。
そしてそのことを完璧に理解していたロミルは必死に国王への感情を抑え込んでいてくれたのです。
確かに最終的に私に掴みかかった国王に対して手を出そうとはしましたが、あれは本来国王の護衛がしなければならないことです。
何せ自身の主人が無礼を働いているのですから。
なのに逆に国王の暴走に沿うように動いていたところを見ると、恐らくあそこにいた護衛は国王に気に入られて騎士になった人間達でしょう。
恐らく騎士としての実力も大したものではないそんな人間。
そしてそんな人間の中、あの程度の被害で何もなく済んだのは充分及第点でした。
「あの状況では貴方は最善を尽くしてくれましたから!」
何せあの状況の責任は全て国王にあるのですから。
というか、国王を含めたマートラス全体の責任というべきかもしれません。
何せ本来国王を諌めなければならない貴族さえ王子や国王を恐れて口出しをしなくなっているような状況なのですから。
そして2人を恐れて貴族達が口を閉ざしたせいで国王が名君だと他国に勘違いされているというのが現状でしょうか?
とにかく先程はロミルには一切責任はないはずです。
「……いいえ。私はそうは思えません」
ですがそのことをロミルは頑として認めようとしませんでした。
私はかつてないロミルの頑固な様子に首を傾げました。
今のロミルの態度は普段の彼からは想像できないほどの状態で、私の胸にも不安が広がって行きました。
「……私は貴女を守ることが出来ませんでした」
「っ!」
ーーー そしてだからこそ、そのロミルの言葉は私にとってこの上ない不意打ちになりました。
後悔とともにその言葉を絞り出したロミルの様子、それを見て私はやっと悟ります。
ロミルの後悔、それは私を大切に思ってくれている、そのことが理由だったのだと。
「ーーーーっ!」
そしてそのことに気づいた瞬間私の頬は真っ赤に染まりました。
恐らくロミルが口にしたこの言葉には一切恋愛の感情など込められていないでしょう。
ロミルにあるのは家族に対する親愛、若しくは友情のようなそんな感情だと私は分かっています。
何せ滅多にロミルは私への好意を露わにすることはないのですから。
ですが、そう分かっていたとしても私のことをずっと意中の人間が気にかけてくれていたそのことに私は浮かれずにはいませんでした。
滅多に好意を示してくれないのに、いえ、滅多に好意を示してくれないからこそなのかとても嬉しくて。
ですが、それでも今まで沈んでいたことが信じられないほど浮かれている自分の変わり身に、私は思わず笑っていました。
恐らくこれからかなり騒がしくなって行くでしょう。
今から私は望むのは無事にリオールに帰還することです。
何せ今回の政略結婚に関しては国王が乱入してきたことで、もう失敗は確定しています。
ならばリオールに一度帰還することが一番の目標でしょう。
しかし、今回の件で唯一の味方であったウルベール様とは離され、孤立化させられる可能性があります。
いえ、それどころか私がリオールに戻りたいと聞けばウルベール様がマートラスとリオールの戦争の可能性を危惧して敵に回る可能性もあります。
だとすればこのまま私はリオールと切り離され、マートラスでの軟禁状態になる可能性も否定できません。
しかし、それでも今はロミルが一緒に居てくれるならばどれも些細な問題のように感じて私は笑いました。
「ねぇ、ロミル。貴方がそんなに私のことを心配してくれるならば……」
だから私は未だ頭を下げたままのロミルに笑いかけました。
少しでも今自分が感じている喜びを、幸福感をロミルにも伝えたかったのです。
「これから私のことを守ってください」
そしてその私の言葉に、顔を上げたロミルは一瞬呆気にとられたように目を見開いて。
それから私と同じように笑いました。
「はい。次こそは」
それは誰も知ることのない私の恋の物語でした。
決して知られてはならないそんな秘密の恋。
そしてそれによっていた私は気づいていませんでした。
その恋は決して実らないことに。
そしてそのことを理解しているつもりで私は一切何の覚悟も出来ていないというそのことを……
「……どうしてそれを」
そして震える声で私へとそう告げてくる国王に笑みだけを見せて、その場を後にします。
この様子からして恐らくもう国王が私へと追いかけてくることはないでしょう。
そう考えて私は笑みを浮かべ……
られませんでした。
いや、ウルベール様何者なんですか!?
何であの一言で国王顔を青ざめているんですか?
