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第二十七章
思い返してみれば不可解な一致ばかりだろう。
名前なんて、男性名か女性名の違いなだけで、ユージンとユージェニーは、どちらも「高貴」を意味する人名である。
何より。刺客に襲われたとき、あの時こそ気づくべきだった。
背中合わせになって互いを守る間合いはあまりに馴染んで、無意識のうちに信頼を覚えた。あれこそダフネがユージェニーに抱いていたものだ。
ここで会った最初から、マクベスを信じることができた。本来、ダフネは用心深い。
異性にだって不慣れであるのに、初めから、彼に親友と重なるものを感じていたではないか。
「ダフネ」
呆けたように無言となったダフネにマクベスが声をかけた。だがすぐに返事をすることができなかった。
そこでマクベスが立ち上がった。ふわりと香油の香りがした。
どうして気がつかなかったのか。
考えるまでもない、マクベスの香りはバーネット校長から貰った香木と同じである。
それは偶然などではなく、彼らに何らかの繋がりがあったからだろう。
何よりマクベスとユージェニーはあまりに似すぎていた。当然だろう、マクベスはユージェニー本人なのだから。
女性にしては低く、男性にしては高いマクベスの声。すっかり切り落としてしまっても、マクベスの艶やかな銀髪は、ダフネが三つ編みに結んだ髪と同じ色をしている。
その髪に触れたなら、きっと覚えのある柔らかな指触りなのだろう。
混乱する思考から、ユージェニーとマクベスの共通項を繋ぐダフネに、マクベスが静かに歩み寄る。
「隣に座ってもいい?」
そう尋ねておきながら、マクベスはダフネの返事を待たなかった。何も言えなくなってしまったダフネの横に、そっと腰をおろした。
「ダフネ」
誰よりも、多分、父より多く名前を呼んでくれた。それなのに、どうして気がつかなかったのか。
「声を……どうやって変えていたの?」
「令嬢らしくなるように訓練した。身を窶すのに、それくらいの努力を怠ると?」
そうだった。ダフネの知るユージェニーは、努力の人だった。いつでも自身を律して、誰よりも自分に厳しかった。
「初めはそれほど苦労はなかったよ。ちょっと高めに発声しただけだった。変声期のあたりからは注意を要したけれどね」
ダフネはそこで、マクベスの顔を見上げた。
不思議なほど馴染みすぎていたのも当然で、この世で誰よりも信頼していた親友は、目の前の彼だった。
マクベスが、ダフネを窺うように小首を傾げた。その時に、長い前髪がさらりと揺れた。
前髪、前髪、と思ったところで、
「そうだわ、火傷、火傷の痕がないわ」
彼は侍女に襲われ額を焼かれている。確かにそう聞いていたし、何よりそのためにマスクをしていたのではなかったか。
「エレノアが、ルイーズの母親が身を挺して僕を守ってくれた。お陰で僕は、傷一つ負うことはなかった」
「無傷だったということなの?」
ダフネの問いかけに、マクベスは頷いた。
「焼け火箸をまともに背中で受け止めたエレノアは、肉を焼かれながらあまりの痛みに僕を抱き締めたまま気を失ってしまった。だから彼女は、僕が無傷でいたことを今も知らずにいる」
「だ、騙したの? 貴方を守った侍女まで」
ルイーズは、母親が随分と苦しんだと言っていた。マクベスを危機から守り切れなかったことを悔やんでいるとも。
決してマクベスを裏切ることなく、命に代えてもマクベスを守ると、彼女がそう誓っているのだとルイーズは言っていた。
「騙すというなら、確かにそうだろう。王国は、僕にまつわるすべてを騙した。国を挙げて騙し通した。火傷を負ったことにして、僕の顔をマスクで隠した。そのほうが都合がよかったからね」
「マクベス様、それってまさか」
辿り着く答えは一つしかなかった。
「そうだよ、君が気づいたことで合っている」
同じ髪と瞳と背格好をした少年がほかにいたなら。目元までマスクで隠して二人をすり替えることもできただろう。
それはユージンとユージェニーをすり替えるより、はるかに容易いことに思えた。そして銀色の髪を持つのなら、それは王家か北の辺境伯の血族だろう。
「北の辺境伯が、子息を替え玉として差し出してくれた」
「それがユージェニーの双子の兄だと? だって彼は身体が弱くて……」
身体が弱く、外に出ることができなかった。そのために、忌み子のユージェニーは兄から遠ざけられて寄宿学校に入学したと聞いていた。
