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旧校舎編(第1章)
霊との遭遇
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その怪物は、目が見えていないようだった
しかし、何か感じ取っているのか
少しずつ、こちらに近づいてくる
「前島、武本、少しずつここから扉に向かうぞ」
私は小声で気づかれないように指示を出す
そして、肝心の数珠は緑色を保っている
霊がゆっくりと、ゆっくりと、足を運んでいく
今は霊にも足があったんだと感心している場合じゃない
息を殺しながら3人は扉のある方へ
霊と逆側の道を歩いていく
本棚で区切られているその道は
決して安全な道とは言えなかった
しかし、ここを進まなければ袋の鼠状態になったであろう
しかし、霊が本棚のないところでこちらの方向を向く……
「ッ!」
3人は恐怖で足がすくみ、動くことや、悲鳴をあげることが
全くできなかった
しかし、そのお陰で、霊は無視をし、
図書館の奥へと、歩いていった
(実際に目の前で見ると……恐ろしい)
私は自分がしっかりしないと、と
冷静さを見繕い、2人に話しかける
「よし、これで扉の方に行けるぞ」
その声が2人の耳に届いたかは定かではないが
2人は以前と同様、扉の方に歩きだした
それに続き、後ろに注意を促しながら扉の方に進む
図書館に居たのは、ほんの数分だっただろう
だが、そこで感じた恐怖は永遠とも言えるほど
私たちをその場に凍りつけていた
「数珠が青色に……」
早くここから逃げたい、しかし
音を立てたら気づかれるかもしれない
そう思ったのは霊と目が、顔があった時
そこには静寂が流れていた
その時、霊は私たちを襲わなかった
だとすると、音に敏感で
音のするものを襲うのかもしれない
今はまだわからないが
それでも少しでも安全に
その思いは3人とも同じだっただろう
「それじゃあゆっくり、階段の方へ行こう」
「う、うん」
やっとの思いで声を出した前島
しかし、武本はまだ、恐怖の底に居るようだ
しかし、何か感じ取っているのか
少しずつ、こちらに近づいてくる
「前島、武本、少しずつここから扉に向かうぞ」
私は小声で気づかれないように指示を出す
そして、肝心の数珠は緑色を保っている
霊がゆっくりと、ゆっくりと、足を運んでいく
今は霊にも足があったんだと感心している場合じゃない
息を殺しながら3人は扉のある方へ
霊と逆側の道を歩いていく
本棚で区切られているその道は
決して安全な道とは言えなかった
しかし、ここを進まなければ袋の鼠状態になったであろう
しかし、霊が本棚のないところでこちらの方向を向く……
「ッ!」
3人は恐怖で足がすくみ、動くことや、悲鳴をあげることが
全くできなかった
しかし、そのお陰で、霊は無視をし、
図書館の奥へと、歩いていった
(実際に目の前で見ると……恐ろしい)
私は自分がしっかりしないと、と
冷静さを見繕い、2人に話しかける
「よし、これで扉の方に行けるぞ」
その声が2人の耳に届いたかは定かではないが
2人は以前と同様、扉の方に歩きだした
それに続き、後ろに注意を促しながら扉の方に進む
図書館に居たのは、ほんの数分だっただろう
だが、そこで感じた恐怖は永遠とも言えるほど
私たちをその場に凍りつけていた
「数珠が青色に……」
早くここから逃げたい、しかし
音を立てたら気づかれるかもしれない
そう思ったのは霊と目が、顔があった時
そこには静寂が流れていた
その時、霊は私たちを襲わなかった
だとすると、音に敏感で
音のするものを襲うのかもしれない
今はまだわからないが
それでも少しでも安全に
その思いは3人とも同じだっただろう
「それじゃあゆっくり、階段の方へ行こう」
「う、うん」
やっとの思いで声を出した前島
しかし、武本はまだ、恐怖の底に居るようだ
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