あのまずそもそも会話が成立していない国王をあれだけ大人しくさせる言葉を何でウルベール様知っているんですか……
何とか国王から顔を背けるまでは涼しげな顔を保つことが出来ましたが、部屋から出た瞬間私の動揺は爆発しました。
正直に言いましょう。
先程まで私は国王に対して恐怖していました。
何せ話は通じない、なのに権力は持っている国王は、まさに子供に武器を持たせた状態です。
しかもスケールは段違い。
ですが今はその国王など比にならない程の恐怖をウルベール様に抱いていました。
本当に何故ウルベール様はあの国王に仕えているのか……
実力がいくら逸脱していても、つまらない嫉妬で恨まれ、正当な評価をしてもらえていません。
確かにあの国王は周囲からは名君だと何故か勘違いされているので、いくらウルベール様でも現在国王に楯突くことはできないかもしれませんが、ですがそれは国王の下に着く理由にはなりません。
それはあのウルベール様でもどうにもならない何かがあるということなのでしょうか……
ですがとにかく今はウルベール様が味方で心の底から良かったと思います……
私はその気持ちとともに部屋の扉を閉め、その場を後にしました……
◇◆◇
「シリア様……申し訳ございませんでした」
「えっ?」
私がロミルにそう頭を下げられたのは国王にもう捕まることのないように、早足で部屋を後にし、ようやく王宮を出たその時でした。
一瞬私は何故自分がロミルに頭を下げられているのか理由がわからず呆然として、少ししてようやくロミルが私と国王の会談のことを気に病んでいることに気づきました。
「えっ、いや、それはロミルの責任では……」
しかし、だからこそ私はロミルの謝罪が納得できませんでした。
確かにあの時の国王に関しては今からでも出来ることならば文句をいって殴りたいくらいには鬱憤が溜まっています。
けれどもそれをロミルが気に止むことは正直、気負いすぎでしかないのです。
何故ならあの場でロミルは最上の動きをしてくれたのですから。
あの場で私達が一番気を払わなければならなかったこと、それはマートラスの国王の暴走です。
そしてそのことを完璧に理解していたロミルは必死に国王への感情を抑え込んでいてくれたのです。
確かに最終的に私に掴みかかった国王に対して手を出そうとはしましたが、あれは本来国王の護衛がしなければならないことです。
何せ自身の主人が無礼を働いているのですから。
なのに逆に国王の暴走に沿うように動いていたところを見ると、恐らくあそこにいた護衛は国王に気に入られて騎士になった人間達でしょう。
恐らく騎士としての実力も大したものではないそんな人間。
そしてそんな人間の中、あの程度の被害で何もなく済んだのは充分及第点でした。
「あの状況では貴方は最善を尽くしてくれましたから!」
何せあの状況の責任は全て国王にあるのですから。
というか、国王を含めたマートラス全体の責任というべきかもしれません。
何せ本来国王を諌めなければならない貴族さえ王子や国王を恐れて口出しをしなくなっているような状況なのですから。
そして2人を恐れて貴族達が口を閉ざしたせいで国王が名君だと他国に勘違いされているというのが現状でしょうか?
とにかく先程はロミルには一切責任はないはずです。
「……いいえ。私はそうは思えません」
ですがそのことをロミルは頑として認めようとしませんでした。
私はかつてないロミルの頑固な様子に首を傾げました。
今のロミルの態度は普段の彼からは想像できないほどの状態で、私の胸にも不安が広がって行きました。
「……私は貴女を守ることが出来ませんでした」
「っ!」
ーーー そしてだからこそ、そのロミルの言葉は私にとってこの上ない不意打ちになりました。
後悔とともにその言葉を絞り出したロミルの様子、それを見て私はやっと悟ります。
ロミルの後悔、それは私を大切に思ってくれている、そのことが理由だったのだと。
「ーーーーっ!」
そしてそのことに気づいた瞬間私の頬は真っ赤に染まりました。
恐らくロミルが口にしたこの言葉には一切恋愛の感情など込められていないでしょう。
ロミルにあるのは家族に対する親愛、若しくは友情のようなそんな感情だと私は分かっています。
何せ滅多にロミルは私への好意を露わにすることはないのですから。
ですが、そう分かっていたとしても私のことをずっと意中の人間が気にかけてくれていたそのことに私は浮かれずにはいませんでした。
滅多に好意を示してくれないのに、いえ、滅多に好意を示してくれないからこそなのかとても嬉しくて。
ですが、それでも今まで沈んでいたことが信じられないほど浮かれている自分の変わり身に、私は思わず笑っていました。
恐らくこれからかなり騒がしくなって行くでしょう。
今から私は望むのは無事にリオールに帰還することです。
何せ今回の政略結婚に関しては国王が乱入してきたことで、もう失敗は確定しています。
ならばリオールに一度帰還することが一番の目標でしょう。
しかし、今回の件で唯一の味方であったウルベール様とは離され、孤立化させられる可能性があります。
いえ、それどころか私がリオールに戻りたいと聞けばウルベール様がマートラスとリオールの戦争の可能性を危惧して敵に回る可能性もあります。
だとすればこのまま私はリオールと切り離され、マートラスでの軟禁状態になる可能性も否定できません。
しかし、それでも今はロミルが一緒に居てくれるならばどれも些細な問題のように感じて私は笑いました。
「ねぇ、ロミル。貴方がそんなに私のことを心配してくれるならば……」
だから私は未だ頭を下げたままのロミルに笑いかけました。
少しでも今自分が感じている喜びを、幸福感をロミルにも伝えたかったのです。
「これから私のことを守ってください」
そしてその私の言葉に、顔を上げたロミルは一瞬呆気にとられたように目を見開いて。
それから私と同じように笑いました。
「はい。次こそは」
それは誰も知ることのない私の恋の物語でした。
決して知られてはならないそんな秘密の恋。
そしてそれによっていた私は気づいていませんでした。
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