「まさか、病弱なユージェニーのお兄様が貴方に成り代わったと言うの? え? ちょっと待って、貴方がユージェニーなら、本当のユージェニーはどこへ?」
見上げたマクベスのほっそりとした顎のライン。見覚えがあったのも、初めから彼がユージェニーだったからなのだと改めて思った。
「ダリウスは、ああ、辺境伯の子息だよ。彼は初めから病弱などではないんだ。そしてユージェニーは、元から存在しない令嬢だよ。僕が寄宿学校に紛れ込むため、もう一つ、ユージンが本来の姿に戻るための偽の器だった」
「北の辺境伯に双子はいなかったというの? 子息と貴方がすり替わったと?」
唖然とするダフネに、マクベスは答えた。
「僕が十歳のときに襲撃されて、そこで王家は企てた。謀に対抗するなら、それを上回る謀略が必要だろう?」
王家の対抗措置を、マクベスは謀略と言った。
「北の辺境伯は、暗殺対象にされた王子のために大切な子息を差し出したんだ。僕は表向き療養中とされて、その間に辺境伯領へ移った。そこでダリウスと、互いの生い立ちや仕草や癖やらをすり合わせたんだよ」
ユージェニーから聞いた北の辺境伯領の風景は、彼が実際に目にしたことだった。
「そうして僕らは互いに入れ替わった。ダリウスは王都に向かって、それからは常に危険にさらされながら第一王子として過ごした。僕は年が明けた翌春に寄宿学校へ入学して、そこで君が来るのを待っていた」
ダリウスがマクベスに成り代わって王都に戻ったことは理解できた。民が今まで第一王子と思っていたのは、ダリウスだった。
「……私を、待っていたですって?」
「憶えている? 前に君のことを、贄だと言ったね」
確かにマクベスは、そんなことを言っていた。
「ベネット公爵は、君を僕に捧げてくれた。何も知らされず寄宿学校に現れた君の姿に、まるで王家のために差し出された贄のようと思った」
ねえ、ダフネ。と、マクベスが語りかけてくる。
声のかけ方も声音もすべてに覚えがある。幼い頃から一緒に過ごしたユージェニーの癖がありありと残っている。
「僕は初めから、君が妃になることを知っていたんだ。だから、君を騙すことに痛みを感じた。それから、君でよかったと思った」
マクベスの瞳が微かに揺れた。それはユージェニーが心細い気持ちを堪えるときの表情だ。
「僕のために差し出されたのだと知りながら、君と一緒に生きていくことを、幸福なことだと思っている。それは今も」
名前なんて、男性名か女性名の違いなだけで、ユージンとユージェニーは、どちらも「高貴」を意味する人名である。
何より。刺客に襲われたとき、あの時こそ気づくべきだった。
背中合わせになって互いを守る間合いはあまりに馴染んで、無意識のうちに信頼を覚えた。あれこそダフネがユージェニーに抱いていたものだ。
ここで会った最初から、マクベスを信じることができた。本来、ダフネは用心深い。
異性にだって不慣れであるのに、初めから、彼に親友と重なるものを感じていたではないか。
「ダフネ」
呆けたように無言となったダフネにマクベスが声をかけた。だがすぐに返事をすることができなかった。
そこでマクベスが立ち上がった。ふわりと香油の香りがした。
どうして気がつかなかったのか。
考えるまでもない、マクベスの香りはバーネット校長から貰った香木と同じである。
それは偶然などではなく、彼らに何らかの繋がりがあったからだろう。
何よりマクベスとユージェニーはあまりに似すぎていた。当然だろう、マクベスはユージェニー本人なのだから。
女性にしては低く、男性にしては高いマクベスの声。すっかり切り落としてしまっても、マクベスの艶やかな銀髪は、ダフネが三つ編みに結んだ髪と同じ色をしている。
その髪に触れたなら、きっと覚えのある柔らかな指触りなのだろう。
混乱する思考から、ユージェニーとマクベスの共通項を繋ぐダフネに、マクベスが静かに歩み寄る。
「隣に座ってもいい?」
そう尋ねておきながら、マクベスはダフネの返事を待たなかった。何も言えなくなってしまったダフネの横に、そっと腰をおろした。
「ダフネ」
誰よりも、多分、父より多く名前を呼んでくれた。それなのに、どうして気がつかなかったのか。
「声を……どうやって変えていたの?」
「令嬢らしくなるように訓練した。身を窶すのに、それくらいの努力を怠ると?」
そうだった。ダフネの知るユージェニーは、努力の人だった。いつでも自身を律して、誰よりも自分に厳しかった。
「初めはそれほど苦労はなかったよ。ちょっと高めに発声しただけだった。変声期のあたりからは注意を要したけれどね」
ダフネはそこで、マクベスの顔を見上げた。
不思議なほど馴染みすぎていたのも当然で、この世で誰よりも信頼していた親友は、目の前の彼だった。
マクベスが、ダフネを窺うように小首を傾げた。その時に、長い前髪がさらりと揺れた。
前髪、前髪、と思ったところで、
「そうだわ、火傷、火傷の痕がないわ」
彼は侍女に襲われ額を焼かれている。確かにそう聞いていたし、何よりそのためにマスクをしていたのではなかったか。
「エレノアが、ルイーズの母親が身を挺して僕を守ってくれた。お陰で僕は、傷一つ負うことはなかった」
「無傷だったということなの?」
ダフネの問いかけに、マクベスは頷いた。
「焼け火箸をまともに背中で受け止めたエレノアは、肉を焼かれながらあまりの痛みに僕を抱き締めたまま気を失ってしまった。だから彼女は、僕が無傷でいたことを今も知らずにいる」
「だ、騙したの? 貴方を守った侍女まで」
ルイーズは、母親が随分と苦しんだと言っていた。マクベスを危機から守り切れなかったことを悔やんでいるとも。
決してマクベスを裏切ることなく、命に代えてもマクベスを守ると、彼女がそう誓っているのだとルイーズは言っていた。
「騙すというなら、確かにそうだろう。王国は、僕にまつわるすべてを騙した。国を挙げて騙し通した。火傷を負ったことにして、僕の顔をマスクで隠した。そのほうが都合がよかったからね」
「マクベス様、それってまさか」
辿り着く答えは一つしかなかった。
「そうだよ、君が気づいたことで合っている」
同じ髪と瞳と背格好をした少年がほかにいたなら。目元までマスクで隠して二人をすり替えることもできただろう。
それはユージンとユージェニーをすり替えるより、はるかに容易いことに思えた。そして銀色の髪を持つのなら、それは王家か北の辺境伯の血族だろう。
「北の辺境伯が、子息を替え玉として差し出してくれた」
「それがユージェニーの双子の兄だと? だって彼は身体が弱くて……」
身体が弱く、外に出ることができなかった。そのために、忌み子のユージェニーは兄から遠ざけられて寄宿学校に入学したと聞いていた。
「まさか、病弱なユージェニーのお兄様が貴方に成り代わったと言うの? え? ちょっと待って、貴方がユージェニーなら、本当のユージェニーはどこへ?」
見上げたマクベスのほっそりとした顎のライン。見覚えがあったのも、初めから彼がユージェニーだったからなのだと改めて思った。
「ダリウスは、ああ、辺境伯の子息だよ。彼は初めから病弱などではないんだ。そしてユージェニーは、元から存在しない令嬢だよ。僕が寄宿学校に紛れ込むため、もう一つ、ユージンが本来の姿に戻るための偽の器だった」
「北の辺境伯に双子はいなかったというの? 子息と貴方がすり替わったと?」
唖然とするダフネに、マクベスは答えた。
「僕が十歳のときに襲撃されて、そこで王家は企てた。謀に対抗するなら、それを上回る謀略が必要だろう?」
王家の対抗措置を、マクベスは謀略と言った。
「北の辺境伯は、暗殺対象にされた王子のために大切な子息を差し出したんだ。僕は表向き療養中とされて、その間に辺境伯領へ移った。そこでダリウスと、互いの生い立ちや仕草や癖やらをすり合わせたんだよ」
ユージェニーから聞いた北の辺境伯領の風景は、彼が実際に目にしたことだった。
「そうして僕らは互いに入れ替わった。ダリウスは王都に向かって、それからは常に危険にさらされながら第一王子として過ごした。僕は年が明けた翌春に寄宿学校へ入学して、そこで君が来るのを待っていた」
ダリウスがマクベスに成り代わって王都に戻ったことは理解できた。民が今まで第一王子と思っていたのは、ダリウスだった。
「……私を、待っていたですって?」
「憶えている? 前に君のことを、贄だと言ったね」
確かにマクベスは、そんなことを言っていた。
「ベネット公爵は、君を僕に捧げてくれた。何も知らされず寄宿学校に現れた君の姿に、まるで王家のために差し出された贄のようと思った」
ねえ、ダフネ。と、マクベスが語りかけてくる。
声のかけ方も声音もすべてに覚えがある。幼い頃から一緒に過ごしたユージェニーの癖がありありと残っている。
「僕は初めから、君が妃になることを知っていたんだ。だから、君を騙すことに痛みを感じた。それから、君でよかったと思った」
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